参議院 国際問題に関する調査会 第3号
2026年5月13日・69 発言・国会会議録で会議の全文を見る(外部サイト、新しいタブで開きます)
この会議で多く話された要求
- 中国との関係を改善してほしい5人 / 6発言
発言の全文
令和八年五月十三日(水曜日) 午後一時開会 ───────────── 委員の異動 五月十二日 辞任 補欠選任 脇 雅昭君 神谷 政幸君 ───────────── 出席者は左のとおり。 会 長 鈴木 宗男君 理 事 藤井 一博君 吉井 章君 塩村あやか君 原田 秀一君 窪田 哲也君 石井 苗子君 大津 力君 委 員 神谷 政幸君 鈴木 大地君 堀井 巌君 若井 敦子君 福士 珠美君 三上 えり君 庭田 幸恵君 伊藤 孝江君 石 平君 杉本 純子君…
ただいまから国際問題に関する調査会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
昨日までに、脇雅昭君が委員を辞任され、その補欠として神谷政幸君が選任されました。
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国際問題に関する調査を議題といたします。 本日は、「世界の平和と安定に向けた日本の役割」のうち、「現下の国際情勢と世界の安定に向けた日本外交」に関し、「東アジアの安定に向けた課題」について二人の参考人から御意見をお伺いした後、質疑を行います。 御出席をいただいております参考人は、元駐中国特命全権大使・公益財団法人日中友好会館会長宮本雄二さん、東京大学名誉教授和田春樹さんでございます。 この際、参考人の皆様に一言御挨拶を申し上げます。 本日は、御多忙のところ御出席いただき、誠にありがとうございます。 お二人から忌憚のない御意見を賜りまして、今後の…
宮本でございます。 二十数年ぶりに国会の場で発言する機会を与えられて、また緊張しますね。昔を思い出してまた緊張いたしておりますが。 私は、一九四六年の生まれでございまして、戦争に負けた後生まれたと。物心付いて、どうして日本は負けると分かっていた戦争をしたのだろうと。これは私、どうしても、大人に聞いても分からない、どうしても分からない私の課題でございまして、折に触れて本を手にし、自分で考え、今日までそれは続いてきております。 私は、戦前の日本は幾つか大きな間違いをしたというふうに思っております。その一つが、中国に対する認識を間違ったということでありま…
ありがとうございました。
次に、和田参考人にお願いいたします。和田参考人。
それでは、お話しさせていただきます。 今日のウクライナは明日の東アジアかもしれないという岸田文雄首相の言葉は広く各方面に影響を与えたようです。しかし、私は、これは日本国の首相の言葉としては適切ではないと思いました。ソ連という大国を構成しているロシアとウクライナ、構成していたロシアとウクライナの間で始まった兄弟殺しの戦争ですから、戦争をその地域に封じ込め、速やかに停止させ、戦火がよその地域へ、私たちの地域へ拡大するのを防ぐことが必要です。 一九四一年六月、ドイツがソ連に侵攻したとき、ソ連の極東地方は直前に結ばれた日ソ中立条約で平和が保障されていました。…
ありがとうございました。
これより参考人に対する質疑を行います。
質疑は答弁時間を含め、お一人十分以内となるように御協力をお願いいたします。
なお、質疑及び答弁は着席のままで結構でございます。
質疑をお受けします。
原田秀一君。
国民民主党・新緑風会の原田秀一です。 参考人の先生方、本日は貴重なお話をいただきまして、誠にありがとうございます。 まず、宮本参考人にお伺いさせていただきます。 東アジアにおいて、日米中の軍事バランスが構造的に変化し、かつ米国の関与の予見可能性が低下しています。また、台湾有事に関する高市総理の発言が中国に誤ったメッセージを与えています。こうした中で、我が国は現状をどう捉え、どのような行動指針を持つべきかについて質問をさせていただきます。 まず、宮本参考人は、中国が武力行使を踏み切るのは台湾が独立へ動くときであるという見解を示されていると理解してお…
台湾問題はですね、一にかかって中国の内政問題です。 私は、一九九〇年代の終わり頃、江沢民さんの時代に北京に勤務いたしておりました。あのときに李登輝さんの総統再選の問題があって、江沢民の中国はミサイルの演習等をやって台湾に対して圧力を掛けました。それに対して、クリントン大統領が空母二隻を台湾海峡を通して、そういうことは許さないぞという実力を誇示したわけですね。 それ以来、中国はアメリカを寄せないという軍事力の増強に邁進するわけですが、あの段階でも、もし台湾が独立を宣言して、私どもは中国でみんなと議論していましたけれども、江沢民さんに、あのときにはもう明…
ありがとうございます。 続きましても、宮本参考人にお伺いします。 日中の対峙を前提として軍事バランスの破綻を防ぐことも大事ですが、東アジアの安定のためには、日中が友好的な関係を深めていくことこそが究極的には双方の国益にかなうと私は考えています。 我が国の安全保障は、引き続き日米同盟基軸でなければならないとは思いますが、単純に米国の関与が弱まる部分を日本が肩代わりして中国と対峙すべきかといえば、それは少し違うのではないかと考えております。 しかし、台湾問題を別としても、先ほどお話ししていただきましたように、尖閣問題を始め、日中は東シナ海で対立を抱え…
鈴木議長ですか、も懐かしく思い出されると思うんですが、米ソ冷戦の頃ですね、我々は、ソ連は日本にとっての軍事的脅威かどうかということを議論いたしました。そのときの日本政府の公式の答弁は、脅威は能力と意思が合致して現実化すると。ソ連に能力はあるが、意思はないのでソ連は脅威ではないというふうに日本政府は結論を出したわけです。その意思に関わる部分、これ実は外交なわけですね。どういう外交関係を持つかということで、この意思に影響を及ぼすことができるわけです。 したがって、単にその軍事力をどうするかというだけではない、外交関係も含めた中国との関係構築というのが非常に…
ありがとうございました。
時間参りましたので、終了させていただきます。
若井敦子さん。
自由民主党の若井敦子でございます。 本日は、宮本参考人と和田参考人から御示唆に富んだお話をいただき、誠にありがとうございました。私も、不勉強ゆえに大変興味深く拝聴させていただきました。 いよいよ今夜、トランプ大統領が北京に到着され、あしたからは、対イラン軍事作戦のため延期になっていた習近平国家主席との米中首脳会談が始まるわけでございます。 そこでは、イラン情勢についての協議や貿易摩擦の緩和、また中東、台湾情勢の安定化に向けた具体的な合意がなされるのではないかと期待するところではありますが、しかし、もしこの米中間で重要な合意がなされたとするならば、こ…
この安全保障の問題について、私は、東アジアにおける議論が余りにも少ない。先ほどハブ・アンド・スポークスという形で、結局アメリカを中心に、基本をアメリカに考えて、それでほかの国が連携をしていくという、そういう形に慣れ親しんできたと。そういう中で、我々は、安全保障の問題を自国、自分の問題として、単に日本だけじゃなくて、韓国もそうですし、ASEAN諸国もそうだと思いますが、そういうふうに考えていなかったというのが非常に大きな問題として浮上しているというふうに思います。 これからは、同盟で、そういうグループごとじゃなくて、そういう利害関係が錯綜している中で、国…
この地域では、ASEANのことを申しましたが、ASEANが中心になりまして、ASEANプラス3というものが提案されました。それは、中国、韓国、日本でございます。金大中さんも関わった構想ですが、これによって東アジア共同体をつくるという考え方が広まりまして、小泉首相も国会で東アジア共同体を目指していくということを述べられたことがありました。しかし、その東アジア共同体というものにアメリカを入れるかどうかということになって、アメリカは自分を入れろと言い出してきましたので、中国は猛然とこれに反発しました。それで、日本としてはどうしたらいいか分からない状況になって、…
ありがとうございました。
三上えりさん。
立憲民主・無所属の三上えりです。 本日は、宮本参考人、そして和田参考人、貴重な御意見を本当にありがとうございます。今日お話をお聞きして、ますますこの東アジア情勢、今大きな転換期にあるなと感じました。 初めに、宮本参考人にお伺いいたします。 宮本参考人は、日中間には、台湾問題、尖閣問題、安全保障問題など、構造的な課題がある一方で、いろいろ著書でも、一定の枠組み了解があることも御指摘をされております。今お話しの中で、国民同士の交流が大切だと強くおっしゃっておりました。この日中間、日米間、いろいろな関係の向上に向けて、いま一度深くそのお考え、向上させてい…
私は、中国は、中国国民に対するいろんなそのアプローチといいますか、我々の声を中国にいる国民に届けようと思っても、その中間は全部向こうの人たちが牛耳っていますので、大使館で一生懸命に努力しても届かないんです。 したがって、もう私はほぼ諦めかけて、中国国民に影響を及ぼすことはもうできないなと、幾ら声を出しても届かないんですから。諦めかけたところに訪日観光客の問題が起こったわけです。これであっという間に一千万という数の人が来られて、中国の人はみんなウイチャットやっていますので、大体一人五十人ぐらい持っていますよ。一千万人の人が来られたら五億人ですよ、五億人に…
ありがとうございます。 私どもの身近な交流から生まれる国家間の関係向上に向けて努めてまいりたいと思っております。ありがとうございます。 続いて、和田参考人にお伺いいたします。 和田参考人は、東アジアで戦争を起こさないための最大限の努力の必要性、また多国間の対話の重要性について述べていらっしゃいます。私も、対話の努力、今、宮本参考人から交流の話もありましたけれども、対話も大切だと非常に思っております。 一方で、中国ですとか北朝鮮によります軍事活動の拡大、そして現状変更への懸念が広がっているということも事実です。今、拉致問題の解決に向けても詳しく御意…
現状において、日本では、日米安保条約を結んでおりますね。そして、米軍も日本に基地を持っております。そして、自衛隊が存在して日本の自衛のための兵力を備えておりますが、この面において抜かりがあるならば、これに対してしかるべく増強を図るということは恐らく必要でしょう。しかし、東北アジアのこの状況で、向かい側に中国、ロシア、北朝鮮という核保有している国があって、それで日本には核保有、核武装している米軍の基地があるという状況ですから、ここで戦争が起きてしまえば、どれだけ兵力を、日本が自前の兵力を用意したところで悲劇は避けられない状況だと思います。 ですから、その…
ありがとうございます。
その辺り、宮本参考人もどのようなお考えか。こうした今お話があった難しい状況が続いている中で、安全保障上の不信感も高まっていて、その中で日本外交に今求められているものというのはどんなことがあるとお考えでしょうか。
いわゆる、トータルに考えていかないと物事が動いていかないと。ですから、安全保障の観点から抑止が必要だということ、そのこと自体を私は否定するつもりはありません。無手勝流で何もなくて向かっていくわけにはいきませんので。 しかし、それだけで物語は終わらなくて、それじゃ、相手との関係に、どういう関係をつくるのか、どこまで話し合える関係をつくるのか、何よりもどれだけ多くの共通の利益をつくり上げるのかということですね。共通の利益をつくり上げればつくり上げるほど、手を結ぶ分野は増えてくるわけです。それを冷静に見極めて、この人はもう敵だと、もう敵とは付き合わないと、け…
本当にお二人から前向きな御意見ありがとうございました。
米中対立の長期化で日本がどのような外交を行うべきか、あしたから米中の首脳会談も始まりますので、その会議の行方をまた注視していきたいと思います。
本日はありがとうございました。
窪田哲也さん。
宮本参考人、和田参考人、今日はどうもありがとうございます。公明党の窪田でございます。 今日は、大変に貴重な御意見を賜りました。心から感謝を申し上げたいと思います。 宮本参考人の方からお伺いしたいと思います。 今も言われました、日本と中国がもう一つでも多くの共通の利益、これを見出していって、アメリカの存在を大前提として、その上で共通の利益を一つでも多くつくっていく、そのことが、見出していくということが大事なんだというお話だったと思います。 昨年の総理の台湾有事発言で、先生のお言葉を借りればデッドロックの状態、民間交流さえもままならない、そういう異常…
先ほど御説明しましたように、中国にとって日本の相対的な重要性というのは落ちております。二〇一二年、一三年、あの頃やっぱり日本経済、それは中国より進んだ部分もたくさんございましたから、あの頃は、したがって、日本との経済関係が切れていることが中国にとっても負担になるという側面はありました。したがって、日中関係を戻さなきゃいけないという、そういうその力は中国にも働いたんですね。我々が冷静に認識しなきゃいけないのは、それが中国の方で弱くなっているということです。ですから、放っていれば中国が来るだろうということは、これは非常に希望的観測になってしまったなと思います…
ありがとうございます。
相対的に中国の力がパワーアップしているというのが一つと、それから、我が国にチャンネルが非常に当時と比べてもないという、この二つの課題があるというふうに受け止めました。
そういう中で、先ほどセカンドトラックというお話もされておりましたけれども、この今のデッドロック状態にある日中関係、この打開に向けて何らかの光がないのかなということを私も今、探しているってほどのこともないですけれども、強く望んでいるんですけれども、そうした何らかの今国内で少しでも光になるようなもの、そうしたものは先生は今見ていらっしゃいますか。
今回、交流を止めるというか、彼らは、交流の窓口にいる中国の人たちは止めるとは言っていないんです。延期しますと言っているんですよ。だから、現場の人は止めたくないんです。現場では続けたいと思っているんです。したがって、今はやっぱりそれで、今の状況ではいけない、何かしなきゃいけないという動きは最近私も感じ始めております。中国側にそういう動きが出始めたということであります。 特に御党は中国との関係も深うございますし、是非こういうときに積極的な役割を果たしていただければというふうに思います。やっぱり高いレベルでの交流を実現しませんと物事は動かないというのは、今の…
過分な御期待を賜りまして、ありがとうございます。最大限できることは、これは党派を超えて、立場を超えて、与野党を超えて、これはやっていかなきゃならないことだと思っておりますし、やはり両国の利益を最大化していくことが、東アジアの安定、経済、平和につながっていくと思いますので、しっかり頑張ってまいりたいと思います。ありがとうございました。 和田参考人、もう余り時間が多分ないとは思いますけれども、先ほどの御説明の中でも、東アジアで、核の問題ですけれども、戦争が起これば核戦争になりかねないという、そういう危惧も示しておられました。 今国内では、非核三原則、持ち…
何度も申しますが、東北アジアの六か国のうち四か国は核を持っているという状況ですね。それで、こういう状況になりましたので、韓国でも核武装という話が出ておりますが、日本の中にもそういうことを言う人もいると。で、非核三原則というものを修正しようとする動きも出ていると。こういうことであろうと思いますが、じゃ、それで、みんな、全ての人が核兵器を持って、ここで何か救いがあるのかという問題です。 要するに、日本は、先ほども申しましたが、北朝鮮は二〇一七年に既に、不測の事態、つまり米朝戦争になった場合には日本にある米軍基地をミサイルで攻撃するという、そういう部隊がもう…
我が国の安全保障、平和外交の姿勢が極めて厳しく問われているときだと思います。
大変にありがとうございます。
石平君。
日本維新の会の石平と申します。 まず、宮本参考人に、宮本先生にちょっと伺いたいと思いますけれども、今、宮本参考人のお話の中で非常に重要なキーワードが出ていまして、要するに、日中関係の間に一定の枠組みの了解があり、それが超えてしまうと関係が悪くなる。まあ確かに事実、そうなっているんですけれども、しかし、問題は、じゃ、この一定の枠組み自体が、それを果たして、それで日本の国益にかなうものかどうかということでございまして。 例えば、宮本参考人がこの枠組みの中に入れている第三項、歴史問題という枠組みがあるんですけれども、しかし、考えてみれば、歴史問題、歴史認識…
これを壊して新しいものをつくる、全く自信ありませんね。壊すのはできます。新しいものをつくれますかね。石平議員のお知恵を拝借したいと思いますが、私は非常に難しいんじゃないかというふうに思います。 歴史認識問題は、これはまさに、非常に日本の中でも歴史認識問題はある意味でイデオロギー対立に巻き込まれました。戦後の日本の歴史問題というのは、右と左のイデオロギー、ぶつかり合う場としての歴史認識問題だったんですね。しかし、この状況は日本ではもうなくなりました。したがって、残っているのは、それをいかに客観的に見るかということなんですが、私は、安倍元首相が最後に発表さ…
だとしますと、要するに、例えば歴史認識問題は日中間の枠組みの了解事項にはもうならなくてもいいというふうに理解していいですか。日本自身が日本の歴史観あって、中国は中国の歴史観あって、それでいいというふうに私は理解していますけど。
歴史認識は一致しません。それは私と石平さんの歴史認識が一致しないのと同じで、歴史認識というのは、ましてや国家の歴史認識は一致しませんので、したがって、そこはそれであって、しかし、そこで一定の了解があるものが日本首相の談話として出されて、もう四回ですか、出されてきて、それで日中関係はもてているという側面があるということです。
いや、ですから、私も同じような考え方でありまして、要するに、そもそも歴史問題が一致することはありませんから、それを日中の枠組みの了解にすることもないだろうと私は思っております。 もう一つ、宮本参考人にお聞きしたいことがありまして、去年の十一月に高市早苗首相の存立事態発言がありまして、それ以来、日中関係が悪化したことは事実ですけれども、しかし、どう考えても、高市首相のあの発言は日本政府の従来の立場から逸脱したものでもなく、私は特に問題のある発言とは思いませんし、しかし、それに対して中国側がすごく猛反発して、今この発言を日中間の関係悪化の最大の理由にしてい…
高市発言の中身に関して、あれは日米安全保障条約絡みの話なんです。したがって、それが、中身そのものが間違っているということにはならないという御指摘はそのとおりです。 しかし、日中共同声明のときに、一つの中国の原則を、我々はぎりぎりまで頑張りましたが、しかし、ぎりぎりまで認めさせられている面もあるわけです。それが、十分理解し、尊重する、ポツダム宣言云々の共同声明の言い方になっているわけです。 同時に、あの当時、日本政府の共同声明に対する基本姿勢は、日米安保条約に一切影響を及ぼさない、日中の国交正常化は日米安保体制に影響を及ぼさないという大前提で交渉しまし…
先生がおっしゃったこの曖昧戦略、そろそろそれも限界があるんじゃないかなと思いまして。いや、そもそも、もし中国側が、中国政府が台湾に対して武力行使一切しないという姿勢であれば、そういう問題は一切起きてこない。むしろ、中国政府がいつまでもそういう、場合によって武力行使するよということになれば、じゃ、この曖昧戦略はいつまで続くかということが、私、多少は、すごく限界を感じまして、だから、そういう意味では、むしろそういう意味では、高市首相の発言がそれを明確にしたことで、日本従来の立場、明確にしたことで、むしろ一種の抑止力にもなるのではないかと思います。 時間がも…
大津力君。
参政党の大津力と申します。 両参考人の皆様、どうもありがとうございました。 私からは、まずは和田参考人に、日ロの関係についてちょっとお尋ねしたいと思います。 まず、平和の維持に関しましてはやはり外交と防衛、これが両方大事だと思っておりますけれども、その上で、今回は外交という意味で、日ロの関係でいいますと北方領土の問題があると思います。まあ鈴木会長の方が詳しいかもしれませんけれども。この北方領土に関しまして、日ロ平和条約というのができればというところもありますけれども、その前に、現在は、今、ロシア・ウクライナ戦争によりまして、日本がウクライナの支援と…
ウクライナ戦争は、本当にもう長い時間が過ぎまして、ここで今止まらないと十年は続くことになる、そういう気配じゃないかと思われます。ですから、これを止めなきゃならないというふうに思います。 それで、これが止まれば、もちろん日本とロシアの関係もまた開けてくるということになるかもしれませんが、しかし、これを止めるためにも、むしろ日本がロシアに働きかけて、この戦争を止めるように、終わらせるように助けるということが重要じゃないかと私は思います。 ですから、日本はウクライナを応援しているといっても、もちろん軍事的な形ではありませんけど、しかし、この地方からウクライ…
ありがとうございます。 ちょっと時間がありませんので、じゃ、次に宮本参考人にお伺いいたします。 今度は、中国、日中関係に関しまして、愛国教育ということで、いわゆる反日教育みたいなことが、中国では一九九四年以降、主に江沢民さんの頃から進められておりまして、現在の習近平になりましたら更に強化されているというところでございまして、一九九四年から大体もう三十年たつということは、大分そういった教育を受けた方がいろんな社会の中枢になってくる年代だと思っておりまして、実際のまず反日教育と言われている状況、中国といっても広いですから、都市部では行われているけど地方で…
私は一九九〇年代の半ばにアトランタで総領事していまして、あれは南北戦争でいいますと南部なんですね。そうすると、南部の人は南北戦争のことをまだ覚えているんですよ。北部の人は忘れているんですね。もう百年以上たっていました、南北戦争から。南部の人が覚えていて、感情的になって反発するというような、何度か経験いたしましたが、やっぱり戦争における加害者と被害者の関係はどうしてもそうなって、被害者の方は百年たってもまだ覚えていると。すなわち、教育だけではなくて、中国社会の中に、社会の記憶としてあの歴史問題が残っているというのを我々は自覚しておく必要があるというふうに思…
どうもありがとうございました。
伊勢崎賢治君。
じゃ、まず、宮本大使から。 どうも初めまして、伊勢崎です。外大でずっと教鞭執っていまして、今ここにおりますけれども、どうも済みません。先ほど安全保障専門家って言われたんで、ぎくっとしまして、一応それが専門なんですけど、済みません。 お話に出てきた共通の理解、日中のですね、国際法上の概念、これもまた僕の専門なんですけど、コンドミニアムという概念がありまして、これは、特定の領域、例えば係争地ですよね、領海でも同じですけれども、これに対して、この領有権を分かつのではなくて、複数の国家が対等な立場で統治権を共同行使するという共同統治ですね。若しくは共同開発、…
余り具体的な名前は出すべきじゃないので控えますが、合意ができた後、日本国内の報道で、日本が勝利した、要するにその合意で、日本に有利な合意だという解説なりそういうものが流れてしまう、出ていって、それで、当時、武大偉さんが外交部の副部長をしていましたけれども、立ち所に記者会見をして、それは違っているということで、合意の中での日中の了解事項と違うことを武大偉さんは記者会見で言って、そこで壊れたんですね。 それは、そうしないと彼らは国内から大変な突き上げを受けるという。あれをじっと黙っていて、日本側も黙っていて、外に出さずに、どんどん五年たって十年たってみたら…
引き続き、僕は、まあ弱小政党ですけれども、研究者から転身したというのは、まさにこういうことをやるためになったので、御協力ください。済みません。 和田先生、どうも。 お話の中に出てきたONEANですけれども、特に、僕、実務家ですから、実際、何から始めるかということをちょっと議論したいと思うんですけれども。 僕だったら、多分、日韓がまず協力して、北朝鮮に向かい合うということを始めなきゃいけないと思うんですよね。そのとき、もう御案内のとおり、韓国政府というのは、まあ政権によってこれ違いますけれども、対北朝鮮政策に揺れ幅がありますよね。でも、一貫して北朝鮮…
北朝鮮に対して働きかけていくということが、恐らく、東北アジアの地域的な安定、平和のために何か仕組みを考えるにしても出発点になるだろうと思いますね。 そのときに、日本と韓国が一緒になって北朝鮮に対して核のことに問題を出すということは、今御指摘のとおり、無理があります。北朝鮮は韓国と対立していて、そして核兵器で武装している自主的防衛の国だというふうに胸を張っていますから。ですから、そういう意味でいうと、やはりこの場合は、韓国の支持を得て、日本が北朝鮮と国交正常化するということが、やっぱり最初の出発点ではないかと思います。それによって、日本と、そういう日本と…
その今おっしゃった続きで是非朝鮮国連軍の話をしたかったんですけど、ここでとどめますね。引き続き御指導ください。
ありがとうございました。
高良沙哉さん。
沖縄の風、高良沙哉です。 本日は、宮本先生、和田先生の非常に重要なお話聞かせていただいて、学びが大きいと感じています。大変興味のある分野で、特に私は沖縄選挙区からの当選で沖縄に現在も住んでいますが、東アジア地域が不安定化すれば即座に安全保障上の影響が住んでいる地域に出かねない、緊張が高まるということがありますので、非常に関心の高いテーマです。 そこで、宮本先生、和田先生、お二人に一つずつ質問をしていきたいと思うんですが、まず宮本参考人にお聞きしたいのは、先ほど来出ているんですが、台湾有事は存立危機事態になり得るという発言以降、先ほどのお話では、様々な…
本当に今難しい状況になっていて、意思疎通が難しくなっているんですね。ですから、我々が言って何かやろうとしても、中国側が、そういうことだったら受け入れられないと、そういうことだったらまだ不十分だという、その一番最初のどう対話を始めるかというところでもう今止まっているわけです。 ですから、これはもう本当に中国側がいかにしてその姿勢を変えるかということになってくると、本件は間違いなく中国の最高指導部と直接影響、関係している事案ですので、最高指導部がそういう気にならなきゃいけないということなので、やっぱり最高指導部をそういう気持ちにさせるためには、日本の最高指…
ありがとうございます。強い決意を支えるようなこの日本の世論形成みたいなことも必要なのかなというふうにも思いました。 先ほど来出ているように、文化、民間交流がずっと長くやはりなされてきた中で、このような今の冷え切った状態にあっても中国で対日本の暴動なども起きていないというのが現状かなと思います。これは日本に対する理解が深まっている、深まってきていたからではないかというふうにも評価を聞いていますので、日本が動き出すためには日本の世論も温まっていくようなことが必要ではないかなというふうに思いました。 続きまして、和田参考人にお聞きしたいと思います。 対朝…
日本と北朝鮮の間は没交渉ですので、最近はですね、よく見えないところがありますが。しかし、ちょっと前は、岸田首相の時代です。岸田首相は国連総会で、新しい時代を開くつもりで金正恩委員長と会いたいと国連総会の舞台から呼びかけました。 そうしましたら、北朝鮮側では、最初は外務次官、その後では指導者の妹であって指導者を支えている金与正副部長が二度にわたって談話を出して、話合いをしたいというのであればこれまでの姿勢を改めるというふうにしなければならないと、そうすれば話合いはできると、こういうのを二度にわたって出しまして、三度目にはもう、官房長官の話が気に入らなかっ…
ありがとうございます。引き続き、またこの問題、学んでまいりたいと思います。
時間になりましたので、ありがとうございました。どうもありがとうございます。
以上で各会派の一巡目の質疑は終了いたしました。
他に質疑のある方は挙手をお願いいたします。
石井苗子さん。
日本維新の会の石井苗子です。 両参考人の示唆のある御講義、ありがとうございました。 まず、宮本先生の、平和と安定が国際関係の条件であるという、軍事力を行使して南シナ海を取って、中国は経済発展につながるんでしょうかという御発言がございました。 私、昨日、チベットの代表の方のお話を聞いてきたばかりで、中国という国がチベットに何をしているかというのをさんざん聞かされておりましたので、なかなか中国という国を理解するというのが難しいんですけれども、結局発展につながらない、つまり、予測可能性があることが外交に大事なんだという、この予測可能性がない外交をやってい…
人それぞれといいますか、私どもなんかは外交をずっとやってきて、何が日本にとっていい外交かというのを考え続けてきて、それが、私が申し上げました日本の平和と繁栄と、これが日本のコンセンサスであろうと。 その平和と繁栄をいかにして実現するか。全体的な国の国家戦略があり、その中に外交が位置付けられて、その外交の中に対中関係が位置付けられて、そして、それをやっていくというふうに、それは私の頭の中の整理です。 しかし、だからといって、それ以外の考え方を排除するものでは全くありません。何ゆえにヨーロッパでグリーンの党が環境だけ重視していて、環境だけ重視してくると、…
今、石井先生の方からちょっとお叱りをいただきましたが、私は、拉致問題につきましても、長年日本の中で運動を続けてこられたことのやっぱり御努力というものに対しては敬意を表しております。しかしながら、交渉の仕方というものがあるはずだと私は思います。 ですから、交渉に当たっては、要するに、北朝鮮が拉致を認めて、そして生存している人を返して、そして死亡したという人については謝罪をして、賠償を払うということが目標だと思いますが、ところが、ある時期からこの拉致問題の主張は、とにかく北朝鮮が五人生存、八人死亡、そのほかは不入境というようなことを言った段階で、北朝鮮の言…
ありがとうございます。
終わります。
予定の時間が参りましたので、本日は、あっ、石先生もやられる。分かりました。じゃ、石平さん。
さっき、同じ日本維新の会の石井議員の話にもつながるんですけれども、ちょっと和田先生に確認したいことがありまして、和田先生のペーパーの四ページ目には竹島についての言及がありまして、竹島については、日本に国土全体を奪われていた朝鮮が独立に当たって、奪われていた国土の中に独島が含まれていると宣言している以上、日本としてはそれを認めるほかないでしょうというふうに書いてありますけれども、じゃ、その意味するところが、要するに日本は、韓国が宣言している、韓国が竹島が自分たちの領土であると宣言している以上、日本はそれを認めざるを得ないというふうに理解されてしまうんですけ…
日本は朝鮮を三十六年間、植民地として支配しましたね。朝鮮全土を奪っていたわけです。それで、朝鮮が独立しましたね、日本が降伏したので朝鮮が独立することになりました。それで、それに当たって、特に大韓民国の方では何を言ったかというと、対馬を割譲しろと、そして鬱陵島から独島までは自分たちの領土であると、こういう要求を出したわけですね。で、これについて日本は、対馬は、対馬というのは元々日本のものだし、朝鮮とか、朝鮮にも関係もあったけど、日本のものだからこれを取られては困るということは、日本が文書も作って宣伝しまして、これはもう通らなかったわけでございますが。 し…
和田先生の考えていることが、和田先生の考え方がこれで分かりましたんですけれども、しかし、私はやっぱり日本の議員としては、竹島が、韓国の竹島に対する領有権の主張は私は認めるわけにはいきません。やっぱり竹島は日本の領土であると主張しておきたいと思います。
ありがとうございました。
予定の時間が参りましたので、本日はこの程度といたします。
宮本参考人、和田参考人に一言お礼申し上げます。
本日は、貴重な御意見、御指摘をお述べいただき、誠にありがとうございました。調査会を代表いたしまして厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。(拍手)
本日はこれにて散会いたします。
午後三時二十四分散会
顔写真の出典(Wikimedia Commons、6件)
- 鈴木宗男: Muneo Suzuki in the Federal Assembly Chamber of the Russian Federation (2025-12-26) (cropped).jpg(外部サイト、新しいタブで開きます)、Federation Council、CC BY 4.0
- 若井敦子: Atsuko Wakai 20250830 Opening ceremony.jpg(外部サイト、新しいタブで開きます)、国土交通省 中部地方整備局 岐阜国道事務所、CC BY 4.0
- 三上えり: Eri Mikami 20230123shiseihoshin b 08.jpg(外部サイト、新しいタブで開きます)、内閣官房内閣広報室、CC BY 4.0
- 石平: Seki Hei cropped 1 Seki Hei and Lee I-yang 20250910.jpg(外部サイト、新しいタブで開きます)、台北駐日経済文化代表処、Attribution
- 伊勢崎賢治: Kenji Isezaki 2025-07-19(1) (cropped).jpg(外部サイト、新しいタブで開きます)、Noukei314、CC BY 4.0
- 石井苗子: Mitsuko Ishii 20171010.jpg(外部サイト、新しいタブで開きます)、Kst01、CC BY-SA 4.0