和田春樹東京大学名誉教授

2026年5月13日・第221回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第3号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 31 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 69 発言)

何度も申しますが、東北アジアの六か国のうち四か国は核を持っているという状況ですね。それで、こういう状況になりましたので、韓国でも核武装という話が出ておりますが、日本の中にもそういうことを言う人もいると。で、非核三原則というものを修正しようとする動きも出ていると。こういうことであろうと思いますが、じゃ、それで、みんな、全ての人が核兵器を持って、ここで何か救いがあるのかという問題です。

要するに、日本は、先ほども申しましたが、北朝鮮は二〇一七年に既に、不測の事態、つまり米朝戦争になった場合には日本にある米軍基地をミサイルで攻撃するという、そういう部隊がもう既に存在していると言っていますが、そういう状況になってきた場合、日本はもう、仮にこれで日本が核武装をした場合ですが、何か新しく安心の材料が増えるのかといったら、全く増えない状況ですよね。日本海のほとりにはずっと、稼働中でも稼働中でない原子力発電所の原子炉がずっとずらっと並んでいますから、あれ、普通のミサイルで、通常弾頭のミサイルでも当たれば、それで核爆弾が爆発したと同じ効果を持つような状況ですよ。

そういうわけですから、そういうもう極限的にこの近接している状況で、そこでこういう兵器が存在して、対立が深まればもう防ぎようがない状態になっているという感じがいたしますから、やっぱりこのことに対して、本当に平和が来るような方向に努力をするということを中心的に考えていかなきゃならないものと私は思います。

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