和田春樹東京大学名誉教授

2026年5月13日・第221回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第3号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 66 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 69 発言)

日本は朝鮮を三十六年間、植民地として支配しましたね。朝鮮全土を奪っていたわけです。それで、朝鮮が独立しましたね、日本が降伏したので朝鮮が独立することになりました。それで、それに当たって、特に大韓民国の方では何を言ったかというと、対馬を割譲しろと、そして鬱陵島から独島までは自分たちの領土であると、こういう要求を出したわけですね。で、これについて日本は、対馬は、対馬というのは元々日本のものだし、朝鮮とか、朝鮮にも関係もあったけど、日本のものだからこれを取られては困るということは、日本が文書も作って宣伝しまして、これはもう通らなかったわけでございますが。

しかし、独島の問題については、独島、竹島の問題については議論がいろいろあります、確かに議論があります。日本には日本の議論もあるかもしれませんが、しかし、私が思うには、朝鮮全土を日本に取られていたところが独立に当たって、独島までは自分たちの領土として自分たちは独立したいと、こういうふうに言ったときに、それは認めないということを日本が言えるものなのかということですね。

日本は、朝鮮を併合していたことについて賠償は何も払っていません、基本的には賠償は払っていない。経済協力はしましたよ、大韓民国に。だけど、そういうことでありますから、向こうがそう言うと、独島は自分たちの領土だということにしますと、それに対して異を唱えて、こちらの論拠を重ねて自分たちのものだと、それだけは駄目だというようなことを言うことは、私は、そもそも日本という国の、何といいますか、立場からしてそんなこと言えるのかなというふうに私は思っております。

以上です。

前後のやりとり

62の発言を見る