この安全保障の問題について、私は、東アジアにおける議論が余りにも少ない。先ほどハブ・アンド・スポークスという形で、結局アメリカを中心に、基本をアメリカに考えて、それでほかの国が連携をしていくという、そういう形に慣れ親しんできたと。そういう中で、我々は、安全保障の問題を自国、自分の問題として、単に日本だけじゃなくて、韓国もそうですし、ASEAN諸国もそうだと思いますが、そういうふうに考えていなかったというのが非常に大きな問題として浮上しているというふうに思います。
これからは、同盟で、そういうグループごとじゃなくて、そういう利害関係が錯綜している中で、国としての集まりを、国の集まりが安全保障を考えていくという新しい時代に入ったというふうに思います。
そうしますと、大前提は、これに参加した国々の安全は平等に保障されるというものじゃないと、これ誰も参加しませんね。したがって、いかにして、参加した国の安全は、このメカニズムに入ることによって参加した国の安全が保障されるということをいかにして担保するかという極めて難しい問題に直面するわけです。
これは、もう本当に専門家集団が知恵にまた知恵を絞って考え出さないと、ヨーロッパでもそれは実現しておりません。NATOとワルシャワ条約軍というような間で冷戦状態が続きましたので、それを緩和するためにヘルシンキ・プロセスとかいろんなものがあって、ヨーロッパで安全保障をするための努力はなされましたけれども、それは参加した国の安全を保障するところまで至っていないんです。
ですから、衝突するのをいかにして止めるか、不測の事態をいかにして回避するか、その次元にとどまるわけですね。それを超えた国と国同士の安全保障ということになってくると非常に大変な、新たな、新しい知恵を要求されますので、私は、何はともあれ、いわゆるセカンドトラックで、専門家と言われている人たち、本当に知恵を出してということで、まず、もう今日からでもあしたからでもこういう人たちに考えさせ始めるということで、その次に政府としてどういうふうな手を打ったらいいかという次の段階が見えてくるのではないかというふうに思います。
非常に難しい作業になると思いますが、しかし、これをやらないとこの地域の本当の安定はできませんし、やっぱりブロックごとの力の関係という昔のものに戻ってしまうという、これは脆弱性を持っているのは皆さん御存じのとおりであります。
以上です。
11原原田秀一(国民)
ありがとうございました。
時間参りましたので、終了させていただきます。
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鈴木宗男(自民)
若井敦子さん。
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若井敦子(自民)
自由民主党の若井敦子でございます。
本日は、宮本参考人と和田参考人から御示唆に富んだお話をいただき、誠にありがとうございました。私も、不勉強ゆえに大変興味深く拝聴させていただきました。
いよいよ今夜、トランプ大統領が北京に到着され、あしたからは、対イラン軍事作戦のため延期になっていた習近平国家主席との米中首脳会談が始まるわけでございます。
そこでは、イラン情勢についての協議や貿易摩擦の緩和、また中東、台湾情勢の安定化に向けた具体的な合意がなされるのではないかと期待するところではありますが、しかし、もしこの米中間で重要な合意がなされたとするならば、こ…
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- (上の発言)
14宮宮本雄二元駐中国特命全権大使/公益財団法人日中友好会館会長
この安全保障の問題について、私は、東アジアにおける議論が余りにも少ない。先ほどハブ・アンド・スポークスという形で、結局アメリカを中心に、基本をアメリカに考えて、それでほかの国が連携をしていくという、そういう形に慣れ親しんできたと。そういう中で、我々は、安全保障の問題を自国、自分の問題として、単に日本だけじゃなくて、韓国もそうですし、ASEAN諸国もそうだと思いますが、そういうふうに考えていなかったというのが非常に大きな問題として浮上しているというふうに思います。
これからは、同盟で、そういうグループごとじゃなくて、そういう利害関係が錯綜している中で、国としての集まりを、国の集まりが安全保障を考えていくという新しい時代に入ったというふうに思います。
そうしますと、大前提は、これに参加した国々の安全は平等に保障されるというものじゃないと、これ誰も参加しませんね。したがって、いかにして、参加した国の安全は、このメカニズムに入ることによって参加した国の安全が保障されるということをいかにして担保するかという極めて難しい問題に直面するわけです。
これは、もう本当に専門家集団が知恵にまた知恵を絞って考え出さないと、ヨーロッパでもそれは実現しておりません。NATOとワルシャワ条約軍というような間で冷戦状態が続きましたので、それを緩和するためにヘルシンキ・プロセスとかいろんなものがあって、ヨーロッパで安全保障をするための努力はなされましたけれども、それは参加した国の安全を保障するところまで至っていないんです。
ですから、衝突するのをいかにして止めるか、不測の事態をいかにして回避するか、その次元にとどまるわけですね。それを超えた国と国同士の安全保障ということになってくると非常に大変な、新たな、新しい知恵を要求されますので、私は、何はともあれ、いわゆるセカンドトラックで、専門家と言われている人たち、本当に知恵を出してということで、まず、もう今日からでもあしたからでもこういう人たちに考えさせ始めるということで、その次に政府としてどういうふうな手を打ったらいいかという次の段階が見えてくるのではないかというふうに思います。
非常に難しい作業になると思いますが、しかし、これをやらないとこの地域の本当の安定はできませんし、やっぱりブロックごとの力の関係という昔のものに戻ってしまうという、これは脆弱性を持っているのは皆さん御存じのとおりであります。
以上です。
15和和田春樹東京大学名誉教授
この地域では、ASEANのことを申しましたが、ASEANが中心になりまして、ASEANプラス3というものが提案されました。それは、中国、韓国、日本でございます。金大中さんも関わった構想ですが、これによって東アジア共同体をつくるという考え方が広まりまして、小泉首相も国会で東アジア共同体を目指していくということを述べられたことがありました。しかし、その東アジア共同体というものにアメリカを入れるかどうかということになって、アメリカは自分を入れろと言い出してきましたので、中国は猛然とこれに反発しました。それで、日本としてはどうしたらいいか分からない状況になって、…
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若井敦子(自民)
ありがとうございました。
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鈴木宗男(自民)
三上えりさん。
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