和田春樹東京大学名誉教授

2026年5月13日・第221回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第3号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 57 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 69 発言)

日本と北朝鮮の間は没交渉ですので、最近はですね、よく見えないところがありますが。しかし、ちょっと前は、岸田首相の時代です。岸田首相は国連総会で、新しい時代を開くつもりで金正恩委員長と会いたいと国連総会の舞台から呼びかけました。

そうしましたら、北朝鮮側では、最初は外務次官、その後では指導者の妹であって指導者を支えている金与正副部長が二度にわたって談話を出して、話合いをしたいというのであればこれまでの姿勢を改めるというふうにしなければならないと、そうすれば話合いはできると、こういうのを二度にわたって出しまして、三度目にはもう、官房長官の話が気に入らなかったといって三番目の談話ではもう話はしないと、こういうことになりましたけど。

つまり、でも、北朝鮮は、日本の政府が話合いをしようと言ったらば、三回も談話を出して、そして、こういうふうにしてくれれば話合いができると、こういうふうに言ったということは、私はやはり、北朝鮮としては、相当に日本との関係について意識しているとも考えられます。

ですから、その意味で、本当に日本が拉致問題の解決を図りたいと、そして日朝関係を正常化したいということであれば、やっぱりそれなりの覚悟で交渉を進めると、真剣に交渉を進めるという努力をしなければならないというふうに私は思います。

前後のやりとり

53の発言を見る

61の発言を見る