東野篤子筑波大学教授

2025年3月13日・第217回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 204 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 231 発言)

伊藤先生、大変貴重な質問をどうもありがとうございました。

SNSということで申しますと、プーチン大統領はほとんど御自身でのSNSは使われません。非常に伝統的な形での記者会見ですとか声明ですとかというような演説ですね、イベント事のたびの演説というようなことで国民に訴えかけるということであります。なので、SNSの使用ということに関しては特段当てはまらないということでありますけれども。

ゼレンスキー大統領に関しては、もうツイッター、旧ツイッター、今のX、あるいはフェイスブックなども非常に広範な形でSNSを使い、そして自分の演説を必ずアップロードする。あるいは、毎日夜なんですけれども、今日はこういうことがあり、例えばどこどこの国のリーダーと話をした、それはこういう内容で、私たちはこういうことに関して理解を得たというような、日報的なそういった使い方をしているということですね。

また、これはゼレンスキー大統領のみならずウクライナ政府全体として、例えばどこかの国に行く、例えばアメリカに行ったりフランスに行ったりイギリスに行ったりすると、その紹介動画を作ると。で、この紹介動画が非常に有効な役割を果たしており、今ゼレンスキー大統領がどの国に行って、どういった人に会って、どういう話をしようとしているのかということが非常に効果的に発信をされているというふうに考えています。

ただ、恐らく、戦争のその一年目、二年目、三年目、経過するに従ってそのSNSの効果というものは様々に変化していたり、あるいは戦況の変化によってSNSで逆に発信することが痛々しかったり、その批判の対象になったりするということは確かにはございます。ただ、SNSの駆使ということに関してはやはり相当に気を遣って強化をしているということであったと思います。

トランプ大統領につきましては、今、Xではなくてトゥルースというような、そういったトランプ大統領の自前のSNSで様々な政策を発表している。あるいは、トランプ大統領だけではなく、そのトランプ大統領を取り巻くトランプ陣営の方々、それは大変にハイレベルな国務長官ですとか国防長官ですとか、などの皆さんもSNSを駆使しながらどのような発信をしていくのかということなんですけれども、非常に、一般の我々のSNSで使うような、何といいますか、非常にカジュアルな言葉なども使いながら、どういう考えであるのかということを訴えるということですよね。

なので、度々、これは一国のリーダーが出す言葉なのかということ、若干驚くような側面もよくございますけれども、やはりそこは分かりやすさとか、それから本当に短い言葉で人々に伝える、伝わる、そういった言葉を意識しながらのSNS発信となっているということで、それはそれなりにトランプ政権のその戦略であり工夫であるというふうにみなしております。

それがどのような国際的な見られ方をしているのか、どのようなイメージをつくっているのか、それがプラスなのかマイナスなのかということに関しては意見の分かれるところもありましょうが、しかし、あくまでもトランプ政権としてはそういった、もうこれは明確な方針に基づいてやっているのだというふうに理解をしております。

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