大西勝也高知県黒潮町長

2026年6月19日・第221回国会 参議院 災害対策及び東日本大震災復興特別委員会 第7号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 28 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 102 発言)

住民意識の変化についてのお尋ねがございました。

配付させていただいております資料の一番最後のページを御覧ください。こちら、町内にお住まいの御高齢の女性の方が詠まれた句でございます。少し紹介させていただきます。

左側、「大津波」という題目で詠まれた句なんですけれども、こちらはいわゆる三十四・四メートルという数字が公表された直後に詠まれた歌でございまして、紹介させていただきますと、「大津波来たらば共に死んでやる今日も息が言う足萎え吾に」。おばあちゃん足が悪くて、でっかい津波がそんなあっという間に来たら、うわあ、わしはもう逃げれぬわいなみたいなことで、毎日悲観していると、同居している息子さんが、まあ心配するなと、一緒に死んだるからと言ったという句でございます。

その後、本格防災進め始めまして、二年後にその同じ方が詠まれたのが右の「避難訓練」という句でございまして、「この命落としはせぬと足萎えの我は行きたり避難訓練」。この句、二つの句を比較いただきますと、その当事者の方の御心情の変化というのはうかがい知れるのではないかなと思っています。

何より、やはり主体性が醸成されたことは、自分たち行政として、行政が行うべき防災を進めている立場からして、その住民の主体性が醸成されてきたということの実感を持っています。例えば、訓練一つ取りましても、既にもう各地区で自主的に訓練の企画もされますし、実施についてもそうです。

例えば、うちには地震、津波で総合防災訓練、夜間もやるんですけれども、避難訓練を、屋内避難訓練というのがあります。これ中学生が作ってくれたプログラムで、日本一短い距離の避難訓練と呼ばれています。ベッドから玄関まで。ベッドから出て、玄関出て、それから高いところの避難所にはなかなか体力的にも行くことができないんだけれども、玄関出て、その家の先まで出ていただいていると周りの方の共助で何とかするから、もうとにかくそこまでは出てくれということで、屋内での本当に数メートルの避難訓練を高齢者の方にもやっていただいております。

これらも全て、中学生が発案したことであったり、あるいはその各地区で実施される防災訓練の企画も各地区がやっているということで、当初ではなかったことが今実際に実装されまして自走を始めているということはもう明確でございまして、もう本当に行動変容、それから住民意識の変化もあったと言い切ってよろしいかと思います。

前後のやりとり

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