井上樹彦日本放送協会会長

2026年3月12日・第221回国会 衆議院 総務委員会 第4号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 251 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 258 発言)

お答え申し上げます。

昨年十月からの、インターネット配信、これがNHKの必須業務となったことにつきまして、NHKが、テレビ、ラジオの放送に加えて、人々の情報取得の主要な経路となりましたインターネットにおきましても公共メディアとしての責務を果たすことになったという、大きな転換点というふうに受け止めております。

この必須業務化の意義は、第一に、放送でもネットでも同等の価値、同一の受益を安定的に届けるというNHKの役割が制度として明確に位置づけられたという点にあります。

繰り返しになりますけれども、私は、NHKの価値の源泉は何よりコンテンツそのものだというふうに考えております。放送だけでなく配信を通じて人々の役に立ち、励まし、時に命を救う、そうした人々の生きる力になる存在でありたいと思っております。

ネット空間に真偽不明の情報が拡散し、対立をあおる情報も増える中、NHKが、取材に裏打ちされた確かな情報を継続的に提示し、情報空間の参照点としての役割をネットの世界でも果たしていくことを明確にした点も必須業務化の重要な意義だというふうに考えております。

今後は、現在実施できておりません南関東圏以外の地上波放送の同時配信と衛星放送の同時・見逃し配信についても、実現に向けた検討を進めてまいります。

また、受信料財源で行っておりますNHK ONEと、任意業務として有料で過去の放送番組を提供しておりますNHKオンデマンドを一体的に御利用いただけるよう、サービス間の連携や表示の工夫を段階的に進めてまいります。

さらに、利用開始や登録プロセスの分かりにくさなどにも様々な御意見をいただいておりますことから、より使いやすいサービスとなるよう改善を重ねて、コンテンツの充実と利便性の向上を更に図りまして、放送とネットを通じて公共的価値を確実に届けてまいりたいというふうに考えております。

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