岩本先生、御質問いただきまして、ありがとうございます。
ネガティブな結果が出た場合に、隠蔽されてしまって誰が使ったのか分からない状態になってしまうのではないかという御趣旨なのかなというふうに承りました。
まず、幾つかポイントがあると思っていまして、今回の法改正では、統計等、この特例を使う場合には必ず、何というか、公表しなければいけませんし、それから、データ利活用の方でも認定を得なければそもそも使うことができないという仕組みに一応なってございます。
そういたしますと、こういった仕組みを潜脱しておかしな使い方をする者が出てくる可能性はゼロではないんですけれども、ただ、そういった、率直に申し上げると、非常に極めて悪質な事業者というのはどんな法制度であったとしても無視してやってしまうというところがあるわけでございまして、今回の法制度というのは、はっきり言うと、ちゃんと正面からそういった利活用をする人、利活用して公益に貢献したい、あるいは、私の言葉で言えば、個々人のウエルビーイングの増進に資するようなサービスを提供したいという事業者を後押しするための制度をつくっており、しかも、そこから外れる使い方をした場合には課徴金の対象になったり制裁の対象になったりする、更に言えば、元々入口のところでも規制がある程度掛かって、規制がしっかり掛かっているというようなところがありますので、私としては、先生がおっしゃられたようなリスクというものがこの法律によって増えるということは余りないのではないかというふうに理解をしているところでございます。
69黒黒田知宏京都大学医学部附属病院医療情報企画部教授
ありがとうございます。
そこまで自己主張するつもりはございませんので。
一番大事なことは、やっぱりデータ最小化の原則をいかにして確保するか、そこ一点、それと、利用者そのものの安全管理義務をどういうふうに押さえて、かつそれをどうやって担保するかだと思うんです。
安全管理義務を自分自身の会社の責任に負わせてしまったときに、いいプレーヤーと悪いプレーヤーおられるわけですよね、稲谷先生がおっしゃったように。そうなってくると、悪いプレーヤーがもしも現れたときに、後からサポートして、じゃ、漏れたデータはどうするのという議論になりますから、いかにしてその悪いプレ…
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新実彰平(維新)
ありがとうございます。
四人の先生方、大変参考になる御意見を賜りました。ありがとうございました。
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岩本麻奈(参政)
参政党の岩本麻奈です。
今日は、貴重なお話、どうもありがとうございました。
ちょっとお時間が短く、私の頭が付いていかないところもありまして、でも、特に黒田先生の、やはり国民の信頼が一番であるというのがすごく刺さっております。
私は、これからのAI時代において本当に価値を持つのは、実はAIモデルそのものではなく、データそのものではないかと考えております。今、検索拡張生成やAIエージェントがどんどん発達していくと、モデルの性能差というよりも、どんなデータベースにつながっているのかの方が重要になるのではないかなと素人ながら思っています。
そこで、やはり…
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- (上の発言)
72稲稲谷龍彦京都大学大学院法学研究科教授
岩本先生、御質問いただきまして、ありがとうございます。
ネガティブな結果が出た場合に、隠蔽されてしまって誰が使ったのか分からない状態になってしまうのではないかという御趣旨なのかなというふうに承りました。
まず、幾つかポイントがあると思っていまして、今回の法改正では、統計等、この特例を使う場合には必ず、何というか、公表しなければいけませんし、それから、データ利活用の方でも認定を得なければそもそも使うことができないという仕組みに一応なってございます。
そういたしますと、こういった仕組みを潜脱しておかしな使い方をする者が出てくる可能性はゼロではないんですけれども、ただ、そういった、率直に申し上げると、非常に極めて悪質な事業者というのはどんな法制度であったとしても無視してやってしまうというところがあるわけでございまして、今回の法制度というのは、はっきり言うと、ちゃんと正面からそういった利活用をする人、利活用して公益に貢献したい、あるいは、私の言葉で言えば、個々人のウエルビーイングの増進に資するようなサービスを提供したいという事業者を後押しするための制度をつくっており、しかも、そこから外れる使い方をした場合には課徴金の対象になったり制裁の対象になったりする、更に言えば、元々入口のところでも規制がある程度掛かって、規制がしっかり掛かっているというようなところがありますので、私としては、先生がおっしゃられたようなリスクというものがこの法律によって増えるということは余りないのではないかというふうに理解をしているところでございます。
73黒黒田知宏京都大学医学部附属病院医療情報企画部教授
御質問ありがとうございました。
先生は皮膚科医でいらっしゃるので多分お分かりになると思いますけど、皮膚科の世界なんか、特に製品とそのアウトカムの関係を自分の会社の製品に近づけようというふうなアクションが多いことは我々も広く知っておりまして、やっぱりそうなると倫理委員会などで検討するときにかなり議論になることが少なくございません、正直。片方で、それがネガティブデータだから出さないというふうな形にはなかなかなりにくいのかなと思っています。
基本的には、投入されたデータに対しては一般的に公表義務がございますので、この制度の中で公表義務を実はうたっていないの…
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岩本麻奈(参政)
ありがとうございます。
次に、石川先生にお伺いしたいんですけれども、欧州に長くいらっしゃるということで、やはり性善説と性悪説みたいなことを私考えるんですね。文化の違いとか宗教の違いとかいろいろあると思うんですが、やっぱりヨーロッパの方が、先ほどもいろいろ、いろんな面で厳しいというか細かいと、日本の方がでもちょっとざっくりしていると。そういったベースが違うというものがあるにしても、課徴金のお話で、先生は、課徴金が今回整備されたことはすごくそれはいいこと、いいことというか、もちろんそうなんですけれども、桁が違う。EUはやっぱり二千万ユーロとか、そうすると三…
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75石石川智也西村あさひ法律事務所・外国法共同事業パートナー弁護士
御質問ありがとうございます。
まず、欧州の方が細かくて日本の方がざっくりしているということについては、むしろ法制としては逆ではないかなというふうに思っています。それは、EUのGDPRというのはプリンシプルベース、原則ベースで非常にシンプルな内容になっています。他方で、日本の法律は例外を全部個別に列挙するしかないので、そうすると、三十条の二に括弧が何個あるのかということを見てもらえれば分かるように、非常に複雑な法制になっているというところで少し違いがあるのかなというふうに思っています。
課徴金の点に関しては、確かに金額として二千万ユーロ又は全世界売上高…
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