沼田宗純東京大学生産技術研究所附属災害対策トレーニングセンター副センター長・准教授

2026年6月19日・第221回国会 参議院 災害対策及び東日本大震災復興特別委員会 第7号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 86 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 102 発言)

御質問ありがとうございます。

まず、自助、共助、公助という言葉の順番についてです。

これまで自助が先に来ていて、まさにおっしゃるとおり、対策ができる人は自分でやりましょうと、仮に災害があって命を失ってしまったら、それは結果的に、別に行政のせいでもないし、自己責任だよねというのが多分根底にあるんだと思います。家が壊れたら、それは自分で耐震補強をするというのが今の国の考え方だと思います。その代わり、家が壊れても、さすがに生活の当面の補助は必要だよねというので、生活再建支援金なんかがあるんだと思います。

ただ、これが本当に自助という意味で、耐震化率今九割で、もう少しで一〇〇%になるというような、そんな試算もあると思います。じゃ、耐震化ができていない残りの一〇%って、本当にそれってどういう人なのかというのも多分大事だと思うんですね。九〇%だからいいんだではなくて、九〇%は、できる人がやっている、一〇%は、やりたくてもできない人がいる。やはり、そこを、ちゃんと一〇%を防災庁がしっかりと支えて、本当にできない人に手を差し伸べる、できるまで一緒に寄り添うという、そういう姿勢も防災庁は大事だと思います。

公助、共助、自助という順番を、仮に公助を先にするという考え方も僕はあると思います。やはり、人一人の命を救うあるいは命を守ろうというときに、自分だけでどうにかなる話ではないと思います。なので、そこは、防災庁ができて、逆に言葉は、今、自助、共助、公助ではなくて、公助、共助、自助というふうに順番を変えるということもありかなと思っています。防災庁ができて、これから行政も防災にしっかり取り組んでいくと、その代わり、皆さんもできることをしっかりやっていこうということで、まさに防災庁が前面に、最初に言葉を公助、共助、自助というふうに変えることによって、今までできていなかった人も防災に関心を持つという、そういうきっかけにもなるかなと思います。

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