大西勝也高知県黒潮町長

2026年6月19日・第221回国会 参議院 災害対策及び東日本大震災復興特別委員会 第7号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 75 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 102 発言)

人材の教育についてのお尋ねであったかと思います。

沼田先生おっしゃられるとおりでして、大人、いわゆる自分たちがイメージする大人という、そうですね、ここが最も難しいと思います。子供たちは純粋な気持ちのままで、ある一定の年齢からスタートいたしますとそのまま吸収していくわけで、ある意味、それがスタンダードということになろうかと思います。ただし、大人の場合はそれを、行動変容を起こさせなければならない、態度変容を起こさせなければならない。元々あったものを変えるという作業ですので、非常に難しい。

ただし、子供への防災教育というのは子供だけにとどまりません。この子供たちが受けて、防災教育で、しかも座学だけでなくフィールドワークで地域に出ていきますと、やっぱり小中学生が一生懸命防災の活動をやっていると腹を立てる地域の住民の皆様はいないわけでして、それが地域の防災を動かす力になります。

初めて防災教育を導入しようとした契機は、とにかく浸水区域にある小中学生の命を何とか守らなあかんということで防災教育を導入しましたが、数年たってみて少し地域の防災を振り返ったときに、ある意味、子供たちが主導して地域の防災を動かしているというそういう背景を見ますと、果たして防災教育というのは本当に子供たちの命を守っていたのか、あるいは子供たちに自分たちの命を守っていただくような人材になっていただくためのプロセスだったのかみたいな、そういったもう非常に複雑な背景がございます。

したがいまして、防災教育は、これも繰り返しになりますが、単純に防災の範囲内で収まるべきものではございませんで、しっかりと命と向き合ったり、他者への理解を深めることであったり、こういったことがしっかりとセットされた、そして、沼田先生からあったように、地域色がそこにしっかりと入っている、自分の教科書としてそれがきちんとすとんと落ちて読むことができる、そういったことが実際に先生から教育をいただける、こういったことが非常に肝要かと思います。

大人のところは、大人に直接アプローチをして行動変容を起こさそうとするというのは、恐らくまだ学界の方でも解を持っていないのではないかと思います。これから追求はしていかなければならないと思いますが、行動変容が起こらない大人でも、子供たちがその大人を動かすことはできます。したがって、防災教育というのはもう非常に重要です。

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