沼田宗純東京大学生産技術研究所附属災害対策トレーニングセンター副センター長・准教授

2026年6月19日・第221回国会 参議院 災害対策及び東日本大震災復興特別委員会 第7号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 44 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 102 発言)

御質問ありがとうございます。

その事前防災についてですけれども、私は、一番やっぱり防災庁ができて期待したいなというのは土地利用で、やはり、防災対策で事前に津波を守るために防潮堤を建設しましょうとか、さっきの津波避難タワーとか、ああいうものって寿命があるんですよね。コンクリートも、ちゃんとメンテナンスしても、まあもっても百年、百年もたないものも多いと思います。そのときに、やはり土地利用をどういうふうに進めるのかというのは大きなテーマだと思います。やはり、危ないところに住んでいて安全な場所に住むというのは、多分、日本人で普通に防災教育を少しでも勉強していたら、その解決策って多分知っていると思うんですね。でも、それをどう実現したらいいかが分からないし、そんな今住んでいるところを移転する、引っ越すって、なかなかそう簡単にはできない。事前防災のやっぱりポイントは、その土地利用をどうするかが私は一つの大きなポイントかなと思っています。

それと、やはり田舎行くと、高齢者、おじいちゃん、おばあちゃん、独り暮らししていたりとかというのがあります。やはり、そういうところに福祉の方とかが、もしですよ、家庭に訪問しているんであれば、そこで防災のことも一緒に点検をしてあげる。あの家具危ないねとか、何かあったときにここに連絡するんだよとかということを、少し防災のことを一緒に考えてあげるような、福祉とセットにしてあげるというのも日常的には大事かなと思います。

そしてあと、良き心、良心にということで考えると、SDGsとか地球環境の問題というのは、私は環境に配慮してCO2削減で地球に貢献したい、そのためにごみの分別するとか、ペットボトル集めるとか、SDGsのバッジ付けるとかというのって、具体的にどんな自分の行動が効果があるか分からないんですよね。ただ、それって、私って地球に何か貢献しているんだという、あの地球の絵に自分の行動がリンクしているから行動に移せる。

でも、防災って別に、引っ越しました、耐震補強しました、備蓄しました、何とかしましたといっても、何に貢献しているのか分からない。あくまでも自分、自己的な満足で落とし込まれると思うんです。それを利他的にとか、社会にとか、地球にというところに結び付けてあげる何かSDGsのような仕掛けがあると、私が何か少し防災のことしたら地球に貢献しているんだという、そういう何か良き心、良心に訴えるようなことも防災庁が少し、具体的な制度的な介入ではないですけれども、そういう文化をつくるというのもあるかなとは思っています。

前後のやりとり

40の発言を見る

48の発言を見る