沼田宗純東京大学生産技術研究所附属災害対策トレーニングセンター副センター長・准教授

2026年6月19日・第221回国会 参議院 災害対策及び東日本大震災復興特別委員会 第7号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 37 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 102 発言)

御質問ありがとうございます。

日本版ICSというのも必要だと思っています。これも、日本版ICSと言うと、ちょっと言い方をやっぱりちゃんと防災庁が独自のものを考えた方がいいと思います。日本版というものはやっぱりちょっと避けたい、日本独自の何かをつくり上げたいと思っています。

ICSというと、アメリカもそうなんですけれども、アジアへ行くと大体ICS、うちの国はICSだというふうに言うんですよね。だから、アメリカだけではなくて、アジアとかほかの国でも今ICSという言葉を使っています。やっぱりそういう言葉がみんなで共通なものを使えるということは、ICSに従って対応できるというそういう準備があるんだよということのメッセージだと思っているんですね。

じゃ、日本版ICSがどうつくるのかというのと、じゃ、できた後何がいいのかというと、今、ボランティア団体とかいろんな方が応援に来られます。そのときに、私は何やったらいいんでしょうかということで、今私は四十七種類の業務という視点なんですけれども、じゃ、業務をどういう体制でやったらいいんでしょうかということだと思うんですね。そうすると、やることは決まっているんだけど、組織の中のどこの位置でどういう仕事をしたらいいんだろうということが、ICSのような考え方ができるとセットでできると思います。

現場に今いっぱいいろんな人が来ます。でも、それぞれ後ろに、神戸市、熊本市、何とか市というユニホームを着て、それぞれの組織で座っているんですよね。そうではなくて、私は避難所運営、私は何とか担当だったら、そこに座る。

イタリアがいろんな、イタリアが別にパーフェクトじゃないですけど、イタリアが、関心を持った、いいなと思ったのは、機能がもう決まっているんですよね。なので、私はこの担当でここに行きますということで決まっています。別に自分がどこの出身かは関係ないんですよね。

ということで、ICSみたいなそういう組織の決まりができると、いろんな応援がスムーズにできる。そうすると、地元の自治体の被災者でもある職員がやらなくてもいいものというのも整理できるわけです。

じゃ、そのプロトコルを作るときの課題、課題というのは何かというと、やはり今まではもう市町村がそれぞれ独自で頑張っていると。終わってから、ああ、もう大変だったというので、やっと復興のフェーズで少し町づくりというタイミングになる。そうするとまた余裕がなくなる。そのときに、じゃ、あのときの災害どうだったこうだったって検証するレビューというのがなかなかできない。だから、それを防災庁がしっかりとレビューをして、あのときの対応こうだったよねというのでしっかりレビューをするというところも防災庁の役割だと思っています。それを、じゃ、次のICSの改善にどうしたらいいかというふうに使うということかなと思っています。

なので、防災庁に期待するのは、やはりそういったレビューをしっかりやって、プロトコルの見直しを常に繰り返すということかなと思っています。

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