大西勝也高知県黒潮町長

2026年6月19日・第221回国会 参議院 災害対策及び東日本大震災復興特別委員会 第7号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 12 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 102 発言)

二点御質問をいただきました。

まず、教育者の育成についてでございます。

防災教育マニュアルというのを自分たちで策定をいたしておりますけれども、こちら、釜石の奇跡で有名になられました片田先生に御監修いただきながら、一年間掛けて、実際に学校におられる防災担当者、あるいは学校の校長先生、教頭先生を数度交えて、そのマニュアル作りからスタートをいたしました、もう十数年前のことですけれども。なので、防災教育者、いわゆる生徒に直接施す教師の育成というのは、ある意味そこが肝と言っても恐らく間違いないんじゃないかなと思っていまして、なので、学校現場で防災教育を施す先生方とのコミュニケーションというのは自分たちも物すごく大切にしています。

ただ、有り難いのは、そもそも先生になられる方は、子供たちのことが大好きで子供たちの命を守りたいという、もうそもそものマインドがございますから、しっかりとした効果的かつ効率的な教育のためのカリキュラム作りを自らが参画して策定すること、これで防災教育者の育成というのは一つクリアできるのではないかなと思っています。

それから、観光客についてのお尋ねございました。

現在、おっしゃられるとおり、黒潮町、自分たちも自慢なんですけれども、長さ四キロの砂浜がございまして、そこには多くのサーファーの皆さんが一年中訪れていただいております。じゃ、その方たちが、いざというとき、どおんと地震が起こって想定のような津波ががあんと来たときに命が確保できるかというと、現実的には無理です。しかしながら、じゃ、それをもって、例えばそのビーチでの様々な活動であったりとか、あるいは魚釣りが大好きな方もいます、そういった方も絶対津波からは逃げられない。でも、そういうことを全て排除していくのかとなると、自分たちはそういう選択をしなかったということでございます。

したがって、できることに限りはございますが、例えば町内、よく観光客の方が御利用される施設ですね、道の駅でありますとか飲食店でありますとか、そういうところには黒潮町の防災のガイドブック、これ外国語を幾つか、英語だけではなくてそのほかの外国語も表記したものを常置させていただいていたり、町内には技能実習生等もかなりおられまして、その技能実習生向けの防災講演とかも、これ残念ながら日本語でになるんですけれども、やらせていただいています。

したがいまして、自分たちは、ゼロか一〇〇かの話ではなくて、どこまでリスクを許容できるかというところに主眼を置いておかないと、恐らく極論になってしまって日常の生活がままならないということになろうかと思いますので、自分たちは一生懸命防災もやりますけれども、やっぱりこの海という最大の観光資源を使った観光にもしっかりと力を入れていく、そして、できることに限りはございますが、観光客の安全性の確保についても努力をしていくという姿勢でございます。

前後のやりとり

8の発言を見る

16の発言を見る