川名晋史大東文化大学法学部政治学科教授

2026年7月3日・第221回国会 参議院 沖縄・北方問題及び地方に関する特別委員会 第6号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 50 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 83 発言)

世界的にはもちろん非常にレアなケースです。通常は、市街地にはやっぱり飛行場というのを設置しませんし、むしろ例えば砂漠地帯とか民間人との接触がほとんどないような場所において米軍の飛行場というのは運用されるものです。冷戦期に例えばスペインのマドリードにも飛行場があったんですけれども、これはやっぱり物すごく不人気で、結局、米軍は撤退することになります。

ですから、市街地の飛行場というのは、アメリカもそれが問題であるということは重々承知していますし、重大事故が起きれば、その基地、飛行場だけではなくて、例えばそれを規定している法的根拠である、日本の場合であれば日米安保条約みたいな、そういう上位の条約にも影響が及ぶということは彼らはこれまでも経験してきていますので、それは避けたいというふうに彼らは考えています。

ですから、日本がアメリカとの同盟関係を重視し、昨今の安全保障環境に照らして、やはり米軍のプレゼンスを重要だというふうに考えるのであればこそ、やはりそのような事故を起こしてはならない。それが起きると、日米安保条約破棄のような、そういうムーブメント、これまでも経験してきていますので、そういう立場にある方こそこの問題は真剣に考えていかなければいけないだろうと思います。

沖縄においてそれは那覇空港の使用以外にございませんので、ですから、日米地位協定の第五条において、米軍は那覇空港を何となれば使うことができます。しかし、その実績はありません。それは、今の玉城デニー知事もそれを認めていませんので、政治的には非常にセンシティブでありますが、しかしながら、市街地に飛行場を二つも、軍用の飛行場を二つも設置しているわけですから、そのようなシビアアクシデント、重大事故を避けるという意味で、じゃ、もう一本の飛行場である那覇空港をどのように、ダイバートのために、緊急時のためにどのように米軍に使わせるかということも考えていかなければいけないだろうと思います。

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