前泊博盛沖縄国際大学経済学部長・経済学部教授/沖縄国際大学理事

2026年7月3日・第221回国会 参議院 沖縄・北方問題及び地方に関する特別委員会 第6号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 48 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 83 発言)

不時着事故でいうと、多いときはもう百件、二百件も起こっているんですね。こういったものが表に出てくることがないので余りぴんとこないかもしれませんが、墜落事故が一件、二件起きる前には、不時着事故が二百件、あるいは百五十件とか二百五十件とかいう形で起きているんですね。こういうことが起きていること自体がやっぱり知られていないというのがあります。

それから、CH53、沖縄国際大学にも墜落をしましたし、北部の訓練場にも不時着、炎上しています。こういったものを見ると、実はこの老朽化が激しい。CH53に至っては、もう次のCH53、DからEになって、その後Kを投入しなきゃいけないのに、軍事費を削っているためにそれが投入できないというアメリカ側の事情もあるようですね。

そういう意味では、老朽機を沖縄で運用されていること自体をまずチェックをしていく必要があるのではないかと思います。部品すらも供給が止まっているようなCH53がいまだに飛び回っているという、そんな状況ですね。これをしっかりと押さえた上で、安全性の高いものを、少なくてもこの市街地のど真ん中にある基地で運用すること自体を止めることすらできていないということを気が付いてほしいというふうに思います。

それから、運用の面でも、実はオスプレイについても整備が十分にできていないんですね。これは千か所ぐらいもう不具合があるということはリボロさんという開発担当者の方からもお話が出ていましたけれども、これを日本側も買ってくれれば、それこそ、その中で、日本の技術で開発をして改善をしてくれることもあるんじゃないかと、期待感もあったという最初の話は聞いていますけれども、実際に、噴射していたものを横にずらして火事が少なくなったというような話もありますけれども、基本的にやっぱり欠陥機だと言われるものを、それを市街地のど真ん中にある基地では運用しない。あるいは、オスプレイに至っては、アメリカでは三十分以内に基地に戻れるようなところでしか運用しちゃ駄目だという、そういう基準まで作られているのに、日本では当たり前に日本国じゅうを飛び回っているという、こういったダブルスタンダードの運用の仕方についても、この国のチェック機能はどこで働いているのかというのがあります。

それから、子供の関係でいうと、普天間第二小学校にヘリの窓枠が落ちた事件、事故がありました。この際に、当時の安倍政権は、当然この当時の沖縄県知事の翁長さんからの要請を受けて、学校の上空を飛ばないでほしいということをお願いしてほしいと、もう真っすぐ抜けるか、あるいは横に、もう海上に出てほしいという飛行ルートの変更を求めたんですね。ところが、それを聞いてもらえなかったんですよ。日本政府がやったのは、小学校に監視員を置いて、私のゼミ生も監視員したそうですけれども、ヘリが来ると退避ということで学校の中に逃げる、そして、いなくなると退避回避ということで、こういう監視員を置くことしか日本にはできないのかという話をしたら、次にできたのが、新しいシェルターを造ってくれました。ヘリが飛ぶときにこのシェルターに避難をする、これがこの国ができる国民を守る方策。日米安保で駐留しているヘリの管理すらも、飛行ルートすらも変更させることのできない総理だったことがそのときに明らかになって、日本政府が許しているから、あるいは抗議しないからと思ったが、日本政府にお願いをしてもできないことが分かったというのが当時の翁長知事の嘆きでした。

そういう意味では、もっと運用されている戦闘機やヘリコプターのこの欠陥の問題、あるいは整備状況についても、時々は査察をするぐらいの管理制度をしいてほしい。それから、飛び回るときに許可制度をイタリア、ドイツでも取っているのに、なぜ日本はそれができないのかという、この地位協定上の、同じ敗戦国なのに運用上の違いが出ているのはなぜかという、この国のやはり主権をしっかりと行使できるような政府を、そういう態度、対応ができるような政府にしてほしいというふうに思っています。

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