お答えいたします。
御指摘のとおり、精神障害の労災認定件数は増加傾向が続いております。令和六年度に業務災害として労災認定をしました精神障害事案を見ますと、どんな出来事がきっかけで精神障害になったかというのを見てまいりますと、一つは、上司等から身体的攻撃、精神的攻撃などのパワーハラスメントを受けたというのが二百二十四件で最も多くなっております。前年度比で六十七件増でございました。それから、仕事内容、仕事量の大きな変化を生じさせる出来事があったというのが百二十件、前年度比二十件増、顧客や取引先、施設利用者等から著しい迷惑行為を受けた、いわゆるカスタマーハラスメント、これが百八件で前年度比五十六件の増、それからセクシュアルハラスメントを受けたが百五件、前年度比二件増など、こういった出来事が精神障害の原因となっている主な出来事というふうに見ております。
この労災認定件数の増加については様々な要因が影響しているものと考えておりまして、なかなか単一の要因、これがというふうに特定することが難しゅうございますが、やはり一つには、対人関係、特に、精神障害の発症の原因となった出来事で大きく私どもが対人関係とくくっております上司とのトラブルですとか顧客とのトラブルですとか、そういったものによる労災認定件数が非常に増えております。
また、別途都道府県労働局に寄せられておる相談傾向でも、いじめ、嫌がらせですとかハラスメントというのは常に上位に挙がって高止まりをしておりますので、やはりそういった実態としての人間関係、顧客対応などからストレスを抱えていらっしゃる方が多くいらっしゃるということは一つうかがえると思っております。
一方で、御指摘の労災認定基準の改定ですとか、また最近のその法改正によりまして、ハラスメントに対する社会の認知度が高まり、これは業務災害として扱われるべきものなのだと、こういった認識を持っていただく方も増えてきたということもあろうかと思っておりまして、現時点ではその内訳をお示しすることは難しゅうございますが、両面が影響しているんではないかというふうに考えているところでございます。
177
宮出千慧(参政)
ありがとうございます。
ちょっと質問六を飛ばさせていただいて、次に行かせていただきます。
今回は労災保険法の改正が中心ではございますが、労働災害防止のための事前の予防措置を定める労働安全衛生法と実際に被災した労働者の補償を担う労災保険法とは、言わば車の両輪として労働者を守る仕組みを構成しているものと考えます。そこで、関連する論点として、改正労働安全衛生法における高齢労働者対策についても伺いたいと思います。
近年、労働災害全体の発生件数に占める高齢労働者の割合は年々上昇しており、特に休業四日以上の死傷者数で見ますと、六十歳以上の労働者が占める割合は増…
この発言のページ
178安安井省侍郎厚生労働省労働基準局安全衛生部長
高年労働者の労働災害防止につきまして御質問いただきました。
御指摘のとおり、高年労働者の労働災害は近年増加傾向が続いているところでございまして、重大な課題として認識しているところでございます。御指摘のとおり、昨年、労働安全衛生法の改正によりまして、本年四月から高年齢労働者の身体機能低下などの特性に配慮した作業環境の改善などの措置を事業者の努力義務として、本年二月に事業者が講ずべき措置を大臣指針で示したところでございます。高年齢者の労働災害防止のためには、まずこの指針の内容を知っていただく必要があると考えてございまして、全国で説明会の開催あるいはSNSな…
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宮出千慧(参政)
ありがとうございます。
次に、精神障害に係る労災認定の状況についてお伺いいたします。
厚生労働省が公表した令和六年度の過労死等の労災補償状況によりますと、精神障害の労災請求件数は三千七百八十件、支給決定件数は千五十六件と、支給決定件数が初めて千件を超えて、六年連続で過去最多を更新したとのことです。請求件数、支給決定件数共に右肩上がりの傾向が続いており、精神障害を理由とする労災認定が、もはや特異な事案ではなく、職場における深刻な課題として定着してしまいつつあるということを示していると思います。
支給決定件数の増加の背景としては、大きく分けて二つの見方…
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- (上の発言)
180岸岸本武史厚生労働省労働基準局長
お答えいたします。
御指摘のとおり、精神障害の労災認定件数は増加傾向が続いております。令和六年度に業務災害として労災認定をしました精神障害事案を見ますと、どんな出来事がきっかけで精神障害になったかというのを見てまいりますと、一つは、上司等から身体的攻撃、精神的攻撃などのパワーハラスメントを受けたというのが二百二十四件で最も多くなっております。前年度比で六十七件増でございました。それから、仕事内容、仕事量の大きな変化を生じさせる出来事があったというのが百二十件、前年度比二十件増、顧客や取引先、施設利用者等から著しい迷惑行為を受けた、いわゆるカスタマーハラスメント、これが百八件で前年度比五十六件の増、それからセクシュアルハラスメントを受けたが百五件、前年度比二件増など、こういった出来事が精神障害の原因となっている主な出来事というふうに見ております。
この労災認定件数の増加については様々な要因が影響しているものと考えておりまして、なかなか単一の要因、これがというふうに特定することが難しゅうございますが、やはり一つには、対人関係、特に、精神障害の発症の原因となった出来事で大きく私どもが対人関係とくくっております上司とのトラブルですとか顧客とのトラブルですとか、そういったものによる労災認定件数が非常に増えております。
また、別途都道府県労働局に寄せられておる相談傾向でも、いじめ、嫌がらせですとかハラスメントというのは常に上位に挙がって高止まりをしておりますので、やはりそういった実態としての人間関係、顧客対応などからストレスを抱えていらっしゃる方が多くいらっしゃるということは一つうかがえると思っております。
一方で、御指摘の労災認定基準の改定ですとか、また最近のその法改正によりまして、ハラスメントに対する社会の認知度が高まり、これは業務災害として扱われるべきものなのだと、こういった認識を持っていただく方も増えてきたということもあろうかと思っておりまして、現時点ではその内訳をお示しすることは難しゅうございますが、両面が影響しているんではないかというふうに考えているところでございます。
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宮出千慧(参政)
ありがとうございます。
ちょっと質問九も飛ばさせていただきます。
最後に、精神障害の労災に係る業種別の状況についてお伺いをいたします。
先ほどの精神障害の労災請求、支給決定件数について、これを業種別に見ますと、請求件数、支給決定件数共に医療、福祉が最多となっております。令和六年度の支給決定件数は二百七十件と、他の業種と比べても突出した水準にあります。
医療、福祉分野、とりわけ社会福祉、介護事業に従事される方々は、利用者やその御家族への対応、時には、いわゆるカスタマーハラスメントですね、先ほどおっしゃっていただきました、ともいうべき理不尽なクレーム…
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上野賢一郎(自民)厚生労働大臣
まさに今委員から御指摘のあった課題につきましては、労働者保護という観点のみならず、医療、福祉の人手不足、そうしたものにも影響しかねない大変重要な論点、課題だと考えております。
令和六年度に業務災害として認定をされました医療、福祉業でありますが、精神障害の件数、二百七十件ということで大変多うございますし、その中では、顧客からの著しい迷惑行為、カスタマーハラスメント、また悲惨な事故、災害の体験、パワーハラスメントによるストレス、こうしたものを評価して労災認定をしている事案が多くなっているというところであります。
その対応でございますが、医療現場のハラスメ…
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宮出千慧(参政)
ありがとうございます。
今回、労災の補償状況というものを拝見しておりまして、精神障害の労災認定件数が増えている。もちろん時間外労働の長さであったり複数の要因があるとは思いますけれども、やはり様々なハラスメントも増えているということが分かりました。
これは、もちろん、何がハラスメントに当たるかというこの社会的な感度が高まったということもあるとは思います。そして、政府としても様々なハラスメント対策を今おっしゃっていただいたように講じてくださっていることも、これは重要なことだと考えております。
一方で、このハラスメント対策を毎年のように積み上げていって、…
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