深尾京司一橋大学経済研究所特命教授

2026年5月21日・第221回国会 参議院 経済産業委員会 第6号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 29 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 121 発言)

私には二つ御質問がありました。

一つは、労働の質の上昇が停滞している、また下落していることにどう対応するかということで、やはり非正規雇用の問題が、女性とかそれから高齢者中心に熟練が蓄積されない大きな原因だというふうに思います。これを何とか解決していく、同一労働同一賃金の考え方は正しい政策だと思いますが、そういうことを含めてより解決していく必要があると思います。同時に、企業はある程度雇用の流動性を保つために非正規雇用を雇っているというところもありますので、いかに雇用の流動性も高めていくかということも大事だと思います。

それから、二番目の御質問は、単に投資の量が増えるだけではなくて、生産性の上昇にいかにつながるかということを検証すべきだということをお話ししたんですが、それどうやるかという御質問だと思いますが、基本的には、企業の、企業レベルのデータ、例えば企業活動基本調査等で労働生産性等は分かって、これは悉皆の調査、ある規模以上は悉皆の調査なので、こういうことで例えばある程度把握できます。それから、労働については、しかし、質については、例えば賃金構造基本調査とかは悉皆ではありませんので、十分に検証が難しい可能性があります。その辺りは、例えば補助金を支援するときにそういう情報も集めるような工夫も必要かと思います。

あとAIとかロボットの導入については、これは、日本の統計はまだ完全に整備されていませんで、例えば全国イノベーション調査でロボットとかビッグデータの利用について調べていますけど、これ悉皆の調査ではありません。そういった面で、AIとかロボットの導入については、もっと統計制度を整備して、いかに社会にそれが浸透しているか、それによって生産性が上がっているか、雇用にマイナスの影響がないかというようなことをより調べていく必要があると思います。

以上です。

前後のやりとり

25の発言を見る

33の発言を見る