今村卓株式会社丸紅経済研究所代表取締役社長

2026年5月21日・第221回国会 参議院 経済産業委員会 第6号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 30 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 121 発言)

まずは、海外の地域別の投資のいわゆる適正配分ということでございますけれども、やはり各地域の経済の構造でございますね、これをよく見ていくことが必要でございまして、例えば、よりこれから先、世界的にやっぱりちょっと保護主義の動きがどうしてもなかなか強いまま続いていくと思われますし、どうも分断という動きも出てきますから、やっぱり地産地消、それから、その意味でいうと内需が大きい国といったことが必然的に投資が増えていく。

そして、それは、多分人口が多い国がやっぱりその投資対象になっていくということでございまして、具体的に申し上げれば、今、日本企業が特に関心を強く高めているのはインドでございます。ここは多分順調に伸びていくと思いますし、それを追う形で、例えばASEANのフィリピン、インドネシアという、やっぱり人口一億、二億を超えるような国々、そしてまだまだ伸び代があるという国は、ここはしっかり内需を狙っていくというところで増えていきますし、一方で、EUですとか産油国ということであれば、こちらは例えばやっぱり気候変動対策等で優れている技術のある、そうしたものを今度EUでよく積極的に行って、技術を取り込んで、それを日本に裨益していくというところも考えられますし、今、産油国でいえば、ちょうどまさにこのイラン情勢もこういう状況でございますから、しっかり資源の確保という点で、こちらはむしろ政府と協力する形でやっていく必要があります。

それから、対外、対内の構成でございますけれども、現在、やっぱり三十年近い賃金の低迷、それから円安もございまして、国内の投資のコストが実はかなり低くなってきているものがございます。むしろ海外の方がよっぽど高いというところがございまして、その一方で、じゃ、国内、非常に割安になって魅力も増えてきているんですが、そうはいっても、じゃ、需要を目指すとなると、やっぱり人口の問題があるということもございますし、さらに、伸びる産業であっても、やっぱり拡大しようとすると、あらゆる産業は今人手不足に直面しているということでございまして、ここは、やっぱりAIの活用ですとか、できるだけ人手不足を克服するような面で日本でそういう先端的なものを行っていく、そしてまた、人も少なくなってきておりますから、国内では、より賃金の高い、あるいは収益性の高い投資といったものに集中していく。付加価値の高いものにして、そして各国の所得の状況に合わせて、そうした、やや量産型のものの投資は海外でしっかりと行っていくということで、金額の適正配分というものよりは、それぞれの経済の状況に合った組合せでベストミックスといったものは決まってくるということでありまして、現実には多分両方とも伸びていくことになると思います。

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