尾辻朋実 (チームみらい)

2026年5月21日・第221回国会 参議院 環境委員会 第8号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 103 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 124 発言)

この通知、二十年前、平成十七年のものでございますけれども、二十年前に、これまで考えていたよりも水銀が胎児に及ぼす影響は大きいということで国際評価が変わったので、国内においても、妊婦の皆さんは魚を食べるにおいて水銀の影響に十分留意をしてくださいねという、こういう通知がなされたということであります。

そもそも、水俣病が公式確認をされたときは、人のへその緒は毒を通さないと信じられておりました。そのため胎児性の水俣病はないと、初期はこのようにされたのであります。

今、胎児性の水俣病と認められている皆さんは、最初は脳性小児麻痺という診断を受けてこられました。昭和三十一年に、五月に水俣病が確認されてから、昭和三十六年八月に、これも胎児性水俣病の患者の方がお亡くなりになられて初めて、この方は胎児性の水俣病であったということが分かり、国も正式に確認をいたしました。五年の長きにわたり胎児性は認められませんでした。

そして、今日、先ほど申しましたように、今日といっても二十年前にようやく、胎児はおなかの中でまさに細胞分裂をしていて、神経組織を含めて急速な発達段階にあるので、成人とは比べられないほど水銀の影響を大きく受けるものだということを、厚生労働省、今消費者庁に変わっておりますけれども、が国内に通知をいたしました。

私がこの問題にこだわるのは、大臣も五月一日に訪問されました相思社に私も訪れまして、その際に、うそつき、偽患者と書いたはがきを見たからであります。国が調査を行ったために、被害の裾野が分からなくなりました。しかし、被害の裾野が分からないからといってみんなを救済しないわけにはいかない。だからといって、のべつ幕なし救済もできない。そして、国の救済の都合で線を引きました。その線からはみ出た人たちは、うそつきと心ない言葉を浴びせかけられています。

私は、国がまた新たに差別を生み出すような状況を看過していいのか、この点を大臣にお聞きをしたいと思います。冒頭にアンコンシャスバイアスの話をいたしました。人は、これまでに生きてきた中で得た経験と知識の中でしか物事を判断できません。であればこそ、五月一日に現地に行かれた大臣は、当事者の皆さんのお声を聞かれた今、どのようにお考えか、御見解をお聞かせください。お願いします。

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