御答弁いただきありがとうございます。
その政策性の代表的な指標として、呼び水効果という話がございました。この数値についても改めて確認したく、次の質問に移らせていただきます。
政府は、JICTの政策的意義として、呼び水効果ということを繰り返し強調しておられます。最新の報告でも、融資合計で六・二倍、出資のみで五・七倍が実績であると説明がありました。これに対して、計算方法を総務省へ照会したところ、分子となる民間投資額七千百六十七億円は、JICTと協調して行われた民間投資額の合計であると認めております。つまり、この数値は、JICTがいなければ実現しなかった投資ではなく、JICTと一緒に投資した民間の金額の総計であるというところ、高見委員の質疑でも御答弁がございました。
また、案件ごとに、追加性、すなわちJICTの参画が民間投資の実現にどの程度貢献したのかというところを文書化、検証する仕組みが現在存在しないというところも、総務省への照会で確認をさせていただいております。
公的資金を民間投資に活用する開発金融の世界では、世界銀行グループの国際金融公社や、オランダ、ドイツの開発金融機関において、こうした追加性の評価、文書化が取り組まれております。日本の官民ファンド全体としても、追加性の評価をする仕組みは現在整備されていない状況でございますが、この設置期限の延長を機に、どのような案件をもってJICTの参画によって初めて実現した投資とみなすのか、その判断基準をあらかじめ明示することが必要と考えております。
是非、この判断基準を明示すること、政府のお考えをお示しいただきたいと思います。
139布布施田英生総務省国際戦略局長
お答えいたします。
JICTにおきましては、現在、独立した第三者の専門家による資産査定は実施されておりませんが、JICT自ら出資資産の公正価値評価を実施し、その結果を公表しております。
また、JICTは株式会社として、会社法に基づき、決算書について会計監査法人による監査を受けておりまして、二〇二三年度以降二年連続の単年度黒字の計上などの実績は第三者による監査を受けているものでございます。
加えて、JICTでは、民間株主の意見を取り入れながら経営が行われ、また、社外取締役を中心とする委員構成となっている委員会において投資の意思決定が行われておりまして…
この発言のページ
140武武藤かず子(みらい)
御答弁ありがとうございます。積極的に外部の意見を取り入れられるということ、心強く感じております。
続きまして、JICTの存在意義と回収目標についてお伺いをいたします。
JICTの存在意義は、大きく二点あると考えております。一点目が政策性、二点目が収益性でのリターンであります。この両者の評価の枠組みが事前に明示されていなければ、将来にわたって客観的な検証を行うことが難しくなると懸念をしております。
設置期限の延長に当たっては、政策性と収益性、この二つのタイプのリターンに対して、政策性においては指標、手法、タイミングを、収益性に関しては最終的な利益還流…
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141
林芳正(自民)総務大臣
今委員からお話がありましたように、JICTによる投資、これは、政策性と収益性、この両方を満たすということが求められるわけでございます。
政策性の観点ですが、JICTによる投資によりまして、日本企業の海外展開を支援し、我が国経済の持続的な成長に寄与する、これが目的ということでございます。
収益性の観点では、投資リスク管理を徹底し着実に収益を確保するということで、最終的には産業投資の資本コストを上回る収益の達成を目指すということでございます。
具体的に申し上げますと、政策性に係るKPIでございますが、日本企業が海外にて行うICT事業等への投資額、それか…
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- (上の発言)
142武武藤かず子(みらい)
御答弁いただきありがとうございます。
その政策性の代表的な指標として、呼び水効果という話がございました。この数値についても改めて確認したく、次の質問に移らせていただきます。
政府は、JICTの政策的意義として、呼び水効果ということを繰り返し強調しておられます。最新の報告でも、融資合計で六・二倍、出資のみで五・七倍が実績であると説明がありました。これに対して、計算方法を総務省へ照会したところ、分子となる民間投資額七千百六十七億円は、JICTと協調して行われた民間投資額の合計であると認めております。つまり、この数値は、JICTがいなければ実現しなかった投資ではなく、JICTと一緒に投資した民間の金額の総計であるというところ、高見委員の質疑でも御答弁がございました。
また、案件ごとに、追加性、すなわちJICTの参画が民間投資の実現にどの程度貢献したのかというところを文書化、検証する仕組みが現在存在しないというところも、総務省への照会で確認をさせていただいております。
公的資金を民間投資に活用する開発金融の世界では、世界銀行グループの国際金融公社や、オランダ、ドイツの開発金融機関において、こうした追加性の評価、文書化が取り組まれております。日本の官民ファンド全体としても、追加性の評価をする仕組みは現在整備されていない状況でございますが、この設置期限の延長を機に、どのような案件をもってJICTの参画によって初めて実現した投資とみなすのか、その判断基準をあらかじめ明示することが必要と考えております。
是非、この判断基準を明示すること、政府のお考えをお示しいただきたいと思います。
143布布施田英生総務省国際戦略局長
お答えいたします。
JICTは、誘発された民間投融資額、いわゆる呼び水効果の額といたしまして、委員御指摘のとおり、JICTと協調して行われた民間企業等の投資額を算定してございます。
JICTがいなければ民間企業などによる投資が実現しなかったか否かにつきましては、明確なお答えをすることは難しいのでございますが、JICTによる投資又はその見込みがあることは、民間企業などによる投資判断の材料として民間投資の誘発に寄与していると考えてございます。
いずれにいたしましても、JICTにおいては、御指摘いただいたような他の事例も踏まえつつ、JICTの参画が民間投…
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144武武藤かず子(みらい)
御答弁ありがとうございます。
国民の税金を原資とする以上、JICTがいなければ実現しなかった投資がどう検証できるかという数値、これを根拠として用いることは、国民への説明責任を果たしているとはとても言い難いというふうに考えております。先ほどから申し上げている出資者ガバナンスの整備と併せて、追加性の判断の基準の明示、これも強く求めたいと思っております。
続きまして、早期撤退の判断規律についてお伺いをいたします。
設置期限を延長したとしても、運営コストや時間の経過を考慮した場合に、IRRの改善が見込めない案件については、延長を待つよりも早期に資産を売却す…
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145布布施田英生総務省国際戦略局長
お答えいたします。
JICTにおきましては、支援決定時に、基本的な投資回収方針の策定や、関係者との間で撤退に係る取決めを行ってございます。その上で、週次での全社会議や原則四半期ごとのモニタリング会議などを通じて投資案件のモニタリングを実施し、その中で事業継続や撤退などの判断を行ってございます。
また、毎年度の決算書の作成過程においては、各投資案件について投資回収の見込みを精査いたしまして、一定程度回収が見込めないと判断される投資案件については損失計上を行ってございます。
損失計上については、毎年度公表している決算書に反映されておりまして、その処理の…
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