岸本武史厚生労働省労働基準局長

2026年5月29日・第221回国会 衆議院 厚生労働委員会 第13号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 69 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 211 発言)

お答えいたします。

今般、農林水産業の小規模の個人経営について、暫定任意適用事業という枠組みから全面適用に移行するという内容を盛り込んでおりますが、一つの背景としまして、農業、林業、水産業、いずれにおきましても、必ずしも災害が少ない業種ではなく、むしろ建設業や製造業と比べても発生率は高い、こういったデータもございます。

その中で、御指摘としては、同じ農業の区分の中でも危険度が高いものとそうでないものとあるのではないかという御指摘だったかと思います。それは、どうしても同じ業種の中でそういった危険度の高低はある程度あることは事実でございます。

労災保険は、業種区分をいたしまして、その業種ごとの過去の災害発生状況を見まして、その給付と保険料が釣り合うような形で保険料率を設定し、それを三年ごとに見直していくという仕組みですので、業種のくくりで見れば、保険料とそれから給付額が大体釣り合うように設計をしてございますが、その中で、一つの業種区分の中で、より安全度が高い事業場とそうでない事業場では、確かに、保険料負担に関する受け止め方も違うということはあろうかと思います。

これにつきましては、作業態様や災害の種類の類似性のある業種グループに着目をして、当該グループの災害発生状況を見、また、費用負担の連帯性の下に労働災害防止活動を効果的に浸透させていくことができるような業界としてのまとまりがあるかどうか、また、保険技術上の観点から、保険集団の規模、事業場規模がどれぐらい確保できるのかといったことを総合的に勘案をいたしまして業種区分を分類をしているところでございまして、現在、農業については一区分、それから林業も一区分、漁業については三つの区分に分かれて、保険料率をそれぞれごとに設定するということになってございます。

これにつきましては、労災保険制度の今申し上げたような考え方、そして、それぞれの業種区分における災害の発生状況、また、災害が発生した場合に労災保険でない場合にはどのような負担が個々の経営体に発生することになるか、こういったことを含めて丁寧に御説明をし、理解を求めていく努力をしてまいりたいと思います。

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