平林晃 (公明党)

2025年3月12日・第217回国会 衆議院 法務委員会 第2号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 295 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 317 発言)

公明党の平林晃です。

本日最後の質問ということで、大臣始め皆様、どうぞよろしくお願いを申し上げます。

まず、またちょっとバックグラウンドに基づいて、技術系のことをお聞きできたらというふうに思います。

昨年のノーベル平和賞、日本被団協の皆様の受賞については秋に大臣に見解をお尋ねさせていただきましたけれども、そのときの物理学賞、これは機械学習の基礎に関わったジョン・ホップフィールドという方とジェフリー・ヒントンという方が受けられたんですね。化学賞は、AIでたんぱく質の構造解析で顕著な業績を上げられた三人の研究者の方に贈られたということでございます。

私、化学賞はちょっと専門外なのでよく分からなかったんですけれども、物理学賞の一報に接した瞬間に、本当に驚きました。これは私だけではなくて、多くの情報系の研究者にとっても大きな驚きであったということでございました。

これは、我々、我々というか情報系の研究者にとってホップフィールドとかヒントンという研究者は神様みたいな存在の方で、誰でも知っています。なんですけれども、情報関連という認識が強いので、物理学賞を取られたということで非常に驚いたわけですけれども、でも、元々物理学者であり、その研究をAI分野に広げて、現在これだけ広範なAIの広がりが得られているということを考えれば、もう当然ノーベル賞、こういうことになるということでございます。

これも広く言われていることでございますけれども、受賞の背景とされるノーベル委員会が出されているドキュメントには、関連する重要な研究内容として、日本の甘利俊一先生でありますとか福島邦彦先生、こういった日本の、これまた我々にとっても本当に偉大な先駆の研究者なんですけれども、そういった皆様の業績が引用されているということも言及をさせていただきたいというふうに思います。

大事な点は、物理学賞と化学賞を比較したときに、物理学賞の受賞理由というのは、物理学がAIに与えた貢献なんです。でも、化学賞は逆なんですね。AIが化学、ケミストリーに与えた貢献ということで、AIに向かっているのかAIから向かっているのか、こういう逆方向の業績に対して与えられているということで、非常に興味深いというふうに思うわけですけれども、今後は、後者の化学賞の、要するに、AIが多分野に貢献する、こういった研究が世界的潮流により一層なっていくというふうに考えられております。

この点、我が国も極めて積極的に取り組んでおられまして、理化学研究所、理研と言っていますね、が進めるプロジェクトのAI・フォー・サイエンスというものは、たんぱく質の構造解析、今回の化学賞の対象になりますけれども、それに限らず、原子レベルのシミュレーションでありますとか、高性能の材料開発でありますとか、気象予測、こういった様々な分野での研究をAIを使って行っていこうということで、チャットGPTというのはもう汎用モデルでいろいろなことを対応しますけれども、こういった科学分野においては、その分野専用のモデルの開発に取り組むということをされているということで、今後こういったものがより今までになかったような研究成果を出していくということが期待をされているということでございます。

これと全く同じ発想なんですけれども、司法の分野においてもAIの活用の可能性が大きく広がっていくというふうに考えられるわけでございます。これまでに積み上げられた判例をAIに学習させることによって、高度な司法分野専門のAI、これは民事に限ってもいいわけです、刑事に限ってもいいわけですし、本当に様々な工夫が考えられるわけですけれども、そういったことを、AIを構築することが技術的にはもう全然可能な時代に入ってきているというふうに考えているわけでございます。

こうしたAIシステムの可能性やシステムへの期待、またそのシステムの開発について法務省としてどのように関わって支援をしていかれるのか、この点について法務大臣の御見解を伺います。

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