佐脇紀代志個人情報保護委員会事務局長

2026年6月17日・第221回国会 参議院 デジタル社会の形成及び人工知能の活用等に関する特別委員会 第5号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 66 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 163 発言)

お答え申し上げます。

利活用の一つの要素として御指摘ありました統計情報等の作成でございますが、これにつきましても、個人情報が利用される場合について、ある意味、統計作成等の特例を設計するその中においても、そのものの中で一定の合理的な保護措置を埋め込むことによりまして両立をさせているというふうに理解はしてございます。

具体的には、適用対象となる統計作成等が特定の個人との対応関係が排斥されること、それから一定事項の公表、それから目的外利用の禁止などの規定をしっかり埋め込んでいること、さらには今回新設する課徴金の対象になり得ることを含めまして、制度内生的に一定のバランスと申しますか、両立をしている設計になっている点をまず申し述べたいと思います。

その上で、委員御指摘の団体による差止め請求及び被害回復制度につきましては、団体訴訟制度の対象について引き続き法制的な整理が必要であること、さらには、消費者団体などから事実関係を把握することの困難性など、これは消費者契約の不当な事案に比べますと、デジタルのツールがはらむ様々な個人情報保護法の違反事案というのはなかなか見えにくいということであったわけでございますが、そういった実務上の課題も現にあるということを踏まえまして今回は見送ることとしたものでございますが、個人情報保護委員会といたしましては、そういった団体などの力も借りながら、さらには現在行っております様々な窓口からの告発事案の丁寧な対応を含めまして、しっかりと対応することによって、引き続き、改正案に盛り込んでいることも含めまして、適切な運用ができるように努力していきたいと、そういうふうに承知しております。

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