ありがとうございます。
委員がおっしゃったように、私は、大きな資本主義の流れというのは、資本主義四・〇などと言いますけれども、今までは株主の近視眼的な利益だけが過度に重視をされるレーガン・サッチャーリズムですとかグローバル資本主義であったものが、大きなトレンドとしては四・〇という、いわゆるステークホルダー資本主義でございますけれども、様々な利益がバランスよく重視をされるような新しいステージに入っていくということは、これは大きな方向性としては間違いないと。
よく、日本は三方よしで、売手よし、買手よし、世間よしなどと言いますけれども、最近は六方よしという言葉があって、地球よし、これは環境、それから作り手よし、サプライチェーン、そして未来よし、次世代、そういう様々なステークホルダーにバランスよく目配りをした新たなステークホルダー的な資本主義が大きな流れであるということは、それは委員のおっしゃるとおりであるということでございますが。
他方で、日本は周回遅れであって、やはりなかなか株主にしっかり還元できてこなかったし、また資本効率をちゃんと使うことが今までできてこなかったので、その一つ前の段階の周回遅れのところである程度しっかりやらなくてはいけないのではないかという部分があってですね。
私は、東証のフォローアップ会議のメンバーというものを拝命しておりまして、数年前、企業に対して資本効率だとか株価などを意識した経営をやってくださいと、こういう異例の要請を出しました。世界中の取引所の中でそんなことを企業に要請を出したのは日本だけでございますけれども、これはもう明確なやっぱり効果があって、企業が資本効率をしっかり考えるようになって、そして日本企業が、もちろん少し近視眼的なところがあって中長期の投資ができていないというのはここは課題でございますけれども、日本企業が還元をし過ぎかと言われれば、例えば自社株買い、配当等々を全部足した総還元性向というものがございますけれども、こういったものなどで見たときに、日本は今まで極端に低かったものがようやくまあまあまともな国になってきたという、そういう状況でございますので。
その意味では、結論としては、委員がおっしゃるように、長い目ではステークホルダー資本主義だけれども、日本は周回遅れでようやくほかの国がまともにやっているところの入口に立てたと、こういうことだと認識しています。
126熊熊谷亮丸株式会社大和総研代表取締役副社長兼副理事長
御質問ありがとうございます。
私も八代公述人と基本的には同じような考え方でございまして、一つはやはりこの冷戦が終結をしたこと、それから、IT革命が進むことによって、今までの日本の縦型の社会というのがどうしてもフラットになってくるわけですから、組織がどうしても合わなくなったということがありますし、加えて、それまで日本はキャッチアップ型の経済で、先進国をある程度模倣すればよかった部分がございますが、キャッチアップ型の経済が終わり、そこからアジア諸国などが勃興してくるという、これらの大きな構造変化の中で、その政治の仕組みであったり社会の仕組みであったり企業の…
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浜野喜史(国民)
ありがとうございました。政策が誤っていたのではないかとか、いろいろな議論があるということだと思います。
そんな中で、私が一つお伺いしたいのは、一つやっぱり誤っていたんじゃないのかという政策として、私は、株主価値最大化路線を二〇〇〇年代初頭から日本が取ってきたということがこれはやっぱり誤りではなかったかなと私は考えているんですね。アメリカに倣って、コーポレートガバナンス改革という名の下に株主価値最大化を掲げて政策を展開してきた。その象徴が私は自社株買いの自由化ということだと思うんですね。それが今なお非常に大きく影響して、株価偏重、株主価値最大化ということ…
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128八八代尚宏昭和女子大学特命教授
ありがとうございました。
非常に、おっしゃるとおり、企業の行動の変化というのも大きいと思います。ただ、それまでの日本は余りにも利益というものを度外視してきて、とにかく雇用を守ればよかったということをやってきた。それに対して株主価値を高めろという動きがあったのは、そのとおりだと思います。ただ、それをやり過ぎてはいけない。おっしゃるとおりですね。
ただ、問題は、企業というのはあくまでも利益を追求することを目的とした存在なわけで、企業が利益を目的として行動することが社会全体の利益になるようにするのが政府の役割、これは市場の役割です。
今の問題は、先ほどの…
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- (上の発言)
129熊熊谷亮丸株式会社大和総研代表取締役副社長兼副理事長
ありがとうございます。
委員がおっしゃったように、私は、大きな資本主義の流れというのは、資本主義四・〇などと言いますけれども、今までは株主の近視眼的な利益だけが過度に重視をされるレーガン・サッチャーリズムですとかグローバル資本主義であったものが、大きなトレンドとしては四・〇という、いわゆるステークホルダー資本主義でございますけれども、様々な利益がバランスよく重視をされるような新しいステージに入っていくということは、これは大きな方向性としては間違いないと。
よく、日本は三方よしで、売手よし、買手よし、世間よしなどと言いますけれども、最近は六方よしという言葉があって、地球よし、これは環境、それから作り手よし、サプライチェーン、そして未来よし、次世代、そういう様々なステークホルダーにバランスよく目配りをした新たなステークホルダー的な資本主義が大きな流れであるということは、それは委員のおっしゃるとおりであるということでございますが。
他方で、日本は周回遅れであって、やはりなかなか株主にしっかり還元できてこなかったし、また資本効率をちゃんと使うことが今までできてこなかったので、その一つ前の段階の周回遅れのところである程度しっかりやらなくてはいけないのではないかという部分があってですね。
私は、東証のフォローアップ会議のメンバーというものを拝命しておりまして、数年前、企業に対して資本効率だとか株価などを意識した経営をやってくださいと、こういう異例の要請を出しました。世界中の取引所の中でそんなことを企業に要請を出したのは日本だけでございますけれども、これはもう明確なやっぱり効果があって、企業が資本効率をしっかり考えるようになって、そして日本企業が、もちろん少し近視眼的なところがあって中長期の投資ができていないというのはここは課題でございますけれども、日本企業が還元をし過ぎかと言われれば、例えば自社株買い、配当等々を全部足した総還元性向というものがございますけれども、こういったものなどで見たときに、日本は今まで極端に低かったものがようやくまあまあまともな国になってきたという、そういう状況でございますので。
その意味では、結論としては、委員がおっしゃるように、長い目ではステークホルダー資本主義だけれども、日本は周回遅れでようやくほかの国がまともにやっているところの入口に立てたと、こういうことだと認識しています。
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浜野喜史(国民)
一分切りましたので、終わります。ありがとうございました。
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131窪窪田哲也(公明)
公明党の窪田哲也と申します。
今日はどうもありがとうございます。貴重な御意見を賜りました。示唆に富んだ御意見であったと思います。ありがとうございます。
初めに、熊谷公述人の方からお伺いをしたいと思います。
構造的な我が国の問題ということについて伺いたいと思うんですけれども、今日御提供いただきました資料でも、十五ページ、日本の実質賃金、長期的に低迷、近年は物価高がおもしにということで、G7における実質賃金の長期推移示していただきましたけれども、ここに我が国のこの構造的な問題が端的に現れているのではないかなというふうに私受け止めました。
日本とイタリ…
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132熊熊谷亮丸株式会社大和総研代表取締役副社長兼副理事長
御質問ありがとうございます。
やらなくてはいけないことは、この十七ページの労働と資本とTFP、特にやっぱりTFPのところで、労働生産性がやっぱり今、日本は低いという問題があるわけでございまして、例えば労働生産性に関しては、五十ページのところを恐縮ですが御覧いただくと、これが日本とアメリカで労働生産性が大体過去十五年ぐらい統計取れるところで〇・四ぐらい違うわけでございますが、そのかなりの部分がICTというIT投資ですね、これによって説明できるという部分がございまして、右端のところに業種別のデータがございますが、様々な業種でやっぱり日本はIT投資などが劣っ…
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