会田卓司クレディ・アグリコル証券会社東京支店チーフエコノミスト

2026年3月24日・第221回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 73 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 267 発言)

ネットの資金需要、五ページ目左側、御覧いただきますと、この灰色が企業の貯蓄率と黒の財政収支を足したネットの資金需要ということになります。ネットの資金需要というのは、企業と政府合わせたお金を使う力ということになります。このお金を使う力が消滅していると、当然、名目GDP、経済のパイは膨らみません。そして、誰かの支出が誰かの所得になります。支出の裏付けのない所得はありませんから、企業と政府の支出する力が消滅していると家計にしっかり所得が回らないわけです。そして、過去の名目GDPとの関係を精査しますと、ネットの資金需要ゼロですと名目GDP成長率はゼロ、ネットの資金需要がマイナス五%程度になりますと名目成長率は三%になるという計算になります。

ただ、今御覧いただくと、ネットの資金需要、また消滅をしている。ただし、日本の財政構造というのは何もしないと税収を取り過ぎる嫌いがあって、そして今、この黒い財政収支を御覧いただくと、ほぼゼロのところに来ているということです。国民がこれだけ困窮しているのに財政収支がゼロをうかがうというのは、やはりこれはあってはならないことで、ネットの資金需要がまた消滅しているということです。

ということは、何もしないとネットの資金需要がゼロになっちゃうわけですから、財政構造としてゼロに戻る力が働くのであれば、マイナス五に誘導していくような力が、新たな力が必要だということになります。水平にGDP比五%下げるわけですから、大体三十兆円程度のマクロの財源があるということになります。

では、この三十兆円のマクロの財源をどう使うのかというのは、これ国会の先生方の議論で、減税に使うのか、投資に使うのか、又は官民連携で民と総合して使うのか、ここはしっかり議論をする余地があるんだと思います。

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