小泉進次郎 (自由民主党)防衛大臣

2026年6月24日・第221回国会 参議院 本会議 第24号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 11 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 18 発言)

三浦信祐先生にお答えいたします。

防衛力と経済力の関係についてまずお尋ねがありました。

経済の成長には安定した安全保障環境が不可欠であり、防衛力の強化はそうした環境の創出につながるものです。

同時に、今や経済力、技術力が外交力、防衛力を決します。生産力こそ抑止力であり、産業基盤全体の自律性、強靱性の向上が我が国の平和と安全を強固にします。

こうした考え方の下、防衛力、経済力を含む総合的な国力を強化してまいります。

次に、防衛力の体制整備の進捗状況や国家安全保障会議による評価についてお尋ねがありました。

戦略三文書に基づき、統合作戦司令部の新設といった体制強化を行うとともに、物価上昇等の中でも防衛力整備の効率化、合理化に努め、スタンドオフミサイルの配備、取得等、防衛力強化を着実に進めてきています。

また、国家安全保障会議の審議の詳細についてはお答えを差し控えますが、防衛力強化の進捗状況を定期的に報告し、審議を受けております。

若年定年退職者給付金と人材確保についてお尋ねがありました。

改正後の若年定年退職者給付金の支給対象者は、約十八万八千名となります。

また、知識、技能、経験を豊富に備えた人材の一層の有効活用を図ることは重要だと考えており、これまでも自衛官の定年の引上げや再任用自衛官の従事する業務の拡大等に取り組んできました。自衛隊の精強性の確保に留意しつつ、人材確保の在り方について不断に検討してまいります。

次に、退職自衛官のキャリアパスについてお尋ねがありました。

防衛省においては、令和六年十二月に取りまとめた関係閣僚会議の基本方針も踏まえ、自衛隊で培った知識、技能、経験を再就職先でもより有効に生かせるよう、公的資格を取得するためのプロセスを簡素化するなどの取組を進めております。

具体的な例としては、国土交通省と連携しながら、艦船の乗船経験がある自衛官について、海技士資格の取得に必要な筆記試験や講習を免除するなどの取組を進めております。

今後も、こうした取組を通じて、退職後のキャリアパスも含む生涯設計の確立に向けた再就職支援の強化に努めてまいります。

次に、自衛官の多様な働き方と、転勤、ライフイベントへの配慮についてお尋ねがありました。

自衛隊の基地等は全国に所在しており、階級や職種に応じて全国異動を命ぜざるを得ない場合があります。こうした中でも自衛官が安心して任務に邁進できるよう、例えば、女性自衛官を含む各自衛官のライフイベントに配慮し、育児・介護休暇等取得中の自衛官のキャリアプランに関する意向確認の強化、フレックスタイム制や早出遅出勤務等の制度の活用推進、個別の事情に応じた異動先地域の限定や異動期間の設定などの措置を実施してきており、今後も隊員が任務に専念できる環境整備のための施策を推進します。

次に、隊員御家族に対する支援についてお尋ねがありました。

自衛隊がその能力を十分に発揮するため、隊員の御家族への支援は重要であり、これまで、宿舎の近代化、庁内託児施設の整備やシッターサービスなど、様々な施策に取り組んできました。

また、御家族への支援の強化策と、その取組を推進する体制を検討するため、私をトップとする検討委員会を先週立ち上げ、仮称ではありますが、退職自衛隊員・家族支援庁の創設も含め、検討の加速、深化を指示しました。

引き続き、家族支援施策の充実に努めてまいります。

次に、自衛官の中途退職についてお尋ねがありました。

昨年度の中途退職者数は四千六百四十二名と、前年度より九百八十名減りましたが、引き続き大変危機感を持っております。これまでも退職自衛官への聞き取りや現役自衛官等へのアンケート調査を実施し、前例主義の組織文化を背景とする課題があることを把握しています。

防衛省では、処遇や勤務環境の改善に加え、昨年度、自衛隊が目指す組織文化について各自衛隊に示すなどの取組を実施しています。今年度も現役自衛官を対象としたエンゲージメントサーベイの実施を予定しており、こうした施策を通じて、世界で最も人を大切にする組織へと変革してまいります。

次に、サイバー人材の育成とリボルビングドアの導入についてお尋ねがありました。

能動的サイバー防御を含むサイバー防衛能力の強化に当たっては、サイバー人材の確保、育成が極めて重要です。

防衛省・自衛隊は、隊員の育成に加え、一度離職した職員を含め、民間で経験を積んだ外部人材の確保を進めています。

社会全体においてサイバー人材の重要性が高まる中、御指摘のリボルビングドアによる人材の好循環を図りながら、サイバー防衛能力の強化を進めてまいります。

最後に、宇宙状況把握能力の強化等と、抑止力や外交力との関係についてお尋ねがありました。

外交と防衛は車の両輪です。持続的かつ安定的な宇宙空間の利用のためには、宇宙条約等の遵守に加えて国際的なルール作りが必要であり、外務省と連携して、国際場裏での議論に取り組んでまいります。

同時に、防衛力の強化も必要です。今般、宇宙領域把握のため、宇宙作戦集団を新編し、地上、宇宙における能力を強化します。こうした取組を通じ、抑止力、対処力を向上させ、宇宙空間の安定的利用を確保してまいります。

ありがとうございました。(拍手)

〔国務大臣片山さつき君登壇、拍手〕

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