参政党の山中泉です。
会派を代表し、防衛省設置法等の一部を改正する法律案について質問をいたします。本日はよろしくお願いいたします。
今回の改正案には、自衛官の処遇改善や再就職支援の拡充など人的基盤の強化、また、宇宙作戦集団の創立を含めた、激変する現代戦に向けた自衛隊の組織改編などが盛り込まれています。日本を自立したより強い国にするという考えは参政党も同じですので、基本的な方針に賛成いたします。
その上で、質問をさせていただきます。
まず最初に、自衛官の皆様に対して心からの敬意と感謝を申し上げます。
今回の法案で盛り込まれている人的基盤の強化、自衛官への処遇改善はもちろん重要だと考えます。ただ、それだけでは十分ではありません。自衛隊に対する国民からの敬意と感謝をより高めていくことが一層重要だと考えています。
外交防衛委員会でもアメリカの例を御紹介させていただきました。私はアメリカで勤務した経験が長いのですが、アメリカでは、空港でファーストクラスの前に軍人の優先搭乗があります。また、シニア割引同様、軍人割引というのがあります。地方の小さなレストランから大手の全米チェーンまで、至る所に見かけます。また、軍人や退役軍人が住宅を購入する際には、VAローンという住宅ローンがあります。これは、米国退役軍人省が保証する、頭金はゼロで低金利、さらに住宅ローン保険が不要となるなど、大きな優遇制度があります。
また、空港や町中で歩いている軍人に対して一般の国民が、サンキュー・フォー・ユア・サービス、あなたの国家への貢献に感謝しますという声を掛けるのを頻繁に見てきました。それに対して軍人は、サンキュー・フォー・ユア・サポート、あなたの支援に感謝しますと答えます。このように、お互いに感謝し感謝される関係が日本でもあればいいなと感じてきました。
自衛官の方々は、災害派遣、有事への備え、離島防衛など、毎日危険な任務に就いています。私は、自衛隊は国民の生命と財産を守る最後のとりでであると考えています。自衛官が誇りを持って任務に当たり、国民もまた敬意と感謝を表す、そのような関係を築いていくことが重要ではないでしょうか。
政府として、自衛隊に対する国民の理解や敬意を高めるため、今後どのような取組を進めていくお考えがあるのか、小泉防衛大臣にお伺いします。
また、近年激変した戦争の形に対応した日本の防衛戦略について伺います。
イラン戦争、またロシア・ウクライナ戦争など、近年では戦争の形が全く変わってしまったと欧米の軍事専門家は語っています。無人機、ドローン、AI、衛星、サイバー、電磁波を活用した新しいテクノロジーを活用しての戦術など、従来では戦場の主役であった艦船、航空機、戦車などから、それ以外の新たなテクノロジーの優劣が戦局を左右する時代になっています。
今回、航空自衛隊を航空宇宙自衛隊へと改編し、宇宙作戦集団を新設することは重要な一歩であると考えます。しかし、組織を変えるだけでは十分ではありません。これら新しいテクノロジーに対応できる専門人材を今後どのように確保し、育てていくのかが極めて重要です。
政府として、新しいテクノロジーの専門知識を持つ若者、理工系人材、民間での実務経験がある人材をどのように確保していくお考えか、防衛大臣にお伺いします。
次に、防衛分野における民間技術の活用について、防衛大臣に伺います。
近年は、前述のように技術革新のスピードが非常に速くなっています。また、これら最先端のテクノロジー分野では、防衛省だけでの技術開発や人材育成には限界があるとも考えられます。
アメリカでは、米軍と大学研究室、民間防衛産業、スタートアップ企業が一体となって技術開発や人材交流を進めていますが、日本ではまだ十分とは言えません。
今回、新たな防衛省の組織改革が実施される中、防衛省が主導して、大学や民間企業との産官学の共同で研究、開発を進めていくお考えはおありでしょうか。また、その成果を実際の装備品開発や機能性向上へ結び付けていくためにはどのような取組を進めていくべきか、防衛大臣にお伺いいたします。
次に、食料安全保障について、農林水産大臣にお伺いいたします。
国防の根幹は人であり、その人を支えるのが食料です。どれほど高性能な装備を持っていても、食料が途絶えれば、国民生活はもとより、国家としての継戦能力も維持することはできません。
一方で、我が国では、農業従事者の高齢化や後を継ぐ担い手不足などで、国内の食料生産基盤そのものが危機的状況になっています。
食料の安定供給とは、単に農業問題だけでなく、国家の安全保障、ひいては国防の最も重要な問題になると考えます。まさに農業は国の大本であり、食料は最も重要な国家の戦略物資です。米を始めとする農作物を単に商品として国際市場に委ねるのではなく、国家が責任を持って農業を守る必要があると考えます。
現在、農業者に対して直接補償を行う直接支払制度が一部で実施されていますが、農業、漁業者の所得安定のため、この制度を更に広げていくべきではないでしょうか。また、国内の食料生産基盤の維持強化をどのように認識し、国家としてどのような責任を果たしていくべきだとお考えでしょうか。農林水産大臣にお伺いします。
次に、自衛隊と農業など一次産業との連携について、防衛大臣に伺います。
先日、防衛省が退職自衛官の就農支援策について本格的な検討を始めたとの報道が出ておりました。少子高齢化が進む中、農業と国防をそれぞれ別々に考えるのではなく、相互に支え合う仕組みを検討していくべきではないかと私は考えております。
若年定年退職をした自衛官が農業分野で活躍する形や、平時は農業に従事しながら、一定の訓練を受けて予備自衛官等として国防を支えるといった幾つかの形も考えられます。
農業と国防を連携し、農業従事者、予備自衛官、若年退職自衛官などを含めた人的基盤の強化についてどのような可能性があるのか、防衛大臣にお伺いします。
最後に、私は、自衛隊への敬意と感謝、そして自分たちの国は自分たちで守るという意識の土台には愛国心があると考えています。愛国心とは、自分の国に誇りを持ち、日本と日本人の未来を守り育てていこうとする心であると考えています。
自衛官への敬意も、国を守ろうとする意識も、一朝一夕に生まれるものではありません。学校教育や家庭教育を通じて、日本の歴史や文化、伝統を学び、自国への誇りを育てることが重要であると私は考えています。
国を愛し、国を守る人々に敬意と感謝を持つ国民を育てていくことの重要性を申し上げ、私の質問を終わります。
御清聴ありがとうございました。(拍手)
〔国務大臣小泉進次郎君登壇、拍手〕
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小泉進次郎(自民)防衛大臣
三浦信祐先生にお答えいたします。
防衛力と経済力の関係についてまずお尋ねがありました。
経済の成長には安定した安全保障環境が不可欠であり、防衛力の強化はそうした環境の創出につながるものです。
同時に、今や経済力、技術力が外交力、防衛力を決します。生産力こそ抑止力であり、産業基盤全体の自律性、強靱性の向上が我が国の平和と安全を強固にします。
こうした考え方の下、防衛力、経済力を含む総合的な国力を強化してまいります。
次に、防衛力の体制整備の進捗状況や国家安全保障会議による評価についてお尋ねがありました。
戦略三文書に基づき、統合作戦司令部の新設…
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片山さつき(自民)財務大臣・内閣府特命担当大臣(金融)
三浦議員から、安全保障の前提となる経済、金融、財政の脆弱性解消への認識と対応についてのお尋ねがありました。
経済力は総合的な国力の一つの要素であり、国民の安心と安全の礎となる我が国の安全保障をより確かなものにするためには、経済、金融、財政の基盤強化に不断に取り組むことが必要であります。
高市内閣では、責任ある積極財政の考え方の下、国民生活の下支えや経済成長に資することが期待される施策には大胆に重点化する一方で、見込まれる効果が乏しい施策については見直しを行うなど、歳出歳入両面で強い経済を支える財政構造への転換を図ることとしております。
このように、…
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関口昌一議長
山中泉君。
〔山中泉君登壇、拍手〕
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- (上の発言)
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山中泉(参政)
参政党の山中泉です。
会派を代表し、防衛省設置法等の一部を改正する法律案について質問をいたします。本日はよろしくお願いいたします。
今回の改正案には、自衛官の処遇改善や再就職支援の拡充など人的基盤の強化、また、宇宙作戦集団の創立を含めた、激変する現代戦に向けた自衛隊の組織改編などが盛り込まれています。日本を自立したより強い国にするという考えは参政党も同じですので、基本的な方針に賛成いたします。
その上で、質問をさせていただきます。
まず最初に、自衛官の皆様に対して心からの敬意と感謝を申し上げます。
今回の法案で盛り込まれている人的基盤の強化、自衛官への処遇改善はもちろん重要だと考えます。ただ、それだけでは十分ではありません。自衛隊に対する国民からの敬意と感謝をより高めていくことが一層重要だと考えています。
外交防衛委員会でもアメリカの例を御紹介させていただきました。私はアメリカで勤務した経験が長いのですが、アメリカでは、空港でファーストクラスの前に軍人の優先搭乗があります。また、シニア割引同様、軍人割引というのがあります。地方の小さなレストランから大手の全米チェーンまで、至る所に見かけます。また、軍人や退役軍人が住宅を購入する際には、VAローンという住宅ローンがあります。これは、米国退役軍人省が保証する、頭金はゼロで低金利、さらに住宅ローン保険が不要となるなど、大きな優遇制度があります。
また、空港や町中で歩いている軍人に対して一般の国民が、サンキュー・フォー・ユア・サービス、あなたの国家への貢献に感謝しますという声を掛けるのを頻繁に見てきました。それに対して軍人は、サンキュー・フォー・ユア・サポート、あなたの支援に感謝しますと答えます。このように、お互いに感謝し感謝される関係が日本でもあればいいなと感じてきました。
自衛官の方々は、災害派遣、有事への備え、離島防衛など、毎日危険な任務に就いています。私は、自衛隊は国民の生命と財産を守る最後のとりでであると考えています。自衛官が誇りを持って任務に当たり、国民もまた敬意と感謝を表す、そのような関係を築いていくことが重要ではないでしょうか。
政府として、自衛隊に対する国民の理解や敬意を高めるため、今後どのような取組を進めていくお考えがあるのか、小泉防衛大臣にお伺いします。
また、近年激変した戦争の形に対応した日本の防衛戦略について伺います。
イラン戦争、またロシア・ウクライナ戦争など、近年では戦争の形が全く変わってしまったと欧米の軍事専門家は語っています。無人機、ドローン、AI、衛星、サイバー、電磁波を活用した新しいテクノロジーを活用しての戦術など、従来では戦場の主役であった艦船、航空機、戦車などから、それ以外の新たなテクノロジーの優劣が戦局を左右する時代になっています。
今回、航空自衛隊を航空宇宙自衛隊へと改編し、宇宙作戦集団を新設することは重要な一歩であると考えます。しかし、組織を変えるだけでは十分ではありません。これら新しいテクノロジーに対応できる専門人材を今後どのように確保し、育てていくのかが極めて重要です。
政府として、新しいテクノロジーの専門知識を持つ若者、理工系人材、民間での実務経験がある人材をどのように確保していくお考えか、防衛大臣にお伺いします。
次に、防衛分野における民間技術の活用について、防衛大臣に伺います。
近年は、前述のように技術革新のスピードが非常に速くなっています。また、これら最先端のテクノロジー分野では、防衛省だけでの技術開発や人材育成には限界があるとも考えられます。
アメリカでは、米軍と大学研究室、民間防衛産業、スタートアップ企業が一体となって技術開発や人材交流を進めていますが、日本ではまだ十分とは言えません。
今回、新たな防衛省の組織改革が実施される中、防衛省が主導して、大学や民間企業との産官学の共同で研究、開発を進めていくお考えはおありでしょうか。また、その成果を実際の装備品開発や機能性向上へ結び付けていくためにはどのような取組を進めていくべきか、防衛大臣にお伺いいたします。
次に、食料安全保障について、農林水産大臣にお伺いいたします。
国防の根幹は人であり、その人を支えるのが食料です。どれほど高性能な装備を持っていても、食料が途絶えれば、国民生活はもとより、国家としての継戦能力も維持することはできません。
一方で、我が国では、農業従事者の高齢化や後を継ぐ担い手不足などで、国内の食料生産基盤そのものが危機的状況になっています。
食料の安定供給とは、単に農業問題だけでなく、国家の安全保障、ひいては国防の最も重要な問題になると考えます。まさに農業は国の大本であり、食料は最も重要な国家の戦略物資です。米を始めとする農作物を単に商品として国際市場に委ねるのではなく、国家が責任を持って農業を守る必要があると考えます。
現在、農業者に対して直接補償を行う直接支払制度が一部で実施されていますが、農業、漁業者の所得安定のため、この制度を更に広げていくべきではないでしょうか。また、国内の食料生産基盤の維持強化をどのように認識し、国家としてどのような責任を果たしていくべきだとお考えでしょうか。農林水産大臣にお伺いします。
次に、自衛隊と農業など一次産業との連携について、防衛大臣に伺います。
先日、防衛省が退職自衛官の就農支援策について本格的な検討を始めたとの報道が出ておりました。少子高齢化が進む中、農業と国防をそれぞれ別々に考えるのではなく、相互に支え合う仕組みを検討していくべきではないかと私は考えております。
若年定年退職をした自衛官が農業分野で活躍する形や、平時は農業に従事しながら、一定の訓練を受けて予備自衛官等として国防を支えるといった幾つかの形も考えられます。
農業と国防を連携し、農業従事者、予備自衛官、若年退職自衛官などを含めた人的基盤の強化についてどのような可能性があるのか、防衛大臣にお伺いします。
最後に、私は、自衛隊への敬意と感謝、そして自分たちの国は自分たちで守るという意識の土台には愛国心があると考えています。愛国心とは、自分の国に誇りを持ち、日本と日本人の未来を守り育てていこうとする心であると考えています。
自衛官への敬意も、国を守ろうとする意識も、一朝一夕に生まれるものではありません。学校教育や家庭教育を通じて、日本の歴史や文化、伝統を学び、自国への誇りを育てることが重要であると私は考えています。
国を愛し、国を守る人々に敬意と感謝を持つ国民を育てていくことの重要性を申し上げ、私の質問を終わります。
御清聴ありがとうございました。(拍手)
〔国務大臣小泉進次郎君登壇、拍手〕
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小泉進次郎(自民)防衛大臣
防衛大臣です。
山中泉議員にお答えいたします。
自衛官に対する国民の理解や敬意を高めるための取組についてまずお尋ねがありました。
何よりも、自衛官が国民の皆様の御理解を得て、社会の中で誇りを持って仕事に邁進でき、自衛官の御家族も胸を張って生活できる環境を構築することが不可欠だと考えています。
このため、自衛官の役割や任務が社会全体に理解されるよう情報発信を強化するとともに、防衛省の家族の日及び家族の週間を新設し、平素から自衛官を支える御家族にも感謝や敬意を示す機会を設定するなど、各種取組を進めているところです。また、先週立ち上げた検討委員会では、…
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鈴木憲和(自民)農林水産大臣
山中泉議員の御質問にお答えをいたします。
直接支払制度と食料生産基盤の維持強化についてのお尋ねがありました。
農業者への支援については、中山間地域と平場との生産条件の格差を埋める中山間地域等直接支払交付金や、多面的機能を支える活動を支援する多面的機能支払交付金など、政策目的に応じた直接支払を措置をしております。
一方、新たに農業者に直接補償を行う直接支払制度を創設することにつきましては、税金が原資であることも踏まえると、国民の皆様の御理解を得る必要があるとともに、どのような理念で支援を行うか、どういった農業者を対象とするのか、支援の水準をどのように…
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関口昌一議長
これにて質疑は終了いたしました。
本日はこれにて散会いたします。
午前十一時二十分散会
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