水野議員にお答えいたします。
まず、教育政策におけるAIとの向き合い方についてお尋ねがありました。
教育政策におけるAIの活用については、デジタルの力でリアルな学びを支えるとの基本的な考えに立ち、バランス感覚を持って取り組む必要があると考えております。
AI技術が飛躍的に発展する中、例えばAIによって生成された偽情報、誤情報の拡散など、AIが認知や行動に与えるリスクを踏まえつつ、AIを使いこなす力を育成することが重要だと考えており、現在、中央教育審議会において、学習指導要領の改訂に向け、AIの適切な取扱い方を含む情報活用能力の抜本的な向上に関する検討が進められているところです。
引き続き、積極的な審議を期待するとともに、生成AIについては、学校現場で適切な利活用が行われるよう、初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドラインの改訂に向けた検討も進めてまいります。
次に、紙とデジタルを組み合わせた、いわゆるハイブリッドな形態の教科書についてお尋ねがありました。
これまでの紙中心の学習環境にデジタルの特性が生きる場面でデジタルを取り入れ学習効果を高めていくことは、今後の我が国を支える人材育成にとっても重要であると考えております。発達段階や教科の特性に応じて動画、音声等デジタルならではの学びを取り入れることによって、学習効果を高め、個々に応じた学びを進めるとともに、自ら体験して学ぶリアルな活動ともバランスの取れた学習活動を推進したいと考えております。
今後策定を予定しております大臣指針において、デジタルの活用が期待される場面なども学校現場に分かりやすくお示しし、新たな教科書の発行、採択等に当たり参考にしていただけるようにしたいと考えております。
次に、紙とデジタルの教育効果の検証についてお尋ねがありました。
デジタルな形態を含む教科書については、国として、学習効果の観点も含め、授業実践や大規模アンケート調査等の実証研究を行い、そこで得られた知見や優れた実践事例について、各自治体や学校現場に対し積極的に周知、横展開を行ってまいります。
次に、学習評価についてお尋ねがありました。
多様な個性や特性を有する子供たちの深い学びを実現し、個々の強みを学習評価を通じて伸ばすことは重要であり、デジタルな形態を含む教科書の機能はこうした評価の実施に資するものであります。子供たちの多様な学びについては、口頭での発表やグループでの話合い、作品の製作といった文字のみによらない活動も取り入れ、多角的、多面的な方法で評価を実施することが有効であります。
次期学習指導要領に向けては、こうした学習評価の在り方を一層促進することができるよう、引き続き中央教育審議会において検討を進めてまいります。
次に、一人一台端末の活用における健康を守る設計についてお尋ねがありました。
文部科学省としては、端末の安全、安心な活用に向け、学校や保護者等との間で共有しておくことが望ましいポイントの周知や、児童生徒の健康に留意してICTを活用するためのガイドブックの策定、周知を行うほか、フィルタリング設定を適切に行うことを各教育委員会に要請するなど、学習において端末が適切に活用されるよう取り組んでいるところであります。
各教育委員会においても、フィルタリングの設定や端末の利用可能時間帯を制限するなど、学習に関係ないサイトの閲覧の防止や長時間利用を制限する取組が実際に行われていると承知をしております。
加えて、児童生徒がインターネットの使い過ぎによって起き得る昼夜逆転や睡眠障害、学習への影響といった弊害などを理解し、適切な使い方を学ぶため、学習コンテンツの提供や教職員を対象とした研修会を開催するなど、健康面に留意したデジタル活用が行われるよう取り組んでいるところであります。
引き続き、これらの取組を、これらの取組の充実に努めつつ、児童生徒がICTを適切に活用しながら学びに向き合うことができる環境整備に取り組んでまいります。
次に、質の高い教育を実現するための教育改革についてお尋ねがありました。
学校は、様々な人との関わり合いの中で、社会を形成していく上で必要な力を身に付ける大変重要な場所であり、誰一人取り残さない学びを実現していくことは大変重要であると考えております。
子供たちの基礎的な学力を伸ばし、デジタル技術も活用しながら、子供たちの好きを育み、得意を伸ばす柔軟な教育課程の実現に取り組むとともに、教師の皆さんが子供たち一人一人としっかり向き合うことができる環境の整備に着実に取り組んでまいります。(拍手)
〔国務大臣小野田紀美君登壇、拍手〕
6
松本洋平(自民)文部科学大臣
古賀議員にお答えいたします。
まず、デジタル教科書の現状と法改正の必要性、改正後の対応についてお尋ねがありました。
現行の教科書代替のデジタル教科書は、令和八年度は約一〇〇%の小中学校等に英語を、約五五%の小中学校等に算数、数学を提供しております。
一覧性の高さやじっくり読む活動に適している紙の利点がある一方、デジタルには動画、音声等による説明も可能といった利点があることを踏まえ、今回の法改正は、英語のネイティブ音声や理科の実験動画など、デジタルの特性を生かしたコンテンツを教科書の一部とするとともに、検定の対象として質の担保を図るものであります。
…
この発言のページ
7
関口昌一議長
水野孝一君。
〔水野孝一君登壇、拍手〕
この発言のページ
8
水野孝一(国民)
国民民主党・新緑風会の水野孝一です。
ただいま議題となりました学校教育法等の一部を改正する法律案について、会派を代表し、質問いたします。
我が国は、人口減少、少子高齢化、生成AIの急速な進展という社会構造の変化の中にあります。資源に乏しい日本にとって、最後まで残る競争力は人と技術です。だからこそ、人づくりは国づくりであり、教育、科学技術、人材育成への投資こそが停滞する日本の成長スイッチそのものであると国民民主党は考えています。
今回のデジタル教科書導入は、単に紙を画面に置き換える話ではありません。AI時代に向けて、公教育をどう再設計するのかという国…
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- (上の発言)
9
松本洋平(自民)文部科学大臣
水野議員にお答えいたします。
まず、教育政策におけるAIとの向き合い方についてお尋ねがありました。
教育政策におけるAIの活用については、デジタルの力でリアルな学びを支えるとの基本的な考えに立ち、バランス感覚を持って取り組む必要があると考えております。
AI技術が飛躍的に発展する中、例えばAIによって生成された偽情報、誤情報の拡散など、AIが認知や行動に与えるリスクを踏まえつつ、AIを使いこなす力を育成することが重要だと考えており、現在、中央教育審議会において、学習指導要領の改訂に向け、AIの適切な取扱い方を含む情報活用能力の抜本的な向上に関する検討が進められているところです。
引き続き、積極的な審議を期待するとともに、生成AIについては、学校現場で適切な利活用が行われるよう、初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドラインの改訂に向けた検討も進めてまいります。
次に、紙とデジタルを組み合わせた、いわゆるハイブリッドな形態の教科書についてお尋ねがありました。
これまでの紙中心の学習環境にデジタルの特性が生きる場面でデジタルを取り入れ学習効果を高めていくことは、今後の我が国を支える人材育成にとっても重要であると考えております。発達段階や教科の特性に応じて動画、音声等デジタルならではの学びを取り入れることによって、学習効果を高め、個々に応じた学びを進めるとともに、自ら体験して学ぶリアルな活動ともバランスの取れた学習活動を推進したいと考えております。
今後策定を予定しております大臣指針において、デジタルの活用が期待される場面なども学校現場に分かりやすくお示しし、新たな教科書の発行、採択等に当たり参考にしていただけるようにしたいと考えております。
次に、紙とデジタルの教育効果の検証についてお尋ねがありました。
デジタルな形態を含む教科書については、国として、学習効果の観点も含め、授業実践や大規模アンケート調査等の実証研究を行い、そこで得られた知見や優れた実践事例について、各自治体や学校現場に対し積極的に周知、横展開を行ってまいります。
次に、学習評価についてお尋ねがありました。
多様な個性や特性を有する子供たちの深い学びを実現し、個々の強みを学習評価を通じて伸ばすことは重要であり、デジタルな形態を含む教科書の機能はこうした評価の実施に資するものであります。子供たちの多様な学びについては、口頭での発表やグループでの話合い、作品の製作といった文字のみによらない活動も取り入れ、多角的、多面的な方法で評価を実施することが有効であります。
次期学習指導要領に向けては、こうした学習評価の在り方を一層促進することができるよう、引き続き中央教育審議会において検討を進めてまいります。
次に、一人一台端末の活用における健康を守る設計についてお尋ねがありました。
文部科学省としては、端末の安全、安心な活用に向け、学校や保護者等との間で共有しておくことが望ましいポイントの周知や、児童生徒の健康に留意してICTを活用するためのガイドブックの策定、周知を行うほか、フィルタリング設定を適切に行うことを各教育委員会に要請するなど、学習において端末が適切に活用されるよう取り組んでいるところであります。
各教育委員会においても、フィルタリングの設定や端末の利用可能時間帯を制限するなど、学習に関係ないサイトの閲覧の防止や長時間利用を制限する取組が実際に行われていると承知をしております。
加えて、児童生徒がインターネットの使い過ぎによって起き得る昼夜逆転や睡眠障害、学習への影響といった弊害などを理解し、適切な使い方を学ぶため、学習コンテンツの提供や教職員を対象とした研修会を開催するなど、健康面に留意したデジタル活用が行われるよう取り組んでいるところであります。
引き続き、これらの取組を、これらの取組の充実に努めつつ、児童生徒がICTを適切に活用しながら学びに向き合うことができる環境整備に取り組んでまいります。
次に、質の高い教育を実現するための教育改革についてお尋ねがありました。
学校は、様々な人との関わり合いの中で、社会を形成していく上で必要な力を身に付ける大変重要な場所であり、誰一人取り残さない学びを実現していくことは大変重要であると考えております。
子供たちの基礎的な学力を伸ばし、デジタル技術も活用しながら、子供たちの好きを育み、得意を伸ばす柔軟な教育課程の実現に取り組むとともに、教師の皆さんが子供たち一人一人としっかり向き合うことができる環境の整備に着実に取り組んでまいります。(拍手)
〔国務大臣小野田紀美君登壇、拍手〕
10
小野田紀美(自民)内閣府特命担当大臣(クールジャパン戦略・知的財産戦略・科学技術政策・宇宙政策・人工知能戦略・経済安全保障)
水野議員から、まず、AI戦略の観点から、子供たちのAIとの付き合い方についてお尋ねがありました。
AI技術の急速な進展により、AIが単なる情報収集だけでなく、課題解決も含め、様々な用途で利用できるようになる中で、AIがもたらすリスクに対しても適切に対応していくことが重要であると考えます。
そこで、昨年十二月に策定したAIの適正性確保に関する指針では、子供たちを含む国民の皆様に向けて、AIの特性や仕組みを正しく理解し、能動的にAIリテラシーを身に付けるよう努めることや、AIを利用する際は人間の判断、責任の下で意思決定を行うことなどを促しているところです…
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松本尚(自民)デジタル大臣・内閣府特命担当大臣(サイバー安全保障)
水野孝一議員の質問にお答えいたします。
御指摘のとおり、デジタル化においては、標準化や相互運用性の確保を図りながら進めていくことが肝要です。
文部科学省を含む関係省庁においては、令和七年六月に教育DXロードマップを作成し、教育DXを進めていく上での課題や施策を整理しました。その中では、データによる学習者の自己理解、教師の見取りの充実という柱を掲げ、教育現場のデジタル化と並行して、教育データの標準化や教育デジタルサービスの相互運用性の確保を推進していくことにしております。
デジタル庁では、転校、進学といった学校組織を超えたデータの送受信のための認証基…
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12
関口昌一議長
下野六太君。
〔下野六太君登壇、拍手〕
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