高市早苗 (自由民主党)内閣総理大臣

2026年5月8日・第221回国会 参議院 本会議 第11号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 22 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 25 発言)

大津力議員の御質問にお答えいたします。

過去の情報戦をめぐる教訓についてお尋ねがありました。

過去の個別具体の事柄について評価を加えることは控えますが、議員御指摘のような暗号を含め、我が国の安全保障に関わる重要な秘密が保全されるかどうかが、国民の皆様の安全や国益の確保に深刻な影響を及ぼし、国家の命運を左右し得るものであると強く認識しています。

そうであるからこそ、本法案では、我が国の重要な秘密を取得しようとする外国情報活動への対処を国家情報会議の調査審議事項として明確に規定しました。

我が国に対して行われる外国情報機関による非公然の活動の状況を的確に把握するとともに、官民の秘密保全対策の水準を一層高めることなどにより、万が一にも国民の皆様が重大な不利益を被るような事態が生じることのないよう、万全を尽くしてまいります。

外国による工作に関する認識や我が国の課題についてお尋ねがありました。

我が国に対する外国情報機関などによる不正な情報活動については、我が国の公的部門の職員に対する対面での工作といった伝統的手法によるものに加え、サイバー攻撃による秘密情報の窃取や、一定の政策誘導等を狙ったSNS上の偽情報の拡散といった行為も後を絶たないようになっており、大きな課題であると認識しております。

議員から、情報収集力、分析力、摘発力、国民全体の情報リテラシーについて御指摘がありましたが、それらはいずれも重要な課題であり、不断に強化を図っていくべきものと考えます。本法案成立の暁には、国家情報会議の下、政府による情報収集、分析の強化はもちろんのこと、議員御指摘のとおり、外国政府による諸工作の実態把握、公的部門、民間部門における情報保全などについて総合的に取り組んでまいります。

外国代理人の登録制度についてお尋ねがありました。

我が国の政策決定が外国勢力によって不当にゆがめられることがあってはならず、そのようなリスクに対応することは重要な課題です。外国代理人の登録制度につきましては、御指摘の外国事例も研究しつつ、現在、課題や論点を整理しているところであり、丁寧に検討を進めていく考えです。

いわゆるスパイ防止法の制定についてお尋ねがありました。

御党の御提案は拝見をしています。スパイ防止法という言葉は多義的で、取締り法規や権限法規も含み得るものと考えますが、議員御指摘のとおり、我が国を取り巻く国際情勢が厳しさを増す中、外国による不当な干渉の更なる防止の方策については、検討を進めていかなければならない重要な課題と考えています。

先ほど触れましたとおり、政府内で論点を整理中の段階にあり、時期や方向性について定まった方針をまだ申し上げられませんが、本法案が成立した暁には、様々な方から御意見を賜りながら丁寧に検討を進めてまいります。

第三者機関や国会によるチェック、取組に向けた決意についてお尋ねがありました。

政府としては、本法案をお認めいただいた後、対外情報機能の充実や外国による不当な干渉の更なる防止策などについても検討を進めていく考えですが、その中において、仮に国民の皆様の権利義務を制約するような法制度を検討する場合には、議員御指摘のような第三者機関や国会によるチェックの在り方についても丁寧に検討していく必要があると考えております。

本法案は、今後も続くインテリジェンス改革の第一歩であり、複雑で厳しい国際環境においても国民の皆様の安全と大切な国益をお守りするため、必要な取組を一つ一つ着実に推進をしてまいります。

残余の質問については、関係大臣から答弁をさせます。(拍手)

〔国務大臣木原稔君登壇、拍手〕

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