お答え申し上げます。
中山間地域におきまして、地理的な制約などにより大区画化が困難な場合でありましても、区画の拡大を通じまして省力化などを図れるということは非常に重要だということを認識しております。
具体的には、令和二年から令和四年度に標準区画を四十アールから六十アール程度にした整備を行って事業を完成、完了した十三地区の平均で見ますと、十アール当たりの稲作労働時間が全国の個別経営体の平均よりも約二六%削減されるという効果があったところでございます。
また、スマート農業実証プロジェクトのような事例では、中山間地域といった小区画の圃場の水田作でありましても、自動操舵農機やドローンを活用して、収量コンバインなどのシェアリングを行うことによって、労働ピークである収穫時期の労働時間が三七%削減される効果があったところでございます。
これらの数字は、それぞれ違うところで、前提も違うので、単純に足し合わせると、実態に即すものかどうかということはちょっと不確かな面はありますが、あえて試算してお答えさせていただくと、例えば先ほど申し上げたスマート農業実証プロジェクトの実施地区を例として、中山間地域の集落営農組織が区画拡大と合わせてスマート農業を導入し、これらによる労働削減効果を規模拡大に振り向けた場合には、経営規模が十五ヘクタールから三十二ヘクタールまで拡大し、所得としては全体で二百万から三百八十万に向上するというような形の試算ができるかと思っております。加えまして、これでスマート農機もシェアリングに取り組むことで機械コストを削減した場合には、所得が更に向上して四百三十万に到達するという試算も可能かと思っております。
今後も、農業構造転換集中対策で、中山間地域や小規模な農業者も含めまして、区画拡大、スマート農機の導入、農業支援サービス事業の支援、これを総合的に強化することによりまして、農業者の所得の向上に努めてまいりたいと考えております。
127杉杉本純子(参政)
ありがとうございます。
食料安全保障の確保については、私たち参政党も是非とも達成すべき非常に重要な課題であると認識しております。また、そのためには、現在減少が続いている農家さんの数をこれ以上減らさないことが非常に重要であると考えます。
今の日本には、残念ながら、このまま続けても十分な所得が見込めないからと農業を離れてしまう方、また、農業を仕事にしたいと考えていても十分な所得にならないのではという不安のためほかの道を選ばざるを得ない、そんな若い方もたくさんいらっしゃいます。
昨年十月十二日のテレビ番組にて、北海道の北海道標茶高等学校の農業生産科に通う…
この発言のページ
128堺堺田輝也農林水産省大臣官房技術総括審議官
お答えいたします。
担い手の減少が見込まれる中で、農地の大区画化、スマート農業技術の活用等によりまして、生産性の向上を通じて農業者の所得の向上を図ることが重要な課題だと考えております。
具体的な水田作における平地での導入効果といたしましては、スマート農業実証プロジェクトにおける取組として、ロボットトラクター等のスマート農業技術を導入し、労働負担が大きい代かきや田植等の春作業の省力化を図りまして、労働人員を増加させることなく四十七ヘクタールから五十三ヘクタールへの規模拡大を図ることによりまして、十アール当たりの利益を三万八千円から四万八千円へ増加させて…
この発言のページ
129杉杉本純子(参政)
ありがとうございます。
お答えをいただいた農地の大区画化とスマート農業の導入は、適した条件の下で行われれば所得の向上にも効果があるとは思います。しかし、それは日本の大半の農家さんには当てはまらないような、平均よりもかなり大規模なケースに限られるということはないでしょうか。
特に、元々広い農地を確保することが難しく、傾斜の関係などから大区画化にも限界がある中山間地域で農業を営まれている方々には、大区画化やスマート農業のメリットは得られづらく、所得を向上する効果がそれほど見込めないのではないか、また、無理に導入すればかえって逆の効果になってしまうのではな…
この発言のページ
- (上の発言)
130山山口靖農林水産省農産局長
お答え申し上げます。
中山間地域におきまして、地理的な制約などにより大区画化が困難な場合でありましても、区画の拡大を通じまして省力化などを図れるということは非常に重要だということを認識しております。
具体的には、令和二年から令和四年度に標準区画を四十アールから六十アール程度にした整備を行って事業を完成、完了した十三地区の平均で見ますと、十アール当たりの稲作労働時間が全国の個別経営体の平均よりも約二六%削減されるという効果があったところでございます。
また、スマート農業実証プロジェクトのような事例では、中山間地域といった小区画の圃場の水田作でありましても、自動操舵農機やドローンを活用して、収量コンバインなどのシェアリングを行うことによって、労働ピークである収穫時期の労働時間が三七%削減される効果があったところでございます。
これらの数字は、それぞれ違うところで、前提も違うので、単純に足し合わせると、実態に即すものかどうかということはちょっと不確かな面はありますが、あえて試算してお答えさせていただくと、例えば先ほど申し上げたスマート農業実証プロジェクトの実施地区を例として、中山間地域の集落営農組織が区画拡大と合わせてスマート農業を導入し、これらによる労働削減効果を規模拡大に振り向けた場合には、経営規模が十五ヘクタールから三十二ヘクタールまで拡大し、所得としては全体で二百万から三百八十万に向上するというような形の試算ができるかと思っております。加えまして、これでスマート農機もシェアリングに取り組むことで機械コストを削減した場合には、所得が更に向上して四百三十万に到達するという試算も可能かと思っております。
今後も、農業構造転換集中対策で、中山間地域や小規模な農業者も含めまして、区画拡大、スマート農機の導入、農業支援サービス事業の支援、これを総合的に強化することによりまして、農業者の所得の向上に努めてまいりたいと考えております。
131杉杉本純子(参政)
ありがとうございます。
確かに条件が異なるため一概には難しいとは思いますが、成功例があるのであるならば、そういったものを皆さんと共有することで、どんどん日本の地方の方で、特に中山間地域の方で広げていただけたらと思います。
既にこうした事情もあり、一層の対策をしていただいておりますが、中山間で農業を営まれている方々こそ、特に水田作であるならば、その多面的な機能を維持してこられました。日本の中山間地域そのものを支えてこられた方々のおかげで、現在の日本の食、守ってくださり、支えてくださっております。本当に有り難い仕事をずっと続けてきてくださっています。
…
この発言のページ
132山山口靖農林水産省農産局長
まず、委員から御指摘いただきました新基本計画実装・農業構造転換支援事業の現在の実施状況でございます。
本事業におきましては、一層の加速化を図るために、今般、地元負担の三分の一まで最大低減させる、地方財政措置の拡充などを通じまして、今回の補正予算に係る第一回目の要望調査では昨年同時期に比べて約三倍の百件を超える申請があったというところでございまして、これまでに三百四十九施設を二百八十三施設に再編、集約する百七十五の事業計画を採択するなどの現場での取組が進んでいるところでございます。このような再編、集約化は、農業者が負担するコストの低減につながり、ひいては…
この発言のページ
133杉杉本純子(参政)
ありがとうございます。
各地で老朽化も進み、農業に必要な施設が維持されなければ、そもそも農業を続けることができないと承知しております。その一方で、施設だけがあっても農家さんは農業を続けることができない、この点も忘れてはならないと考えます。
農家さんの数が減り続けているこの状況を何とか食い止めなくてはなりません。代々受け継がれてきた日本の農業技術や知識、農家さんとともに消えていってしまいます。受け継いでいくのは大変、もちろんそれはそうだとは思いますが、失ってから再び取り戻すのはもっと困難であると思っています。農業を営む方々が安心して続けられる所得、国と…
この発言のページ