寺岡光博財務省関税局長

2026年3月31日・第221回国会 参議院 財政金融委員会 第4号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 55 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 136 発言)

少額輸入貨物の課税特例、課税価格の特例制度は、御指摘のとおり、一九八〇年、当時珍しかった海外旅行の土産品等を念頭に、個人使用貨物と輸入される商業貨物の間の課税の公平性を確保する観点から法制化されたものでございます。

他方、本特例制度の導入から四十年以上が経過しておりまして、海外旅行は一般化した一方、越境ECサイトを利用して個人が商品を輸入することが容易となるなど、制度を取り巻く環境が大きく変化しているということでございます。

近年では、中国や香港、韓国などの国外事業者からの越境ECサイトを利用した個人使用貨物の輸入が急増しており、その際には本特例が適用され課税価格が〇・六掛けとなるのに対し、国内小売業者が商業貨物として輸入し国内消費者に輸入品として販売する場合には適用されず、相対的に割高となるなど、国内外の事業者間の競争上の不均衡が顕在化してございます。加えて、輸入者が個人使用貨物の輸入であると偽り転売目的で本特例を不正に利用する事案、これも発生してございます。

こうした環境に対応し、国内事業者の競争力を確保するとともに、適正公平な課税等の徴収を実現するため、本特例を廃止するということとしたわけでございます。

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