中小企業の軽減税率の点について御指摘を頂戴しました。
資本金一億円以下の基準で中小企業に軽減税率が適用されております。この点につきましては、中小企業の生産性向上でございますとか大企業との企業間格差の是正といった政策的観点から行われております。
その上で、こうした中小企業の軽減税率という政策観点を超えまして累進税率を導入することになると、制度が複雑になるということですとか、会社分割などが行われて課税の公平性が損なわれるおそれがないか、あと、企業が成長するにつれ適用税率が引き上がることになり、企業の成長意欲や国際競争力に影響を与えることがないかなど様々な課題があって、慎重な検討が必要ではないかというふうに考えております。
また、他国でそういった累進制を導入されておる国でございますが、例えば韓国、お隣の韓国がそうであります。この点について現時点で私どもで調べている限りでは、その影響につきましては、政府当局や専門家の間では、データが十分ではないものの会社分割が促進されるという弊害までは生じていないという見解がある一方で、実際には会社分割が促進されているという指摘もあるところでございます。引き続き韓国などの状況につきましては調査を行ってまいりたいというふうに考えておるところでございます。
188青青木孝徳財務省主税局長
評価でございますので、お答えをさせていただきます。
我が国では、世界的な法人税率の引下げ競争が展開される中で、二〇一〇年代に投資や雇用、賃上げの促進を図るため、法人税率を御指摘のとおり引き下げてまいりました。
他方で、企業部門では、こうした中で収益が拡大していたものの、必ずしも賃上げや国内投資に結び付いておらず、現預金などが積み上がり続けており、こうした状況をいかに転換させていくかということが課題だというふうに認識しております。
この点につきましては、近年の与党税制改正大綱におきましても記載がございまして、法人税改革は意図した成果を上げてこなかった…
この発言のページ
189
片山さつき(自民)財務大臣・内閣府特命担当大臣(金融)
今局長の方からも御答弁させていただいたんですけれども、まずその法人でございますから、個人ではないので、その会社の分割とか事業部ごとのつくりとかいうことが幾らでもできる状況にあるわけでございますから、そこで法人税制の中で言われている原則の一つとして、その企業の規模や形態に対してはできるだけ中立である方が望ましいのではないかという理論があるんですよ、一つ。それは、その税制の組み方によって、本来のその産業の適正とは関係ない、税が誘導した形で企業分割とかそういうことが行われることが経済合理的にいいかということがあるので、そういう考えもあるんですよ。
ということ…
この発言のページ
190
ラサール石井(社民)
法人税は所得税に比べ累進制の導入が難しいということは分かるんですけれども、今でも我が国は、資本金一億円以下の一定の法人について、所得金額年間八百万円まで一五%の軽減税率を適用する、ある種の累進性を有しています。今でも節税目的の法人分割のインセンティブはありますが、そんなにむやみな分割が起きているのでしょうか。
現行でも、法人税法第百三十二条の二に基づき、法人税の負担を不当に減少させる結果となると認められる法人分割等については、組織再編成に係る行為又は計算を否認することができます。中小企業に対する軽減税率によってどれだけ節税目的の分割が行われているか、ま…
この発言のページ
- (上の発言)
191青青木孝徳財務省主税局長
中小企業の軽減税率の点について御指摘を頂戴しました。
資本金一億円以下の基準で中小企業に軽減税率が適用されております。この点につきましては、中小企業の生産性向上でございますとか大企業との企業間格差の是正といった政策的観点から行われております。
その上で、こうした中小企業の軽減税率という政策観点を超えまして累進税率を導入することになると、制度が複雑になるということですとか、会社分割などが行われて課税の公平性が損なわれるおそれがないか、あと、企業が成長するにつれ適用税率が引き上がることになり、企業の成長意欲や国際競争力に影響を与えることがないかなど様々な課題があって、慎重な検討が必要ではないかというふうに考えております。
また、他国でそういった累進制を導入されておる国でございますが、例えば韓国、お隣の韓国がそうであります。この点について現時点で私どもで調べている限りでは、その影響につきましては、政府当局や専門家の間では、データが十分ではないものの会社分割が促進されるという弊害までは生じていないという見解がある一方で、実際には会社分割が促進されているという指摘もあるところでございます。引き続き韓国などの状況につきましては調査を行ってまいりたいというふうに考えておるところでございます。
192
ラサール石井(社民)
よく調査していただきたいと思います。今のちょっとよく分からなかったんですが。
そして、高市政権の責任ある積極財政の中核を成す法人税制について御質問いたします。
研究開発税制にいわゆる戦略技術領域型を導入し、研究費の四〇%、認定を受けた研究開発機関との共同研究については研究費の五〇%を税額控除するということです。戦略技術領域型については、法文上は重点産業技術試験研究を行った場合の所得税額の特別控除と書かれていて、この重点産業技術については、今国会で改正案が出される産業技術力強化法に基づいて指定されることになっています。
経産省が作ったポンチ絵には、重…
この発言のページ
193今今村亘経済産業省大臣官房審議官
お答え申し上げます。
経済産業省では、経済成長、将来の我が国の自律性、不可欠性の確保等の観点から、我が国にとって戦略的に重要な重点産業技術を指定し、事業者による当該技術の研究開発計画を認定する仕組みの創設を検討しております。
本認定制度の対象技術につきましては、総合科学技術・イノベーション会議で示されます第七期科学技術・イノベーション基本計画において示されます国家戦略技術領域を念頭に指定することを想定しております。同計画の素案では、AI・先端ロボット、量子、半導体・通信、バイオ・ヘルスケア、フュージョンエネルギー、宇宙が当該技術に含まれることとしてお…
この発言のページ
194
ラサール石井(社民)
もし重点産業技術に防衛分野が指定されれば、国が防衛研究、防衛産業を税制優遇することになりますけれども、防衛分野を重点産業技術に指定する可能性はあるんですか。
この発言のページ