ありがとうございます。
今、伊勢崎先生から御指摘いただいた中抜き政治というのは、私は、今の特にヨーロッパにしてもそう、政治というものがかなり中抜き状態になっている。どういう中抜きかというと、先ほど御説明したような組織や団体、あるいは党組織にがっちり支えられた政治ではなくて、むしろ、政治家個人や政党リーダーが個々の有権者と特にインターネットなどを介してつながって、従来の党組織や団体といった中を抜いているという、そういったことで書いたことがあるんですね。
この中抜き現象というのは実は政治だけではなくて社会的にも経済的にも起きていることで、例えばメディアの役割、かつては政治家が発言することはメディアが書いたものを、要約、一般人が読む、でも、今は政治家が直接発信して、むしろ旧来のメディアが弱体化してしまって、一種、やっぱりそれも中抜けているということがあるわけですね。
そういうような中で、特に今御指摘があったような移住者の団体などの、どうされていくかということでございますけれども、先ほど中抜きが強まっていると申しましたが、それでも最後に残るのは実は団体、組織だという面も実はあります。
というのは、例えば選挙において、これもヨーロッパでも日本でもそうなんですけれども、既成政党や既成政治批判がわあっと盛り上がるときにはポピュリスト政党は伸びるんですが、ある程度それが収まると、今度はやっぱり、イシューが余りない選挙であれば、組織、団体がそれでも残っている方が強い。やっぱり最後に動いてくれるのは、長年の関係を培った組織、団体であったり、党組織の人々であったりするわけですね。
御指摘のように、やっぱり旧来の団体がそのまま、例えば多くの会員を有してアクティブ、活発に活動するというのは、同じ形では難しいかもしれません。ただ、ネットワークを維持することは、これは非常に重要だと思います。
つまり、そこで様々な意識を喚起して、人のネットワークをつくり、そこで新しい若い世代が若い世代のやり方で物事に取り組んでいく。それをきちんと、何といいますか、エンカレッジできていくかどうか、これは非常に重要だと思います。
これはもう、政党だろうが、それ以外の例えばメディアであろうが、いわゆる二十世紀型の政治や社会を支えてきた団体、政党、組織全てに言えることであり、でも、それでもやっぱり、見ていると、世界的にその形を変えながらうまくいっているものもある。今、分かれ目だと思います。
53
伊勢崎賢治(れいわ)
どうも。下斗米先生、行きます。
まず最初は、去年八月にアラスカで開かれた米ロ首脳会議、プーチンさんとトランプさんが、これウクライナ戦争の終結が議題で、ドンバスをどうやって割譲するかとか、そういうことが話し合われたと報道されております。でも、当事者のゼレンスキーさんが行かなかったということで、本人も御立腹、ヨーロッパ諸国も御立腹、あのアラスカの会議でございます。
今日お聞きしたいのは、こういう、何というんですかね、当事者の意向が無視され、大国の都合で紛争地の未来が決められるこの頭越し外交なんですね。これ、いろいろ世界の世論もざわざわしましたけど、結構僕…
この発言のページ
54下下斗米伸夫神奈川大学特別招聘教授/法政大学名誉教授
私よりも更に適切な回答をされる方がここにおられますけれども、私の個人の卑見を述べさせていただきたいと思いますが。
私の理解では、やはり安倍政権が行ったシンガポールでの交渉を含めて、あれは私の理解では中断している問題だと思います。二〇一九年、皆さん御案内のとおりだと思いますが、安倍首相時代に大胆な手をシンガポールで打って、それに対してどう反応すべきかということでもめ始めたわけですが、そこで結局何らかのことが起きてプーチン大統領はこの回答を控えたと、ブエノスアイレスの会議のことでございますが、そこで私は事実上凍結したというふうに見ております。だから、手打ち…
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伊勢崎賢治(れいわ)
水島先生、済みません、せっかく特別な違った質問を用意してきたんですけど、下斗米先生が言われるので、今の僕の質問に何か答えていただければうれしいんですけれども。(発言する者あり)大丈夫ですか。じゃ、次へ行きますね。
水島先生、僕、東京外大で教えていた伊勢崎でございます、どうも。
水島先生、どこかで、今日言われたお話を日本の政局、政治に当てはめるコンテクストで、中抜き政治という言葉使われましたよね。僕、非常に感銘を受けたんですけど、言い得て妙かなと思ってですね。
今のこの北方領土の返還要求運動というのはまさにこの、何というんですか、中間組織、これが世論…
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- (上の発言)
56水水島治郎千葉大学大学院社会科学研究院教授
ありがとうございます。
今、伊勢崎先生から御指摘いただいた中抜き政治というのは、私は、今の特にヨーロッパにしてもそう、政治というものがかなり中抜き状態になっている。どういう中抜きかというと、先ほど御説明したような組織や団体、あるいは党組織にがっちり支えられた政治ではなくて、むしろ、政治家個人や政党リーダーが個々の有権者と特にインターネットなどを介してつながって、従来の党組織や団体といった中を抜いているという、そういったことで書いたことがあるんですね。
この中抜き現象というのは実は政治だけではなくて社会的にも経済的にも起きていることで、例えばメディアの役割、かつては政治家が発言することはメディアが書いたものを、要約、一般人が読む、でも、今は政治家が直接発信して、むしろ旧来のメディアが弱体化してしまって、一種、やっぱりそれも中抜けているということがあるわけですね。
そういうような中で、特に今御指摘があったような移住者の団体などの、どうされていくかということでございますけれども、先ほど中抜きが強まっていると申しましたが、それでも最後に残るのは実は団体、組織だという面も実はあります。
というのは、例えば選挙において、これもヨーロッパでも日本でもそうなんですけれども、既成政党や既成政治批判がわあっと盛り上がるときにはポピュリスト政党は伸びるんですが、ある程度それが収まると、今度はやっぱり、イシューが余りない選挙であれば、組織、団体がそれでも残っている方が強い。やっぱり最後に動いてくれるのは、長年の関係を培った組織、団体であったり、党組織の人々であったりするわけですね。
御指摘のように、やっぱり旧来の団体がそのまま、例えば多くの会員を有してアクティブ、活発に活動するというのは、同じ形では難しいかもしれません。ただ、ネットワークを維持することは、これは非常に重要だと思います。
つまり、そこで様々な意識を喚起して、人のネットワークをつくり、そこで新しい若い世代が若い世代のやり方で物事に取り組んでいく。それをきちんと、何といいますか、エンカレッジできていくかどうか、これは非常に重要だと思います。
これはもう、政党だろうが、それ以外の例えばメディアであろうが、いわゆる二十世紀型の政治や社会を支えてきた団体、政党、組織全てに言えることであり、でも、それでもやっぱり、見ていると、世界的にその形を変えながらうまくいっているものもある。今、分かれ目だと思います。
57
伊勢崎賢治(れいわ)
指針をありがとうございました。
終わります。
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58
鈴木宗男(自民)
高良沙哉さん。
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59高高良沙哉政府参考人など
沖縄の風、高良沙哉です。
本日は、水島参考人、下斗米参考人、お二人に本当に多くのことを学ばせていただいております。ありがとうございます。
まず、水島参考人に、今日いただいているレジュメの中からお聞きしたいことがあります。
今日いただいているレジュメの一番最後の四ページ目のところに、オランダ・スリナム関係ということで写真付きの記事が出て、文章が出ているかと思うんですが、今後、日本も、アジアの中で関係をきちんと築いていくために、かつての植民地支配の責任に再びどう向き合うかということは、まだ解決できていない問題としてとても大事だというふうに私の問題意識の…
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