齊藤貢元駐イラン大使/関西学院大学客員教授

2026年4月15日・第221回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第2号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 30 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 52 発言)

よろしゅうございますか。

まず、結論から申しますと、駄目です。

なぜ駄目かと申しますと、幾つか理由、まず一つは、先ほど国際海峡という御指摘があったんですが、これは、国連海洋法条約上、確かに国際海峡に該当いたします。しかし、イラン側も、実は対岸のオマーンも、あれを国際海峡と認めていない、それは自分の領海だと言っていると。じゃ、領海だとしても、実は慣習国際法上、領海内は無害通航権というのがございます。要するに、無害通航をする分には、どこの国の船が通るのも拒否できない。だから、料金取るというのは、もうそこで国際法違反になるわけですね。

もう一つ大きな問題は、じゃ、ホルムズ海峡でお金払うようになったと、じゃ、マラッカ海峡どうするの、ボスポラス海峡どうするのと、そうしたら、各国がみんな自分の目の前にある国際海峡で料金徴収すると言い出したと、これはもう混乱しちゃうわけですね。そういう意味でも駄目だと。済みません、駄目だといきなり強く言ってしまって申し訳ないです。

最後に、今、イランはアメリカが制裁しておりますから、もし、日本の船会社がその通航料を払った途端にアメリカの経済制裁を食らってしまうと、日本のそんな大企業がアメリカから経済制裁食らったらもたないわけですね、倒産してしまうと。

そういう理屈で言うとこの三つほどありますが、私は四点目としまして、私の個人的な考え方でございますが、先ほど人間の安全保障の話もちょっとございましたけれども、要するに、金が払える国は通れるけど、じゃ、金が払えない国どうするのという問題もあるし、当然、それで石油の値段とかいろんな物の値段が上がるわけですね。そうしたら、やっぱり貧しいアフリカの国とか困るわけで、私はそういう意味でもこの話は、申し訳ございませんが、駄目だと思います。

以上でございます。

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