中東で何が起こっているかと、まあ、なかなかその情報が入りにくいということは確かにあるかもしれないですけれども、ただ、アフリカとかラテンアメリカに比べたらまだいい方じゃないかなという気がするんですね。
やはり、そのエネルギー安全保障との絡みでもって中東への関心というのはありますし、第一次石油危機以来、日本の政界でも中東に対する関心が高まったというふうに思います。
さっきの人間の安全保障に絡めて言いますと、今回、イランは戦災という状況になって、戦災というのは人間が起こした人災ですので、それに対して日本が何らかのその復興支援みたいなものをやっていく可能性はあるんではないかなという気がします。
体制の評判については、これが非常に評価は難しいところでありまして、私たち、イランに行って、テヘランの北部辺りで人に会いますと、今の体制って非常に評判悪いですけれども、ただ、そのテヘランの南部とか、あるいは地方に行くと、またその評価が違って体制を称賛するような、そういう声も聞かれます。
その辺のその見極めが大変難しいと思いますけれども、イラン革命後、イランの現体制が地方に対して、農村に対して恩恵を施したというような声も聞かれますし、ただ、やはり人権侵害とか、あるいは画一化ですよね、もう今はヒジャーブというあのスカーフを取ることは事実上自由になりましたけれども、昔は強制的にやらされていたし、なかなかそのアメリカのカルチャーとか何かには接する機会がないというような、そういう自由のなさは確かに評判が悪いところだったと思います。そういう、でも、国内のその人権問題に日本が声を出すというのは、どうですかね、非常に難しいんじゃないかなという気がしますよね。欧米は声を出して、で、大変嫌われる、反発されるわけですけれども、日本とすれば難しいところじゃないかなという気がしますけど。
21庭庭田幸恵(国民)
国民民主党・新緑風会の庭田幸恵でございます。
お二方から貴重なお話賜りましたこと、まずはお礼を申し上げます。
本日は、中東情勢と日本の外交の在り方について、私からは、いろいろ、経済安全保障、エネルギー安全保障、今、非常にいろんな情勢が変わる中でいろんな言葉が飛び交ってはいるんですけれども、私からは人間の安全保障の視点からお話をお伺いしたいと思っております。
先ほど齊藤参考人から、このイランの体制を転換するもくろみはもう見事に失敗したというようなお言葉もございましたけれども、今月の九日、亡命中のイランの皇太子、レザー・パフラヴィー氏による声明も発表さ…
この発言のページ
22齊齊藤貢元駐イラン大使/関西学院大学客員教授
先ほども三上先生に失礼なことを申し上げましたが、私は中東のことしか分からないので、そのコンテクストでお話をさせていただきます。
まず、イランのイスラム革命体制、先ほど私の方でも申し上げましたが、この体制は、自分たちの体制を維持することが最大の目的で、そのためには、一般市民の生命とか財産とかについては彼らは容赦しないという体制でございます。当然、これは我々から見ればとんでもない体制ですね。実際、御指摘いただいたとおり、去年の暮れから今年の初めにかけて、市民の弾圧数千、イラン政府はそもそも三千人亡くなったと言っていて、恐らく亡くなった人はもっと多いという、…
この発言のページ
23庭庭田幸恵(国民)
ありがとうございました。
私の感覚では、家族がイランにたくさんいる、諦めといいますか、日々食料や水を備蓄し、子供たちはノウルーズ以降、学校にも行けず、ひたすらこの体制が変わるのを待っているというようなのが現地の人々の実感ではないかなというふうにちょっと考えているところがございます。
続いて、宮田参考人にお伺いしたいと思います。
今、こういったお話ししましたけれども、もう一つ私、大きな問題があると思っておりまして、先生からは、イランの歴史的な背景ですとか親日的な背景というところもお話ありましたけれども、そういった、この今現在戦渦にある中東の情勢が私た…
この発言のページ
- (上の発言)
24宮宮田律一般社団法人現代イスラム研究センター理事長
中東で何が起こっているかと、まあ、なかなかその情報が入りにくいということは確かにあるかもしれないですけれども、ただ、アフリカとかラテンアメリカに比べたらまだいい方じゃないかなという気がするんですね。
やはり、そのエネルギー安全保障との絡みでもって中東への関心というのはありますし、第一次石油危機以来、日本の政界でも中東に対する関心が高まったというふうに思います。
さっきの人間の安全保障に絡めて言いますと、今回、イランは戦災という状況になって、戦災というのは人間が起こした人災ですので、それに対して日本が何らかのその復興支援みたいなものをやっていく可能性はあるんではないかなという気がします。
体制の評判については、これが非常に評価は難しいところでありまして、私たち、イランに行って、テヘランの北部辺りで人に会いますと、今の体制って非常に評判悪いですけれども、ただ、そのテヘランの南部とか、あるいは地方に行くと、またその評価が違って体制を称賛するような、そういう声も聞かれます。
その辺のその見極めが大変難しいと思いますけれども、イラン革命後、イランの現体制が地方に対して、農村に対して恩恵を施したというような声も聞かれますし、ただ、やはり人権侵害とか、あるいは画一化ですよね、もう今はヒジャーブというあのスカーフを取ることは事実上自由になりましたけれども、昔は強制的にやらされていたし、なかなかそのアメリカのカルチャーとか何かには接する機会がないというような、そういう自由のなさは確かに評判が悪いところだったと思います。そういう、でも、国内のその人権問題に日本が声を出すというのは、どうですかね、非常に難しいんじゃないかなという気がしますよね。欧米は声を出して、で、大変嫌われる、反発されるわけですけれども、日本とすれば難しいところじゃないかなという気がしますけど。
25庭庭田幸恵(国民)
対話の回路は閉ざさないということをこれからも思っていこうと思います。
ありがとうございました。
この発言のページ
26
鈴木宗男(自民)
伊藤孝江さん。
この発言のページ
27
伊藤孝江(公明)
公明党の伊藤孝江です。
今日は、齊藤参考人、宮田参考人、本当に貴重なお話をお伺いさせていただき、ありがとうございました。
まず、齊藤参考人にお伺いをしたいと思います。
アメリカの戦況の読み間違え、あえて読み間違えというふうに言わせていただきたいと思うんですけれども、今日も資料の方でも、戦争のキーワードが非対称性という形で幾つか御指摘をいただいています。
ただ、最初、今回の対イラン攻撃は、開戦初期からイランの最高指導者や革命防衛隊、指導部を同時に空爆で排除し、短期間で指導部が混乱し、早期の停戦交渉には入れるというシナリオがアメリカ側にはあったのでは…
この発言のページ