神保謙公益財団法人国際文化会館常務理事・慶應義塾大学総合政策学部教授

2026年3月4日・第221回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第1号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 55 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 75 発言)

私からもその完全な答えというのはもちろん持ち合わせてはいないわけですけれども、今回の戦争のトリガーとなったのが、多くの報道によりますと、やはりイスラエルが数か月前から既にもう、まさに昨年の六月に続く再度の攻撃、核能力というのは数か月は遅らせることはできたかもしれないけれども、いずれこれは復活し、かつIAEAの管理がないところで加速するであろうという目的であると、これを徹底的に潰さなければいけないという軍事行動にまたアメリカがここに乗っていったんだという、ニューヨーク・タイムズはそういう報道をしているわけなんですけれども、その報道の路線がどこかで正しいとするならば、そして、アメリカは常に長期戦を望まないということを考えているならば、アメリカが引ける論理をどのような形で下地をつくるかということが大事だと思うんですね。

そうすると、二つあると思っていて、一つは、イランと共存するつもりがあるんだったら、その共存するべき政府がしっかりと非核化といいますか、核合意を前政権とは全く違うレベルで目指すという方向を示せるかどうかという、これが一つと、もう一つは、このまま続いたら、中東世界がおっしゃるとおり本当に混乱の極みになってしまうと、これを避けるためにも戦火を終息させなければいけないという、この二つの理屈をやはり強調するということが大事だというふうに思います。

ただ、その前者に関して、一体、これまでもうさんざん交渉してきたわけですけれども、新しい理屈を、田中先生のおっしゃったこのP5プラス1のときのJCPOAを超える形でどうやってつくれるのかというのは、やはり非常に大きな問題だなというふうに思っています。

前後のやりとり

51の発言を見る

59の発言を見る