ありがとうございます。
平和国家としてのブランドということなんですけど、私自身も、日本が安易に軍事力を行使しない、あるいはその武器の輸出をしないということでいろんな国で培ってきた信用というものは大事にしていくべきだと思っています。
他方で、やはり今までの日本の政策は、アメリカという国が防衛面で大きな役割を果たしてきたことによって可能であったということもやはり無視できないであろうと。そして、その大前提が大きく変わろうとしている中で、日本のその平和国家としてのブランドを守っていくということはこれまで以上に非常に大きなチャレンジになると思っています。
私自身は、その抑止と対話ということは決して矛盾しないし、むしろ常にその二つは並行して二重の外交として追求すべきことだと思っています。その効果が出てくるタイミングであるとかはやはりずれは出るんですけれども、どちらか片方だけでは私は駄目だと思っています。それは、日本自身が自分たちの国民とその生き方というものを守るという能力を持つことは必要だと思いますし、先ほども言いましたように、アメリカの役割というものが変わっていく中でより大きな自立性というものをどうやって確保するかというのは、これからも真剣に日本は国家として議論しなければいけないことだと思っています。
他方で、地域及び世界が無制限の軍拡スパイラルの中に陥るということは決して誰のためにもならないと思いますので、そこは、常にある種の制限、落ち着きどころというのを見付けていくための努力が必要だろうと思います。
日本にはこれまでの世界にその歴史の中で培われてきた軍備管理とか軍縮に関するノウハウ、知見というものが蓄積しているとは思いますけれども、他方で、世界が二極から多極に変わったということで、今までと同じようにはできないという難しさもあると。でも、さはさりながら、やはりアジアを見渡しても日本ほどこの面で地域をリードしていける国というのは私は存在しないと思いますので、やはりヨーロッパとかカナダであるとか、そういう地域外の国とも協力しながらアジアにおける対話外交、あるいは将来における軍備管理・軍縮がどうあるべきかということの議論をリードしていくべきだと思っています。
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鈴木宗男(自民)
田中参考人、貴重な御意見ありがとうございました。
次に、塩村あやかさん。
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塩村あやか(立憲)
ありがとうございます。立憲民主の塩村でございます。
参考人の皆様、本日は、示唆に富む御講演、本当にありがとうございました。
今まさにお話がありましたように、中東ではイランへの侵攻が発生いたしておりまして、国際秩序が根本から揺らいでいると思います。これを受けて、先ほど岩間参考人も述べられましたけれども、フランスのマクロン大統領は、アメリカの安保コミットメントへの不信を背景としたのか、三十四年ぶりになると思うんですが、核弾頭の増強を表明したということになります。
翻って、我が国でも防衛装備移転の五類型を撤廃して完成品の輸出を事実上解禁しようとする歴史的…
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21神神保謙公益財団法人国際文化会館常務理事・慶應義塾大学総合政策学部教授
塩村委員、ありがとうございます。
大変重要な御質問で、短く答えるのは大変難しいですけれども、例に挙げられた防衛装備移転と平和国家としての日本の役割という点について絞ってお話ししたいと思います。
今回の装備移転五類型の見直し、いろいろな論点はあるんですけれども、これまでの日本が取ってきた五類型というのは、まさにこの国際紛争や直接的なこの殺傷性の高い武器ということと距離を取る形であれば積極的にこれは移転をするという方針から、いよいよこの制限を外して、よりその事案に沿った文脈の中で定義をしていくという方向になるんだろうというふうに思います。
その際にやは…
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- (上の発言)
22岩岩間陽子政策研究大学院大学教授
ありがとうございます。
平和国家としてのブランドということなんですけど、私自身も、日本が安易に軍事力を行使しない、あるいはその武器の輸出をしないということでいろんな国で培ってきた信用というものは大事にしていくべきだと思っています。
他方で、やはり今までの日本の政策は、アメリカという国が防衛面で大きな役割を果たしてきたことによって可能であったということもやはり無視できないであろうと。そして、その大前提が大きく変わろうとしている中で、日本のその平和国家としてのブランドを守っていくということはこれまで以上に非常に大きなチャレンジになると思っています。
私自身は、その抑止と対話ということは決して矛盾しないし、むしろ常にその二つは並行して二重の外交として追求すべきことだと思っています。その効果が出てくるタイミングであるとかはやはりずれは出るんですけれども、どちらか片方だけでは私は駄目だと思っています。それは、日本自身が自分たちの国民とその生き方というものを守るという能力を持つことは必要だと思いますし、先ほども言いましたように、アメリカの役割というものが変わっていく中でより大きな自立性というものをどうやって確保するかというのは、これからも真剣に日本は国家として議論しなければいけないことだと思っています。
他方で、地域及び世界が無制限の軍拡スパイラルの中に陥るということは決して誰のためにもならないと思いますので、そこは、常にある種の制限、落ち着きどころというのを見付けていくための努力が必要だろうと思います。
日本にはこれまでの世界にその歴史の中で培われてきた軍備管理とか軍縮に関するノウハウ、知見というものが蓄積しているとは思いますけれども、他方で、世界が二極から多極に変わったということで、今までと同じようにはできないという難しさもあると。でも、さはさりながら、やはりアジアを見渡しても日本ほどこの面で地域をリードしていける国というのは私は存在しないと思いますので、やはりヨーロッパとかカナダであるとか、そういう地域外の国とも協力しながらアジアにおける対話外交、あるいは将来における軍備管理・軍縮がどうあるべきかということの議論をリードしていくべきだと思っています。
23田田中均株式会社日本総合研究所国際戦略研究所特別顧問
それはすぐれて日本をどういう国にしたいかということにかかってくると思うんですね。日本の安全を担保する、とにかくアメリカの後ろにくっついていれば日本の安全は担保される、当然その核の抑止力なんていうのはアメリカに依存するよりほかないわけだから。したがって、アメリカの喜ぶことをするということの延長として、まさにインド太平洋で日本が武器輸出をやってフィリピンとかいろんな国の軍事力の向上を助けるということは、それはアメリカは喜ぶでしょう。
だけど、本当にそれでいいですかということが問われているわけで、私は、日本にとってベストな形は、例えばサッチャーの英国のような…
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鈴木宗男(自民)
ありがとうございました。
次に御質疑のある方。
原田秀一さん。
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25原原田秀一(国民)
国民民主党・新緑風会の原田秀一です。
参考人の皆様、大変御示唆に富んだお話をお聞かせいただきまして、ありがとうございました。
これまで日本外交は、自由、民主主義、法の支配といった普遍的価値の共有を国際協調の基盤としてきました。しかし、参考人の皆様がおっしゃられるように、西側諸国は、米国の自国主義、自国第一主義への転換により、価値の共有の危機に直面しております。欧米諸国は米国の依存度を減らすといったデリスキングの動きも見られておりますが、日本は欧米諸国とは異なって、日米安保という二国間条約の下、米国の核の抑止力に圧倒的に依存しているのが現実であります。…
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