辻琢也一橋大学大学院法学研究科教授

2026年3月9日・第221回国会 参議院 行政監視委員会 第1号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 121 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 145 発言)

日本の公務員制度の特徴、それは定員が決まっていて、それから人勧を尊重しますので大体給与水準も決まっていると。こうした中で、この定員の枠の中に入っていると基本的にはその勤務条件は保障されるという状況だと思います。

これは、やっぱり公務員として働く身からすると、基本的には将来ちゃんと仕事をしていれば一定の勤務条件が確保されていくということが大きな安心感につながりますので、私はそれは非常にプラスではないかというふうに思っています。

私、以前、沖縄でヒアリングしたとき、沖縄の占領期の時代も長かったので、戦後、要するに通常の日本とは違って、いわゆる人勧の制度ではなく、あくまでも市町村の中の労使の中で給料を決めていたという時代が長く続きました。その頃を当時の方にお伺いしたことがありますが、やっぱり大変だったと。しかも、お金がないので勤務条件は毎回攻め込まれていたと。やっぱり、回復して今の体制になって、それは今の給与水準には不満はあるけど、それでも全体としては働きやすくなったということを考えますと、全体としては、今の定員の考え方の中で任期に定めのない公務員を中心に公務を提供していくというのは、長い目で見ると私はプラスではないかというふうに思っています。

ただ、今日も申し上げましたが、結局、定員は維持できていますけど、募集しても人が来ないと。これは沖縄だけではなくて、今日お話ししました富山でも秋田でも見られるようになってきています。

したがって、これは単純に給与水準を高くするというよりも、やっぱり仕事の仕方、仕事の魅力自体も考えていかないと優秀な公務員を引き付けることができない時代になってきているというふうに考えております。

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