鷲見学厚生労働省健康・生活衛生局感染症対策部長

2026年7月14日・第221回国会 参議院 厚生労働委員会 第18号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 132 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 182 発言)

お答え申し上げます。

先生御指摘の超過死亡でございますが、超過死亡は、人口動態統計の死亡者数データ及び過去の死亡データから推定した予測死亡数を用いて算出しております。

コロナ禍中でございますが、令和三年から令和四年には例年以上の超過死亡が確認をされております。当時のその超過死亡の原因としましては、新型コロナウイルス感染症を原死因とする死亡数の増加も一つの要因として考えられており、このほか、老衰による死亡の増加や新型コロナの流行による間接的な影響、具体的には、病院の不受診、生活習慣の変化による持病の悪化による死亡等も超過死亡に寄与した可能性が考えられております。そして、その後、先生御指摘の新型コロナウイルス感染症流行以降の令和七年末までの間には、超過死亡は令和七年第一週から第三週の三週間において確認されている一方、過少死亡は合計四十週確認されている、こうした状況でございます。

現在、新型コロナウイルス感染症流行が超過死亡に及ぼす影響については、厚生労働科学研究において関連する知見を整理する研究を行っているところでありまして、引き続きこうした取組を通じて検討を進めてまいりたいというふうに考えております。

また、先生の方からワクチンではないかというふうに言われる、ワクチンの影響があるのではないかという御質問も、国民の中であるというようなことに関しましては、死亡数増加と新型コロナワクチン接種との関係を評価するには、個人別の接種記録と死亡情報を連結した上で、年齢や基礎疾患、感染既往等の交絡因子を調整した生存時間解析等が必要となるほか、感染流行状況や医療提供体制の変動など、時間とともに変化する要因についても適切に扱う必要があることから、公表統計のみからワクチン接種との因果関係を評価することは困難であります。

また、新型コロナワクチンの接種と死亡率の関係を分析した学術論文は複数ございまして、例えばフランスの研究ではございますが、新型コロナワクチンの接種群と非接種群を比較した場合に、新型コロナによる死亡率も全死因による死亡率もワクチン接種群の方が低かったという結果を示した論文がございます。そのほか、ワクチン接種後において死亡率が低くなるという論文が複数あると承知しております。

先生御指摘のとおり、引き続き、我々としましても、科学的知見の収集に努めるとともに、適切に評価を行い、新たな知見が得られた場合には速やかに医療機関や国民の皆様に情報提供を行ってまいりたいと考えております。

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