ありがとうございます。
これまで政府は、NISAはあくまで投資促進の制度であり、元本保証である国債は制度の趣旨になじまないと説明を行ってきました。しかし、この説明は、今日の国債金利環境下では整合しないのではないかと考えています。
先ほど申し上げたとおり、十年物国債の利回りは五年前の〇・〇五%から急上昇し、足下二・七%に達しています。金利変動によって国債価格は日々変動し、特に二十年債、三十年債といった超長期の国債は、金利変動に対する価格の反応度が高く、金利が僅かに上昇するだけでも債券価格は大きく上下します。
例えば、三十年債を新発から三十年間ずっと持ち続ける個人はほぼいません。多くの方は、中途で購入し、中途で売却します。したがって、株式同様、多額の売却益を得ることもあれば、深刻な売却損を被ることもあります。このような国債は、決して預金のような元本保証商品ではなく、明確に市場価格で、明確に市場で価格変動する投資商品そのものであると思います。
現在の金利環境下において、国債は元本保証ゆえ投資ではないと言い張るのはいささか無理があると考えますが、大臣の率直な御感想を求めます。
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片山さつき(自民)財務大臣・内閣府特命担当大臣(金融)
英国のISAでは、国民の貯蓄率の向上を目的とした制度でありますので、御指摘のとおり国債を含めた幅広い商品が対象となっております。そのように承知しております。
一方で、我が国のNISAは、国民の投資への関心を高め、貯蓄から投資への流れを促進することを目的とする制度でありますので、上場株式等のみがNISAの対象とされ、上場株式等の譲渡益等に係る一〇%の軽減税率の廃止と同時に導入された経緯があるものと理解をしております。
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92原原田秀一(国民)
ありがとうございます。
ちなみに、国債組入れは英国だけの特殊事情ではありません。米国のIRAにおいても国債直接保有は認められておりますし、カナダのTFSAでも国債は直接保有できます。英国、米国、カナダ、韓国等、多くの主要国も非課税の資産形成口座において自国国債を当然の保有対象としています。この事実を是非考慮をいただきたいと思います。
続きまして、次の質問に移ります。
制度創設時の歴史的経緯を振り返ると、不可解な事実に行き当たります。平成二十五年度の税制改正要望において、監督官庁である金融庁自身がNISAの対象商品として公社債を含めることを明確に要望…
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片山さつき(自民)財務大臣・内閣府特命担当大臣(金融)
金融庁は、平成二十五年の税制改正において、NISAの対象に上場株式等に加えて公社債等を含めることを当初要望していたと、これは事実でございます。
その上で、その年の税制改正プロセスで議論された結果として、平成二十五年度の税制改正大綱においては、家計の安定的な資産形成を支援するとともに、経済成長に必要な成長資金の供給を拡大することを目的に、上場株式等を対象商品としたNISAの実施が決められたと、こういう経緯と承知をしております。
この経緯を踏まえまして、金融庁としては、NISAの対象商品については、貯蓄から投資への流れの促進、経済成長に必要な成長資金の供…
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- (上の発言)
94原原田秀一(国民)
ありがとうございます。
これまで政府は、NISAはあくまで投資促進の制度であり、元本保証である国債は制度の趣旨になじまないと説明を行ってきました。しかし、この説明は、今日の国債金利環境下では整合しないのではないかと考えています。
先ほど申し上げたとおり、十年物国債の利回りは五年前の〇・〇五%から急上昇し、足下二・七%に達しています。金利変動によって国債価格は日々変動し、特に二十年債、三十年債といった超長期の国債は、金利変動に対する価格の反応度が高く、金利が僅かに上昇するだけでも債券価格は大きく上下します。
例えば、三十年債を新発から三十年間ずっと持ち続ける個人はほぼいません。多くの方は、中途で購入し、中途で売却します。したがって、株式同様、多額の売却益を得ることもあれば、深刻な売却損を被ることもあります。このような国債は、決して預金のような元本保証商品ではなく、明確に市場価格で、明確に市場で価格変動する投資商品そのものであると思います。
現在の金利環境下において、国債は元本保証ゆえ投資ではないと言い張るのはいささか無理があると考えますが、大臣の率直な御感想を求めます。
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片山さつき(自民)財務大臣・内閣府特命担当大臣(金融)
国債を満期前に売却した場合に購入時と異なる価格で売却されることがあり得ると、これは委員のおっしゃったように事実でございます。
通常、ただし国債を満期まで保有した場合には元本割れは生じませんで、国債はそれは元本保証の商品に類するということは、これは皆さんお認めになるところではないかとも考えております。
特に、個人に発行している個人向け国債につきましては、例えば購入から一年経過後に途中解約した場合であっても元本割れが生じないという設計になっているものと承知しております。
これらの点を踏まえますと、元本保証のある預金に類する貯蓄性の商品であると、国債につ…
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96原原田秀一(国民)
ありがとうございます。
さらに、制度上の矛盾についてお話しさせていただければと思います。
現行のNISAでは、国債を直接買うことはできませんが、日本国債のみを組み入れた投資信託は購入可能です。資金の最終的な投資先は同じ日本国債であり、経済的実態から見ても直接保有と投信経由では何ら変わりはありません。にもかかわらず、直接保有は不可、投資信託という器を一枚挟めば可とする現状は、制度としても著しく不整合だと思います。証券会社の手数料確保のために国債の直接保有を禁止しているのではないかと勘ぐってしまうほどです。
最終投資先が同じである直接保有は禁止し、手数…
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片山さつき(自民)財務大臣・内閣府特命担当大臣(金融)
御指摘のとおり、国債のみを運用対象とする投資信託と国債はどちらも政府への資金供給となっているという点では、そこは両方ともなっております。
その上で、貯蓄から投資を促すという政策目的を踏まえて、NISAにおいては、上場株式や一定の投資信託を対象とする一方で、公社債は対象としておりません。
結果的に国債のみに投資する投資信託もNISAの対象に含まれていることは事実ですが、そうした投資信託については組み入れられている国債の評価に応じて常に基準価格が変動し、元本が保証されていないということから、満期まで保有することで元本が保証される商品である国債とは相違があ…
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