野原諭経済産業省商務情報政策局長

2026年6月11日・第221回国会 参議院 経済産業委員会 第10号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 211 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 295 発言)

まず、フィジカルAIで非常に大事なデータでございますけれども、現在、ビッグデータ掛けAIの時代でございまして、各分野のAIトランスフォーメーションを進めるには現場のデータが鍵となっております。

経済産業省では、現場データが意図せずに国外に流出しないよう、昨年の二月にAIに関する契約時のチェックリストを策定し、事業者への周知に努めているところでございます。また、データセットの構築支援の施策を講じておりますけれども、そのときに、データセットの提供先、提供条件を経済産業省が事前に確認する仕組みとしておりまして、サイバーセキュリティー上の懸念があるような事業者へのデータ提供が行われないようにチェックをしているところでございます。さらに、日本に貴重な現場データを安心して学習できるようにするために、フィジカルAI、AIロボティクスに必要となる国産のマルチモーダルの基盤モデルの開発も進めているところでございます。

それから、クロード・ミトスについてお尋ねがありました。

脆弱性発見に高度な能力を有するAIは、未知の脆弱性の発見、是正を加速し、社会全体のサイバーセキュリティーの向上につながることが期待されておりますが、委員御指摘のように、悪意のある者に用いられた場合に、脆弱性に対応できていない組織への侵入リスクが高まる懸念もございます。

特に、電力、石油といった重要インフラ事業者については、サイバー攻撃による事業活動の停止により国民生活や経済活動に大きな影響を及ぼすことがないよう、徹底した対応が必要でございます。赤澤大臣の方針として、電力会社にも高性能AIへのアクセス権が付与されることが重要というお考えで、NCO、国家サイバー統括室とビッグテックとの議論の進展に期待をしているという状況でございます。

また、五月一日に、赤澤大臣から直接重要インフラ事業者のトップに対しまして、組織のトップが主導して必要なリソースを確保する、それから脆弱性情報を早期に把握して対応する、内部システムのあらゆる挙動を常に確認するいわゆるゼロトラストへの移行を徹底するといった要請を行ったところでございます。

関係企業の状況を確認しつつ、必要な対応を検討、推進してまいります。

前後のやりとり

207の発言を見る

215の発言を見る