加田裕之 (自由民主党)

2026年6月11日・第221回国会 参議院 経済産業委員会 第10号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 6 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 295 発言)

ありがとうございます。

衆議院の経産委員会の附帯決議の方でも出ておりましたけれども、必要に応じて機動的かつ柔軟に見直すことということがあります。先ほどの御答弁も踏まえまして、是非ともお願いできたらと思います。

続きましてなんですが、レアアースの影響についての、調達先の多角化、国際連携の強化についてお伺いしたいと思います。

本改正案は重点産業技術の指定をされておりますが、中でも、半導体分野に欠かすことのできない酸化イットリウムの件についてお伺いしたいと思います。

第一ライフ資産運用経済研究所のレポート、ちょうど先週ちょっと金曜日に出たんですけれども、これ財務省の貿易統計の方とかも分析しながらやっているんですが、日本のレアアースの輸入動向を見ますと、中国の対日輸出強化策が打ち出された今年に入ってから、全体としては急激な変化は確認されず、年ごとの変動の範囲内にとどまっています、また中国からの輸入比率も特段の変化はないということがあります。

ただ、これ、おとといの六月八日の日経新聞の一面にも出ましたが、この記事の方におきましては、中国産レアアース輸入八割減、日本企業、豪州やインドの方での代替急ぐということで記事が出ておりました。

これはもちろん、分析の方法のやり方とか、どの分野のレアアースを指定するかということについてのことでもあるんですけれども、ただ、この両方の記事に共通していることは何かといいますと、レポート内の内訳を見ますと、この酸化イットリウムというのについて、中国からの輸入が急激に落ち込んでおり、日本の輸入量も急減している一方で、輸入単価が急上昇しているということです。現下の状況はまさに喫緊の対応を求める事態に直面していると認識しております。

先ほどのレポートによりますと、中国は二〇二六年一月以後、軍民両用品の対日輸出規制を段階的に強化しておりまして、今年に入ってから、先ほど申し上げましたように、酸化イットリウムの対中輸入が急激に落ち込み、輸入量は二〇〇八年以降でも最も少ないペースに達しているとのことです。加えまして、昨年まで対中輸入シェアが九五%前後あったものが、今年は七〇%程度まで低下、三月以降は中国以外から輸入する価格よりも高い異常な逆転現象が生じていると指摘されております。

政府は、酸化イットリウムを始めとするレアアースの供給途絶リスクが我が国の産業に与える影響をどのように分析、評価しているんでしょうか。このことについても御所見をお伺いしたいと思いますが、続きまして、さらに、先ほど申し上げましたとおり、中国によるレアアース輸出規制は、個別の元素に対する直接的な禁止ではなくて、軍民両用品の審査の厳格化という名目を取りながら、実質的には輸出を絞るという巧妙な手法が取られております。

レポートにも書いてありますとおり、ジスプロシウムなどの軍民両用で活用されるレアアースは他にも多く存在しており、今後はこうした影響を受ける元素が拡大するリスクは否定できないと警告しております。調達先の多角化が喫緊の課題であるとも明示されております。

本改正案は、産業技術力の強化を掲げておりますが、裾野の広い多くの産業において技術力を強化するには、レアアースの安定供給が必要だと思います。安定供給という観点から、友好国、同志国との連携強化や資源外交の推進が不可欠と考えます。

政府としまして、こうしたサプライチェーンの脆弱性を克服するために、同志国との共同開発、海外資源開発支援、そしてあるいは国内での代替技術、リサイクル技術の確立など、具体的にリスク分散を図るためにどのように取り組んでいくか、赤澤大臣にお伺いしたいと思います。

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