どうもありがとうございます。
リサイクル法制度における前払、後払いの話というのは常に議論の対象になってきたものだというふうに理解をしています。
まず、それぞれのメリット、デメリットみたいな話でございますが、前払のメリットというのは、当然ながら、その排出される方が製品を購入されたり設置されたりするタイミングで既に費用を支払っていますので、廃棄時点で不法投棄であるとか不適正なルートに回す動機付けが下がるという構造かなと思ってございます。家電法の方で問題になっているのは、まさしくそういう話であったりもするというふうな認識です。
ただ、他方で、その前払にも二通りありまして、将来充当方式と言っているのは、前払したもの、例えば、私がパネルを買ったときに払います、そのお金は本当に私のパネルを廃棄するときに使いますというアイデアと、それだと難しいので、今期払ったお金は今期出たものに充てますという、年金みたいな組合せという説明をよくされていると思いますが、二パターンあると思ってございます。
将来に充てるという話になると、特に太陽光パネルですと、三十年先のリサイクル費用をちゃんと推定して取っておかなければいけないというほぼ無理難題を要求されるというのが、多分さっき御紹介いただいた役所の答弁だったのかなと思いますが、というところが一番大きな問題点です。
あと、その三十年とかなんとかの間、そのお金をどこかにためておいて、誰かが責任持って運用するなり抱えておくなりしないといけないという、その運用上のコストがかなり大きいというのが、自動車リサイクル法が抱えている問題でありますけれども、ということが出てまいります。
また、当期充当と申し上げた年金みたいなシステムですと、当然その年に出るものと入るもののバランスとか、将来だと本当はもっと安かったのに、何でこんなたくさん払わなきゃいけないんだろうみたいな話が今年出てきてしまうので、そういう不公平感が強めに出ますというところです。
後払いの方に変えてしまうと、今申し上げたようなデメリットはおおむねなくなるんですが、その代わり、残念ながら、やはり、捨てるときにお金を払いなさいと言われてしまうと、どうしても違うところに出したくなる人が出てきてしまうというのがある問題としてよく言われているところかなと思います。この辺がそれぞれのメリット、デメリットというところかなと思います。
ですので、原理原則論とか理論的に申し上げれば、不適正排出を避けるという意味では前払、将来充当方式というのが、少なくとも捨てる人の不適正なモチベーションを下げるという意味では正しいというのは間違っていないと思いますが、他方で、そのシステムの運用コストであったり将来のコストを把握するというのがほぼ不可能に近い話をしているので、現実的にかなり難しい話をしていると思います。
なので、少なくとも、その法制度として義務化して、行政がきちんと担保してお金を集めて回すという意味では、それは多分難しいかなというふうに思ってございますという意味においては、当期充当の前払なのか後払いなのかという話にならざるを得ないのかなと思っております。
以上です。
11
吉井章(自民)
続けて、村上参考人への質問であります。
費用効率的なリサイクルの実施ということで、太陽光パネルのリサイクル、埋立処分費用とリサイクル費用の差額が大きいことが課題の一つとして挙げられています。リサイクル費用の減に向けて、本法律案に基づく制度的な対応、また技術開発、予算措置等のうち、どのような取組が有効と考えておられるか、お答えください。
この発言のページ
12村村上進亮東京大学大学院工学系研究科教授
ありがとうございます。
三個それぞれに重要ではあるというところではあると思いますが、まず制度的なところから申し上げておくのであれば、先ほど来、やはりその有価性の低い云々のところで、やはり制度的にきちんとやるんだという担保が付いていた方が、それに取り組まれる事業者の皆さんも、仮に有価性が低くなったからといってやらないでいいという話にはならないという意味において安心して技術開発等々に取り組んでいただけるという意味で、制度的にきちんとやるんだというのを掲げておくことは多分重要です。
ただ、現時点では技術足りていないところでもありますし、また新しいパネル等も…
この発言のページ
13
吉井章(自民)
これも村上参考人への質問なんですけれども、リサイクル費用の前払の件ですね。衆議院の参考人質疑で一名の参考人から、リサイクル費用を前払すると、制度が望ましいという意見があり、その後の法案審議で政府からは、現時点ではリサイクル費用と埋立処分費用の差額が大きく、今後リサイクル費用の低減が見込まれる中で、あらかじめ前払する料金を定めることは難しく、慎重な検討が必要と答弁があったと聞いております。
他の個別リサイクル法でも、自動車リサイクル法のような前払の制度と家電リサイクル法のような後払いの制度が存在するわけでありまして、前払と後払いのメリット、デメリットにつ…
この発言のページ
- (上の発言)
14村村上進亮東京大学大学院工学系研究科教授
どうもありがとうございます。
リサイクル法制度における前払、後払いの話というのは常に議論の対象になってきたものだというふうに理解をしています。
まず、それぞれのメリット、デメリットみたいな話でございますが、前払のメリットというのは、当然ながら、その排出される方が製品を購入されたり設置されたりするタイミングで既に費用を支払っていますので、廃棄時点で不法投棄であるとか不適正なルートに回す動機付けが下がるという構造かなと思ってございます。家電法の方で問題になっているのは、まさしくそういう話であったりもするというふうな認識です。
ただ、他方で、その前払にも二通りありまして、将来充当方式と言っているのは、前払したもの、例えば、私がパネルを買ったときに払います、そのお金は本当に私のパネルを廃棄するときに使いますというアイデアと、それだと難しいので、今期払ったお金は今期出たものに充てますという、年金みたいな組合せという説明をよくされていると思いますが、二パターンあると思ってございます。
将来に充てるという話になると、特に太陽光パネルですと、三十年先のリサイクル費用をちゃんと推定して取っておかなければいけないというほぼ無理難題を要求されるというのが、多分さっき御紹介いただいた役所の答弁だったのかなと思いますが、というところが一番大きな問題点です。
あと、その三十年とかなんとかの間、そのお金をどこかにためておいて、誰かが責任持って運用するなり抱えておくなりしないといけないという、その運用上のコストがかなり大きいというのが、自動車リサイクル法が抱えている問題でありますけれども、ということが出てまいります。
また、当期充当と申し上げた年金みたいなシステムですと、当然その年に出るものと入るもののバランスとか、将来だと本当はもっと安かったのに、何でこんなたくさん払わなきゃいけないんだろうみたいな話が今年出てきてしまうので、そういう不公平感が強めに出ますというところです。
後払いの方に変えてしまうと、今申し上げたようなデメリットはおおむねなくなるんですが、その代わり、残念ながら、やはり、捨てるときにお金を払いなさいと言われてしまうと、どうしても違うところに出したくなる人が出てきてしまうというのがある問題としてよく言われているところかなと思います。この辺がそれぞれのメリット、デメリットというところかなと思います。
ですので、原理原則論とか理論的に申し上げれば、不適正排出を避けるという意味では前払、将来充当方式というのが、少なくとも捨てる人の不適正なモチベーションを下げるという意味では正しいというのは間違っていないと思いますが、他方で、そのシステムの運用コストであったり将来のコストを把握するというのがほぼ不可能に近い話をしているので、現実的にかなり難しい話をしていると思います。
なので、少なくとも、その法制度として義務化して、行政がきちんと担保してお金を集めて回すという意味では、それは多分難しいかなというふうに思ってございますという意味においては、当期充当の前払なのか後払いなのかという話にならざるを得ないのかなと思っております。
以上です。
15
吉井章(自民)
最後に、各参考人の皆さんにお願いしたいと思います。住宅用太陽光パネルのリサイクルについてであります。
一部の自治体で新築住宅への設置が義務付けられるなど、住宅に設置される太陽光パネル、今後増えていくというふうに思います。本法律案では、住宅用太陽光パネルのリサイクルが義務付けられておらず、附則の検討条項に基づき、政府は、法律案の施行状況を踏まえ、住宅を含めた幅広い太陽光パネルのリサイクルの義務付けを検討していくこととしております。
メガソーラーと異なり、少量ずつ分散して排出される住宅用太陽光パネルのリサイクルについて、どのように進めていくことが望ましい…
この発言のページ
16村村上進亮東京大学大学院工学系研究科教授
済みません、手短に。
排出する要因がいろいろあり得るので、その動機付けが難しいので、そこは慎重にやっていただきたいというのが一つ目。あと、一件一件から出てくる量が非常に少ないとおっしゃっていただいたとおりでして、そこ収集とか集めることのところの実際の細かいシステムの設計が非常に難しいと思っておりますので、特に都市部においてはそうかなと思います。その辺、気を付けてお進めいただければと思ってございます。
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17市市川大悟公益財団法人世界自然保護基金ジャパン第一自然保護室気候・エネルギーグループ地域再エネプロジェクトリーダー
ありがとうございます。
私の方もこのリサイクルの方の技術のプロではないので、ちょっと意識、それとは異なるかもしれないんですけれども、住宅用ということで、当然パネルの設置者というか所有者に関しては住民、一般市民の方だと思われ、この点が発電事業者の事業用と大きく異なると思うので、まず、その発電事業をなりわいにしている方々と違って、パネルリサイクルの問題の意識であったりとか、これがどれぐらいのその処分場逼迫につながるとか、今ここで話しているようなことは多分到底まだ意識されていないと思うので、まずはそこの情報共有であったり意識喚起を行うというところが一番、イの…
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