河合道雄 (チームみらい)

2026年4月28日・第221回国会 衆議院 本会議 第16号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 51 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 56 発言)

チームみらいの河合道雄です。

会派を代表いたしまして、経済安全保障推進法並びにJBIC法の改正案について質問をいたします。(拍手)

経済安全保障法制については、国際秩序の変化に加え、AIの急速な進化を踏まえて議論をする必要がございます。

チームみらいとして、今国会の様々な質疑にて何度も主張いたしましたが、AIの急速な変化を踏まえた経済安全保障体制の構築が急務と考え、その問題意識から質問をいたします。

今月、アンソロピック社が開発したAIモデル、クロード・ミュトスが国際社会に衝撃を与えています。一般に使われているOSやブラウザーの未公表のシステムの穴が数千件発見されたと報告され、人間のセキュリティー専門家の実力にAIが追いついた、又は追い越したのではないかと考えられているからです。

アンソロピック社は、悪用を危惧し、同モデルへの一般公開を見送り、金融、IT業界など特定少数の組織にのみ、防御目的で提供をしております。今後、短時間のうちに、オープンAI社を始めとするほかの企業や国家もこのようなモデルを開発できる可能性があり、攻撃能力が広く拡散していくおそれがあります。本件を受け、極めて強力なAIモデルを念頭にした対策を迅速に進めるべきと考えております。

ここで、経済安全保障担当大臣にお伺いします。先端的なAIが安全保障上の脅威となり得る時代に、政府としてどのような対応方針を持っているか、お聞かせください。

また、イギリスのAI安全機関、AISIは、クロード・ミュトスのアクセスを得て、独立評価を公表しました。これは、二〇二四年以降、両者が正式な合意の下で継続的に評価を重ねてきたためと考えられます。日本にも、AI安全機関、AISIが設置されておりますが、個別モデルを独立評価できる能力を持たなければ、イギリスのAISIのようにAI開発企業から信頼される土台を築けません。

ここでお伺いいたします。日本AISIの評価能力や体制強化を政策目標として明確に位置づけ、工程表を示すとともに、アンソロピック及びオープンAI両者への国家レベルの戦略的コミュニケーションを能動的にしかけることが我が国の経済安全保障にとっても必要と考えますが、大臣の見解をお聞かせください。

今般の経済安全保障推進法の改正により、医療分野が新たに基幹インフラ制度の対象に追加されます。この改正で事業規模が比較的小さくかつ専門人材が十分でない事業者が対象となり、事業者の負担や実効性が懸念されています。事業者が届出、審査、報告義務を実質的に果たせるよう、具体的にどのような方策を講じていくか、大臣のお考えをお聞かせください。

また、守るべき対象が拡大する一方で、攻撃主体は国家から犯罪集団まで複雑化し、AIを活用して攻撃も高度化しています。対抗するためには、警察、自衛隊、国家サイバー統括室三者の強化、そして三者間の連携並びに事業者との密な連携が必要です。

サイバー安全保障担当大臣にお伺いします。三者の機能強化と連携強化をどう進めていくのか、大臣の見解をお聞かせください。

経済安全保障法制の重要論点として、安全保障上重要な民間保有データの防護や、データセンター、クラウド上の大量データの管理が挙げられます。従来、不正競争防止法や外国為替及び外国貿易法によって情報管理が担保されてきましたが、デジタル化の進展や生成AIの技術革新を踏まえた上で、安全保障上重要なデータのセキュリティーを確保するための施策を講じる必要があります。

日本は、DFFT、信頼性のある自由なデータ流通の提唱国として、国際的に自由なデータ流通を推進してきました。だからこそ、データセキュリティーの規律設計は一層の丁寧さが求められます。

そこで、経済安全保障担当大臣に伺います。大臣は、データセキュリティーの確保をどのように進めていくお考えでしょうか。対象となるデータごとの性質を踏まえて、施策検討の現状と方向性をお聞かせください。

本日は、特にAI、サイバー安全保障領域に焦点を当てて質問をいたしました。ここから数か月、今後の経済安全保障上極めて重要な時期となり得ます。政府には一層の危機感を持って取り組んでいただくことを要望するとともに、チームみらいとしても、具体的な提案を進めてまいる所存です。

本日は、御清聴いただき、ありがとうございました。(拍手)

〔国務大臣小野田紀美君登壇〕

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