遠藤剛警察庁長官官房審議官

2026年6月10日・第221回国会 衆議院 法務委員会 第19号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 8 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 198 発言)

お答えいたします。

DNA型鑑定は、警察が取り組む客観証拠に基づく緻密かつ適正な捜査の重要な柱の一つでありまして、その適正と信頼を確保することは極めて重要であると考えております。

お尋ねの佐賀県警察科学捜査研究所の職員がDNA型鑑定作業において不適切な取扱いを行った事案につきましては、DNA型鑑定に対する国民の信頼を損なうものであり、警察庁としても重く受け止めているところでございます。

警察庁におきましては、昨年十月八日から、佐賀県警察に対して、国家公安委員会の指導の下、DNA型鑑定の実施体制とその実施状況及び不適切事案の原因究明とそれを踏まえた再発防止策の二点について特別監察を実施したところでございます。

本件について調査を実施するに当たりましては、関係する事件や変死体の取扱い、行方不明者の届出等に関して、捜査書類や写真、届出等の資料等を詳細に確認する必要があり、個人のプライバシーや具体的な捜査内容に深く関わるものであることに特段の配意が必要であったところでございます。

その上で、警察庁の特別監察においては、専門性、客観性、透明性に配意し、国家公安委員会の指導の下、警察庁の附属機関である科学警察研究所のDNA型鑑定の専門家や警察庁においてDNA型鑑定に携わる職員によって鑑定の実施状況の確認を行ったほか、確認手順等について外部の有識者から意見を聴取した上で実施するとともに、佐賀県警察に県警内に保存されている書類や電子データ等を提出させた上で、警察庁刑事局及び科学警察研究所の職員が全ての書類とデータを一から確認したところでございます。

また、特別監察の実施結果については、国民の皆様に具体的かつ詳細にお伝えできるよう、報告書の作成に当たって、対象職員が単独で実施した全ての鑑定について、特別監察で確認した事項を一件ずつ個別に記載した補足資料を作成し、また、国民の皆様にこれを広くお伝えするため、報告書全体をウェブサイトに公表するなどしたところでございます。

以上のとおり、特別監察におきましては、本件の調査内容が関係者のプライバシーや具体的な捜査内容にわたることを踏まえながら、専門性、客観性、透明性に配意して実施したところであり、警察庁といたしましては、今回の特別監察を踏まえた再発防止策を徹底し、DNA型鑑定の適正な実施を確保するとともに、国民のDNA型鑑定に対する信頼回復に努めてまいりたいと考えております。

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