日向信和文化庁次長

2026年6月3日・第221回国会 衆議院 文部科学委員会 第12号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 29 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 157 発言)

お答えいたします。

文芸作品は、他のコンテンツの根幹となるIPやストーリーの源泉であるとともに、日本の文化や思想への理解、関心を中長期にわたって促進する、いわゆるソフトパワーとしての重要な役割も果たしております。

一方で、こうした活動を、活字文化を海外に発信していくためには、言語の障壁を乗り越える必要があり、高度な翻訳技術と表現力を備え、あわせて、日本文化の発信者としての役割も担う翻訳家の育成が不可欠です。

このため、文化庁では、文芸翻訳家の育成を目的に翻訳コンクールを実施してきており、本年で第十一回を迎えます。これまでに世界の第一線で活躍するプロフェッショナルの翻訳者を多数輩出してきました。

例えば、第一回コンクールで最優秀賞を受賞したポリー・バートン氏は、柚木麻子氏の「BUTTER」の英訳を手がけ、同作品が世界的なベストセラーとなることに貢献をいたしました。また、第二回の最優秀賞受賞者であるサム・ベット氏は、王谷晶氏の「ババヤガの夜」の英訳により、英国推理作家協会賞、いわゆるダガー賞の翻訳小説部門を受賞するなど、国際的に高い評価を得ているところでございます。

さらに、本年度は、これまでの取組に加え、過去の受賞者等を招聘した対面型のワークショップや、我が国出版社とのネットワーキングにも取り組む予定としております。

文化庁としましては、引き続き、翻訳コンクールの実施を通じて翻訳家の育成を推進するとともに、我が国の文芸作品の国際展開の一層の強化に努めてまいります。

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