お答え申し上げます。
紙媒体とデジタル媒体での学習効果などを比較する幾つかの研究があることは承知をしてございます。それぞれの研究によりまして、その対象、被験者の年齢、あるいはデジタル媒体への慣れといった様々な条件がございますので、必ずしも同じように比べることはできないと思ってございます。紙優位の結果が出ているものもあれば、その中ではデジタル優位の結果が出ているものもあって、一概に紙かデジタルどちらかという結果ではないというふうに承知をしてございます。
その上で、文部科学省において小学校五年生を対象に国語で実施した実証研究では、現行の教科書代替のデジタル教科書を使用した学習と紙の教科書を使用した学習で比較を行ったところ、学習後に行った記憶や理解テストでは同等の結果となってございます。
また、先ほど来から御答弁申し上げてございますけれども、これまで教科書代替教材としての学校現場で活用していただいた英語等の実証研究においては、主体的にデジタル教科書をいつも使う、あるいは、よく使う子供たちは、これは使い方一つではあるんですけれども、より自分たちから進んで学べるようになった、あるいは、理解が進んだ、その教科が好きになった、そういった結果も出てございます。
デジタル部分で学んだことをしっかり自分でも紙でまとめたり、あるいは、それを繰り返し自分で学習したりという、そうした活動というのはデジタルを取り入れる教科書においても重要でございまして、今回の新たなデジタルを含む教科書において、動画や音声による説明も可能にしてございますので、引き続き実証研究などを通じた学習効果についても我々としても注視してまいりたいと考えてございます。
143渡渡辺藍理(参政)
御答弁ありがとうございます。
とてもよい評価をされているとのお話をいただきましたが、こちらの党内で行ったアンケートでは、不安の声がまだ多数届いておりますので、それらも踏まえ、次の質問に移らせていただきます。午前中の質疑でも数多く出ておりましたが、海外の事例についてです。
OECD、二〇一五年の報告書のICTと学力の調査によると、教育への技術導入が必ずしも成績に結びつかない可能性が示唆されております。
デジタル先進国として知られる北欧のノルウェーでは、十五歳を対象にした国際学習到達度調査で、読解力、数学的応用力、科学的応用力の全てで順位が低下している…
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144望望月禎文部科学省初等中等教育局長
お答えいたします。
今、いろいろ北欧の状況について御紹介いただきましたけれども、これはあくまで前提として、日本と同じ教科書の仕組みを取っている、あるいは教科書そのものを主たる教材として我が国のように定めているものではなく、多様な教材を教科書として他の国は使っているということでございますので、一様に比較できるものではないというふうにまずは考えてございます。
その上で、御指摘の事例として、スウェーデンにつきましては、デジタル化を推進しました二〇一〇年代、国際学力調査の順位は上昇しておりますが、二〇二三年の法改正によりまして、法律で印刷出版物として教科書を…
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145渡渡辺藍理(参政)
ありがとうございます。
こちらも繰り返しになり大変恐縮ではありますが、党内のアンケートでは、デジタル教科書に対する最大の懸念として学力面の問題が挙げられました。判断基準として最も重視されたのは、読解力と記憶定着、こちらで七三・七%。そして、読解力また集中力の低下、こちらを懸念する声が七六・六%と、学習の質そのものに対する不安が非常に強く示されております。
そこで、政府参考人にお伺いいたします。
紙の教科書とデジタル教科書、一概には比較できないとのことでしたが、こちらの学力の違いについての調査、そしてその調査結果の御見解を再度お願いいたします。
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- (上の発言)
146望望月禎文部科学省初等中等教育局長
お答え申し上げます。
紙媒体とデジタル媒体での学習効果などを比較する幾つかの研究があることは承知をしてございます。それぞれの研究によりまして、その対象、被験者の年齢、あるいはデジタル媒体への慣れといった様々な条件がございますので、必ずしも同じように比べることはできないと思ってございます。紙優位の結果が出ているものもあれば、その中ではデジタル優位の結果が出ているものもあって、一概に紙かデジタルどちらかという結果ではないというふうに承知をしてございます。
その上で、文部科学省において小学校五年生を対象に国語で実施した実証研究では、現行の教科書代替のデジタル教科書を使用した学習と紙の教科書を使用した学習で比較を行ったところ、学習後に行った記憶や理解テストでは同等の結果となってございます。
また、先ほど来から御答弁申し上げてございますけれども、これまで教科書代替教材としての学校現場で活用していただいた英語等の実証研究においては、主体的にデジタル教科書をいつも使う、あるいは、よく使う子供たちは、これは使い方一つではあるんですけれども、より自分たちから進んで学べるようになった、あるいは、理解が進んだ、その教科が好きになった、そういった結果も出てございます。
デジタル部分で学んだことをしっかり自分でも紙でまとめたり、あるいは、それを繰り返し自分で学習したりという、そうした活動というのはデジタルを取り入れる教科書においても重要でございまして、今回の新たなデジタルを含む教科書において、動画や音声による説明も可能にしてございますので、引き続き実証研究などを通じた学習効果についても我々としても注視してまいりたいと考えてございます。
147渡渡辺藍理(参政)
ありがとうございます。
健康面についても何度か出てきてはおりますが、こちらもアンケート結果の紹介とともに、もう一度お聞かせください。
視力低下、姿勢悪化、こちらを心配する声は七八%と最も高く、自由記述箇所においても、目が疲れる、姿勢が悪くなる、また頭痛が増えたなど、具体的な体験が多数寄せられました。
文部科学省では、デジタル教科書の長時間使用が子供の視力、姿勢、睡眠など、その健康に与える影響について、医学的な検証を十分に行っていると言えるのでしょうか。こちらは、もし十分でない場合は、導入前に更に検証すべきと考えております。こちらも政府参考人の方に御…
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148望望月禎文部科学省初等中等教育局長
お答えいたします。
現行の教科書代替のデジタル教科書の使用に関しましては、日本眼科医会や日本医師会のヒアリングを経まして、三十分に一回は二十秒以上画面から目を離して目を休めるということ、あるいは、就寝一時間前からICT機器の利用を控えることや、姿勢をよくして画面との距離を三十センチ以上離すことなど、留意事項を盛り込みましたガイドラインを作って周知を進めてまいりました。
一方、このガイドラインをしっかり遵守しながら子供たちの教育に当たっているかどうかということを調査いたしましたところ、約六割の教師や児童生徒が今はできているという結果でございます。
こ…
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149渡渡辺藍理(参政)
ありがとうございます。
次に、知識を定着させる際、手を使って書くこと、また、マーカーで強調しながら読むことで理解が深まる生徒や、紙の教材で読むことを好む生徒、こうした多様な学習特性を持つ子供たちが確実に存在すると考えております。こちらも党内アンケートではありますが、紙面全体を見渡すことで理解が深まる生徒、また教科書に直接書き込みをしたいという数多くの回答が寄せられました。デジタル教科書の推進によって書く時間が減ること、また書く力が落ちることの懸念点が挙げられます。
制度設計に当たり、紙媒体の教育上の利点が失われないように検定基準や大臣指針、そして学校…
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