私は今の答弁はとても残念なんですが、法改正して制度をつくった時点で、それに取り組んでどういう絵になるだろうかというビジョンを全く持たずにやっているということを堂々と答弁できること自体が、私はちょっといかがなものかと正直思うわけであります。ただ、そういう答弁だから、それは仕方がないと思って受け止めますが。
私自身も反省を含めて後悔があるんですけれども、その令和四年の審議の議事録を読み直してみると、参考人の質疑などで、なかなか思うように進まないのではないかという趣旨の指摘はあっているんですね。しかも、その時点で、政府はその件について全く認識を明確にしなかったというのが審議の中での実態でした。
私は、農業の今後を考えたときに重要な土台、基盤をつくる話であるのでとても重要だという認識でいたので、ちょっと注意が足りなくて、スルーしてしまっていたんですけれども、今の現状から踏まえれば、やはりもう少し実現可能性というか、実効性がきちんと担保されるのかということをチェックする質疑が必要だったなというふうに反省しています。
もちろん、重要なことは、大臣のお話にもあったように、地域が主体的に将来の農地の在り方を考えるというところにありますから、決してその本質的な意義が薄れているというわけではありません。ただ、やはり関係者の皆さんの声を聞いていても、進め方にはもう少し工夫の余地があったのではないかなというふうに思っているわけです。
そういう前提に立てば、結果に対する農水省の認識を明確にするというのはとても大事なことだというふうに思いますし、推進してきた施策、政策のチェックをしっかり行って整理をするという作業は極めて重要だと思いますし、これはやはり建設的な行政の在り方としてとても大事だと思いますので、そのことは指摘をしたいと思います。
次に進みますが、農水省は、今後、策定された計画のブラッシュアップが必要という認識です。それは私もそのとおりだというふうに思います。
そこで、例えば、機能する目標地図、今は一〇%となっているもの、それをいつまでにどの程度の割合にするのかなど、具体的に達成すべき水準の目安や目標などをきちんと定めているのでしょうか。また、その目安、目標などがあるのであれば、そこの実現に向けてどのような取組をしているのか、伺いたいと思います。
57
鈴木憲和(自民)農林水産大臣
御質問ありがとうございます。
まず、地域計画は、令和七年四月末までに全国約一万九千地区で、農地面積のほぼ全てをカバーする約四百二十二万ヘクタールで策定をされたところでありますが、地域の多くの関係者の意見を調整する必要がある難しい作業であったことから、現時点では、集約化を明確化できた目標地図は約一割にとどまっており、集約化された将来の農地の姿を明らかにするまでは至らなかった地域が多いというのが事実だというふうに認識をしております。
しかしながら、残り九割の地域においても、継続的に地域の話合いを続けていくことができれば、集約化された目標地図を作成できる地…
この発言のページ
58
渡辺創(中道)
ありがとうございます。
次は担当局に伺いたいと思いますが、昨年の集約期限での集約の結果というのは、令和四年の法改正の段階で、起こり得ることとして、又は可能性としてあり得ることとして予測していた範疇であったのでしょうか。
また、先ほど大臣からも答弁がありましたが、十分な効果を上げたと言える地域計画の目標地図が一〇%程度というのは、今後の農政施策を推進していく土台として十分に機能する水準と言えるのか、簡潔にお答えをいただきたいと思います。
この発言のページ
59小小林大樹農林水産省経営局長
お答え申し上げます。
地域計画の制度をつくった段階で、農林水産省といたしまして、集約化できた完成度の高いこういった目標地図が全国の何割程度の地域、地域計画で作成できるか、こういったことについて、あらかじめ具体的な想定があったというわけではないということではございますけれども、私どもとしては、こういった完成度の高い目標地図の作成というのは非常に困難な作業である、こういうことは認識していたところでございます。
実際に、市町村の人員も限られる中で、時間的制約もありまして、集約化が明確化された目標地図は全体の一割にとどまったものと認識しておりますけれども、私…
この発言のページ
- (上の発言)
60
渡辺創(中道)
私は今の答弁はとても残念なんですが、法改正して制度をつくった時点で、それに取り組んでどういう絵になるだろうかというビジョンを全く持たずにやっているということを堂々と答弁できること自体が、私はちょっといかがなものかと正直思うわけであります。ただ、そういう答弁だから、それは仕方がないと思って受け止めますが。
私自身も反省を含めて後悔があるんですけれども、その令和四年の審議の議事録を読み直してみると、参考人の質疑などで、なかなか思うように進まないのではないかという趣旨の指摘はあっているんですね。しかも、その時点で、政府はその件について全く認識を明確にしなかったというのが審議の中での実態でした。
私は、農業の今後を考えたときに重要な土台、基盤をつくる話であるのでとても重要だという認識でいたので、ちょっと注意が足りなくて、スルーしてしまっていたんですけれども、今の現状から踏まえれば、やはりもう少し実現可能性というか、実効性がきちんと担保されるのかということをチェックする質疑が必要だったなというふうに反省しています。
もちろん、重要なことは、大臣のお話にもあったように、地域が主体的に将来の農地の在り方を考えるというところにありますから、決してその本質的な意義が薄れているというわけではありません。ただ、やはり関係者の皆さんの声を聞いていても、進め方にはもう少し工夫の余地があったのではないかなというふうに思っているわけです。
そういう前提に立てば、結果に対する農水省の認識を明確にするというのはとても大事なことだというふうに思いますし、推進してきた施策、政策のチェックをしっかり行って整理をするという作業は極めて重要だと思いますし、これはやはり建設的な行政の在り方としてとても大事だと思いますので、そのことは指摘をしたいと思います。
次に進みますが、農水省は、今後、策定された計画のブラッシュアップが必要という認識です。それは私もそのとおりだというふうに思います。
そこで、例えば、機能する目標地図、今は一〇%となっているもの、それをいつまでにどの程度の割合にするのかなど、具体的に達成すべき水準の目安や目標などをきちんと定めているのでしょうか。また、その目安、目標などがあるのであれば、そこの実現に向けてどのような取組をしているのか、伺いたいと思います。
61小小林大樹農林水産省経営局長
お答え申し上げます。
私どもは、現在、地域計画の完成度を高める取組、これを全国的に進めているわけでございますけれども、その進め方といたしましては、まず、市町村の方で、重点的に地域計画の見直しに取り組む地区、こういったものを選定していただく、その上で、国や都道府県は、そのような地域の現場に入って伴走支援をすることで地域計画の完成度を高めていく、こういった形で進めていきたいというふうに考えてございます。実際、こうやって進めているところであります。
もちろん、重点地区の選定に当たっては、市町村に単に出してもらうというわけではなくて、私ども、国又は県、こうい…
この発言のページ
62
渡辺創(中道)
ごめんなさい、分かり切っていることを長々と答弁するんじゃなくて、さっきの質問にもそうですが、一〇%の状況で、目標というか、想定していた効果を上げられるのかというのも先ほど答弁もなかったし、今も、十年後を描いた地図を作っていくという話なのに、その時間はどんどん過ぎていっている中で、どこまでいけば効果を上げられるのか、それは今でも効果がゼロなんとは全く思いませんが、そこにやはり真摯に向かい合わないということ自体が大きな問題じゃないかなという気がします。ちょっとそれは厳しく考えていただくべきじゃないかなと思います。
このテーマの最後にしますけれども、地域計画…
この発言のページ
63
鈴木憲和(自民)農林水産大臣
今の渡辺先生と小林局長のやり取りを聞いていて、私も全く渡辺先生に同感だなと思いながら聞いておりました。
それで、一割が今うまくいっているわけですけれども、この一割というのは一体全体何なのかというのをよくよく見てみると、大体が、元々そういうことをちゃんとやっていた地域か、若しくは基盤整備を契機にして、この機にこうやって整えていこうということをやれた地域というのが結構多いんですよね。
それ以外になかなかきっかけがない中で、やれ、やれと言われても、当然、利害の調整というのが難しいというのが現実の農村の集落の、必ずしもみんなが仲がいいわけではないわけですから…
この発言のページ