及川仁消費者庁食品衛生・技術審議官

2026年7月15日・第221回国会 衆議院 厚生労働委員会 第19号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 65 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 156 発言)

それでは、お答えいたします。

先生御指摘のとおり、平成二十三年四月のユッケの食中毒事件を受けまして、生食用の牛肝臓について対応する検討の必要があり、平成二十三年十二月から三回にわたり開催された乳肉水産食品部会において検討をさせていただきました。その中で、先生も御指摘のありました腸管出血性大腸菌は重篤な疾患を併発し、死に至ることもあること、牛の肝臓内部から腸管出血性大腸菌が検出されたことの知見がまず明らかになったところでございます。

その際、農林水産省及び関係業界団体が実施した、まず消毒液による洗浄方法、先ほど先生が言った次亜塩素酸液による洗浄効果、菌を保有している牛の選別方法、胆のう管結紮方法、塩素系消毒薬の殺菌方法などの試験についての報告も受けたところでございますが、結論として、牛の肝臓を安全に生食するための有効な予防対策が見出せなかったということの部会報告が平成二十四年六月に取りまとまったところでございます。

これを受けまして、国民の健康保護を図る観点から、平成二十四年七月に規格基準を設定し、牛肝臓の生食の安全性を確保する知見が得られるまでの間、牛の肝臓を生食用として販売することを禁止することとなりました。

その後、牛の肝臓を安全に生食するための有効な予防対策としては、平成二十四年から三十年に厚生労働科学研究費事業による研究を実施し、消毒薬と凍結融解の組合せ、高圧処理による殺菌効果等の様々な手法を検証させていただきましたが、どれも十分な殺菌効果が得られなかったという報告でございました。

当該事業におきましては、考え得る予防対策の研究を網羅的に行ったことから、現時点では有効な予防対策に関する研究を更に実施することは予定しておりませんが、今後、リスク低減の効果のある方法に関する新たな科学的知見の進展を踏まえ、適切に対応してまいりたいと思っているところでございます。

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